「2LDKは多いけれど2DKって使えるの?」と思っていませんか。2DKは工夫次第で意外と使い勝手がいいのです。設計の仕方だけでなく家具のレイアウトや使い方でまったく違う表情になります。2DKを上手に間取りづくりに活用しましょう。
2DKとは2つの個室にダイニングキッチンという意味です。リビングとダイニングキッチンが一緒になった LDKに比べれば、やや狭い印象を持つかもしれません。ただ、それは広さと間取りの取り方で変わります。使い勝手をよくするには、ダイニングキッチンが他の部屋から孤立しないような間取りにしましょう。もちろん2DKですから、他の部屋とダイニングキッチンのあいだに壁などの仕切りは入ります。壁の面積はできるだけ少なくし、ダイニングキッチンと隣接する部屋の仕切りを可動式引き戸にしておくと便利です。普段は引き戸を開け放っておけば、ダイニングとキッチンとつなげて広々と使えます。
たとえば、9畳のダイニングキッチンと6畳の個室の場合でも、つなげて使えば15畳になりますから、十分な広さといえるでしょう。普段は開け放して使い、来客があった場合など必要に応じて個室として使うことも可能です。ダイニングキッチンに隣接させる個室は畳でもフローリングでも違った楽しみ方ができます。
ダイニングキッチンと個室をつなげて有効に使うには、部屋の仕切りだけでなく家具のレイアウトも工夫しましょう。この場合、ダイニングキッチンと隣接させる部屋はリビングとして使うのが一般的です。部屋の広さにもよりますが、ソファを壁に配置することで開放感のある空間演出ができます。部屋が全体的に狭い場合には、座面の低いソファを選ぶといいでしょう。圧迫感を抑えて見た目の印象が変わります。家具の選び方ひとつで空調や風の通りにも影響します。部屋の広さに合った高さとサイズで家具を選ぶのがポイントです。
小さな子どものいる家庭なら、ダイニングテーブルに合わせる椅子をソファタイプにし、リビングとして使う部屋には何も置かないというのも有効な使い方です。カーペットを敷いたり畳を敷いたりして、子どもが自由に遊べる空間にしてあげましょう。ソファを置きたいときにはローソファにし、部屋のコーナーなど邪魔になりにくい場所にレイアウトすればくつろぐ場所としても使えます。
普段は部屋と部屋をつなげて広々と使ったり、必要なときに仕切って個室として使ったりする間取りは多く見られます。ダイニングと隣接する部屋をひとつの空間として使う以外にも、テラスや庭まで一体感を持たせて使うという設計も人気です。2DKというと狭いというイメージを持つかもしれませんが、ダイニングキッチン以外の部屋の広さで表情や感じ方は変わります。仕切れるようにしておけば、家を購入するときには夫婦だけで暮らす予定でも、子どもができたときに個室にすることが可能です。部屋数が十分に取れない場合には、仕切りの素材や種類の選び方、そして家具の種類やレイアウトを工夫して2DKを便利に活用しましょう。
こちらでたくさんの「建築実例」もご覧いただけますので、ぜひお役立てください。
ダイニングキッチンに対して、隣接する部屋をどう配置するかで動線も変わります。ドアや引き戸の位置を工夫すれば玄関からのアプローチを優先しやすくなります。どんな印象になるのか迷ったときには、モデルハウスやカタログで施工例を見てみましょう。いろいろなパターンをできるだけたくさん見ることです。でき上がりがイメージできますし、間取りやレイアウトの参考にできます。
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