マイホームを手に入れるには、建売住宅や中古物件購入という方法もありますが、注文住宅なら理想のマイホームを手に入れることができます。家は一生のうちに何度も購入できるものではありません。せっかく大きな買い物をするなら、内観も外観も自由に設計したいものです。そこで今回は、注文住宅のメリットや注意点について紹介していきます。
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注文住宅のメリット1.理想の家が作れる
注文住宅のメリットその1は「理想の家が作れる」ことです。使用する木材の種類や間取り、内装デザインや外観など家族が理想とするテイストに仕上げやすいのがメリットです。たとえば、使用する木材にはいくつか種類があるので、見た目や価格などさまざまななかから選べます。高級木材として有名なヒノキは耐水性があり菌や虫に強いのが特徴ですし、スギは扱いやすく価格も安価なので多く使用されています。木材は構造材としてだけでなく、フローリングや和室の化粧材としても使用されるので、雰囲気に合わせて選んでみてください。
間取りも自由に設計できるため、子ども部屋を広めにしたり収納を多くしたりという調整も可能です。家族の人数やライフスタイルに合わせて決められるのは大きなポイントといえるでしょう。また、壁紙や天井も好きなものを選べます。子ども部屋はカラフルな壁紙にしたい、夫婦の寝室は落ち着いた雰囲気にしたいなど部屋ごとにイメージを変えることもできます。ドアや取っ手などの細かい部分も決められるので家のなかを好きなもので作り上げることができるのです。
外観も家の印象を左右するポイントです。外壁と屋根の色の組み合わせ次第でイメージが変わりますし、外壁に使用する素材でも印象は変わります。一般的に使用されているモルタルは色の種類が豊富で、金属製のガルバリウムはスタイリッシュな印象になります。レンガ風に仕上げることができるタイルなら海外のおしゃれな家のようにすることもできます。このように、注文住宅は自由に家が作れるのです。
注文住宅のメリット2.ハイグレードな設備
注文住宅のメリットその2は「ハイグレードな設備を入れられる」ことです。建売の場合は、標準グレードの設備があらかじめ設置されているケースがほとんどです。しかし、注文住宅はすべて自分で決められるので、トイレや浴室、キッチンなどをハイグレードにすることができます。たとえば、毎日使用するトイレの場合、ウォシュレットや便座を温めるなど基本的な機能しかついていないことが少なくありません。注文住宅ならタンクレスや自動便フタ開閉式、高節電・節水タイプなどハイグレードなものを設置することが可能です。また、浴室も自由なのでジェットバスをつけたり、明るさを好きなように変えられる照明にしたりできます。1日の疲れを癒す浴室をグレードアップさせて、ちょっと贅沢な空間を作れます。
それから、ハイグレードなシステムキッチンは多くの主婦の憧れではないでしょうか。傷や汚れに強い素材ならお手入れが楽になりますし、収納が多いタイプならスッキリしたキッチンにできます。自動水栓タイプなら調理中で手が汚れていても気にせず水を出せるので衛生的で便利です。リフォームでは家に合わせた設備を選ばなければいけませんが、注文住宅は先に設備を決めて、設備に合わせて設計できるのがメリットです。アイランド型や対面式のキッチンなど、憧れのキッチンで料理を楽しむことができるでしょう。
注文住宅のメリット3.子どもの遊び場を作れる
3つ目のメリットは「子どもの遊び場を作れる」ことです。天気の悪い日やママの具合が良くない日でも、家の中で遊べる空間があるのは子どもにもママにもうれしいことです。たとえば、既存の住宅に取り付けるのは難しいボルダリングも、家を設計するときに組み込めます。1人で遊ばせるのは心配という人も同じ空間に書斎スペースを設ければ、読書やネットサーフィンをしながら子どもを見守れます。
また、ちょっとしたスペースや階段脇に滑り台を設置することも可能です。室内遊具として売られている滑り台もありますが、どうしてもある程度のスペースが必要なので部屋が狭くなってしまいます。でも、家と一体化した作りで設置してしまえば、邪魔になることがありません。遊具のひとつとして、吹き抜けにした天井からブランコをつるすという方法もあります。部屋のなかに滑り台やブランコがあれば天気を気にせず遊べるのです。
お絵描きができるようになると、壁や床に落書きされないかが心配です。ちょっと目を離したすきに落書きされていることもあるので、あらかじめ壁の一部に落書きできる黒板を設置しておくのも手です。壁の一部なので落書き帳よりもダイナミックにお絵描きができ、何度でも描き直すことができます。子どもが小さいうちは、目の届く場所で遊んでいるほうが親も安心です。ほかにも、中庭を作って遊び場にすれば家のなかのどの場所で家事をしていても目が届きますし、家中に光を取り入れることができます。
注文住宅のメリット4.施工中の状態がわかる
注文住宅のメリット4つ目は「施工中の状態がわかる」ことです。注文住宅はいちから建てるので、進捗具合を実際に確認できます。施工中に何度か足を運んでみると良いでしょう。だからといって、現場の確認はアラさがしに行くのではありません。自分の家の作り方を確認したり、家を作ってくれている大工さんとの距離を縮めるために行くのです。
工事工程でぜひチェックしておきたいのは「地縄張り」「上棟」「建具工事」「内外装工事」の4つです。地縄張りは家の形や1階の部屋部分の形をひもでかたどる作業です。建物の大きさや道路、隣家との距離を確認することができます。上棟は土台や柱、梁など家の大切な骨組み部分を確認します。柱や梁の数、位置が図面通りになっているか見てみましょう。建具工事は玄関や窓、外壁などの工事です。給湯栓やガス栓の位置は正しいか、コンセントやスイッチは図面通りか見てみます。このときは、まだ壁の内側を見られるので、断熱材がどのように張られているかも確認すると良いでしょう。
内外装工事では、家の内装がほぼできあがります。壁紙や床材が張られ、部屋のイメージがしやすくなります。ドアや窓の開閉具合、取っ手に不具合がないかなどを確認します。この作業が終わると職人さんが現場に来ることはなくなるので、気になることは聞いておくと安心です。このようにこまめに足を運び、どのような状態にあるのか確認できると、納得感をもって家を建てられます。
注文住宅を建てる際の注意点とは?
注文住宅は自由に設計できるのがメリットですが、理想を詰め込みすぎるとコストが上がるので注意が必要です。予算にゆとりがあれば問題ないのですが、ほとんどの人はある程度の予算は決めなければいけません。部屋数を多くしたい、設備はすべてハイグレードなものにしたいなど、それぞれ理想があるものです。しかし、コストを考えたら優先順位を決めておいたほうが安心です。広さを重視するのか、設備を重視するのかということを決めておくとうまく予算内におさめることができるでしょう。
また、あまりに個性的過ぎるデザインの家は、売る時に買い手がつかない可能性があります。注文住宅は外観や間取りを好きなように決められるので、個性的な作りでも本人たちは快適な生活ができるはずです。しかし、他人にとってはそれが住みにくいこともあるのです。個性的過ぎるデザインは目立ってしまい防犯上も良くない面があるので、奇抜すぎる色やデザインは控えたほうが良いといえます。
注意点を理解して注文住宅のメリットを享受しよう
注文住宅には、理想の家を作ることができるというメリットがあります。自由に設計できるので、家族が快適に暮らせる家を作れるはずです。ただし、コスト面など注意しなければいけない部分もあるので、メリットと注意点の両方をしっかり把握しておくことが大切です。注文住宅で、その家庭にあった理想の家を建てましょう。