注文住宅をはじめとするマイホームというのは、人生の中で最も大きな買い物であると言っても過言ではありません。注文住宅を建てるときに「失敗した」と後悔しないようにするために、注意すべきポイントを中心にご紹介します。
注文住宅を建てるときには、自分なりに建築関係の雑誌やインターネットなどで情報を収集し、あらゆることをリサーチして、できる限りの準備をしておくといったことはよくあることです。そして、完成までには何度も打ち合わせが行われます。打ち合わせのときに、自分の理想や要望などについてはきちんと伝えていたはずなのに、実際注文住宅が完成して住み始めてみると、「失敗した」「思っていたのと違う」などといったことは実はよくあることです。
家を建てて「失敗した」と感じることのよくある具体例としては、収納スペースの不足といったことが挙げられます。子どもが複数人いる家庭であると、子どもの成長に応じて物が増えていくといったことを見越して、収納スペースを思い切って確保したいと考えるのが常です。そのことを要望として設計士やデザイナーに提示する施主はたくさんいますが、間取りや予算などの兼ね合いから、思い通りの収納スペースを確保することが困難となる場合があります。実際に注文住宅での生活が始まり、数年経った頃、「もっと収納スペースにこだわっておけばよかった」と後悔する人は多いようです。
また、間取りや音トラブル、設備に関することなどについては、専門の知識を持つ人でないと知り得ない情報がたくさんあることは事実です。打ち合わせの段階で、気になったことについては遠慮なく質問して、不安を解消しておきましょう。
憧れの注文住宅をより納得した住まいとするためには、建物以外にも注意すべきポイントがあります。まずは、注文住宅を建てようとする土地に関することです。たとえば、子どもがいる場合、学校までの距離について事前に調べ、検討するということはとても大切なことです。自宅から学校までの距離があまりに遠いと、通学すること自体が困難であるとも考えられます。次に、生活圏内に日常生活に必要なものを購入することができるスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニなどがあるかどうかといったこともチェックしておきましょう。他には病院や銀行、郵便局などが自宅の近くにあると、「暮らしやすい」と感じるでしょう。
注文住宅を建てるときは、「建物のデザインや機能性」といった点ばかりが着目されます。しかし、「暮らしやすさ」といったことに重きを置くと、毎日の生活がより快適なものとなります。
実際に施主として注文住宅を建てるときには、担当営業や設計士と打ち合わせを重ねていきます。予算や敷地面積等に制限がありますから、施主の要望が全て取り入れられた注文住宅を建てるとなると、実際問題として非常に難しいと考えられます。しかし、一生に一度の住宅購入という人がほとんどですから、要望があるならできるだけ担当営業や設計士に伝え、検討してもらうことをおすすめします。
打ち合わせでは、図面を見ながら話を進めていくシーンが必ずあります。しかし、「図面を見ても、正直分からない」「イメージできない」といったことは、ある意味当然のことと言えるのではないでしょうか。分からないことがあった場合は、何でも相談して構いません。担当営業や設計士は、住宅設計のプロですから、施主の疑問や質問についても丁寧に回答してくれます。
特に、注文住宅を建てるときには、キッチンや水回り、子ども部屋、リビングなどといった家族が集まる、または使用頻度の高いスペースについては特にこだわりを持つことが大切です。こういったスペースのデザインや設備、機能性などといったことはプロに相談して、後悔しない家づくりを実現しましょう。