核家族が増えてくるにつれて、若い夫婦の間で注目を集めている建築スタイルが平屋です。平屋は収納やバリアフリーの点でメリットがあるだけでなく、かわいくておしゃれな外観になることも人気の理由に挙げられるでしょう。しかし、その一方で平屋にはデメリットもあるため、注文住宅で平屋を建てる際には対策をしっかりとっておくことが大切です。そこで今回は、おしゃれかつ機能的な平屋にするためのポイントについて詳しく解説しましょう。
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リビングの窓を広く取りテラスとの境界線をなくす
もしも敷地面積をある程度確保できるなら、庭を設けてリビングの窓を広く取るのがおすすめです。そうすることで外との境界線がなくなり、窓の外の風景を存分に楽しむことができるでしょう。部屋と庭との間にテラスを作ってお気に入りデザインのテーブルなどを置けば、縁側のような広々としたプライベート空間ができあがります。昔ながらの平屋では、すべての部屋が庭とつながることで四季折々の自然を感じながら過ごせるように設計されていました。夏にはテラスで夕涼みをし、冬には暖かい部屋の中から雪景色を楽しむ、そんな暮らしができるのが平屋の大きなメリットのひとつです。また、大きな窓はリビングに開放感をもたらします。開放感のあるリビングでは、家族みんなで集まっても息苦しさを感じることがありません。だからこそ自然とそこに集まるようになり、より絆が深まるようになるのです。
コの字やロの字でプライバシーに配慮した中庭を
外に向けて窓を大きくすると防犯面やプライバシーが気になるという場合は、家の間取りをコの字やロの字にするとよいでしょう。そうすることで家の中心の空間に中庭を設けることができます。中庭の設置は防犯に効果があるだけでなく、プライバシーを守るためにもおすすめの方法です。とりわけ小さなお子さんがいる場合には、安心して中庭で遊ばせてあげることができるでしょう。
また、中庭を作ることで家の中のすべての部屋に対して太陽光を取り込むことができるようになります。本来であれば光が入りにくい北側の部屋にも、南向きの窓を取り付けることができるでしょう。通風の面でもメリットが多くあります。中庭を作ると必然的に壁面が多くなり、窓の数が増えます。そうすると季節によって変わる風向きにも対応できるようになり、一年中風通りのよい家となるわけです。
無垢材を使って平屋を建てる
家を建てる際、フローリングなどの建材に無垢材を使われることもおすすめです。無垢材とは、丸太から切り出した木材のことです。無垢材は古来より日本の建築物に多く使用されており、現存する歴史的な寺社仏閣の多くが無垢材によって建てられています。
無垢材の利点としてまず挙げられるのは、木が持つ本来の素材感が味わえるということでしょう。肌触りが優しいのはもちろんのこと、経年変化を楽しむことができます。年数が経つほどアンティークな雰囲気になってゆく素材ですので、時が経てば経つほどより味わい深くなってゆきます。
また、無垢材は機能性の面でも優れています。木はコンクリートの約12倍の断熱性があるといわれており、周囲の温度の影響を受けにくいという特性があります。そのため夏は涼しく、冬は暖かい住まいとなるのです。湿気が多い時は水分を吸収し、乾燥している時は内部の水分を空気中に放散するという働きもあります。いわば、天然のエアコン機能を持つともいえるでしょう。
屋根・外壁・玄関扉のデザインに凝ってみる
デザイン次第でおしゃれな家に変身する平屋だからこそ、屋根や外壁、玄関扉にはこだわるのがおすすめです。
たとえば、片流れ屋根で角度を付けるとシンプルでシャープな印象になります。一枚屋根なので太陽光パネルを設置しやすく、そのパネルもほかの形状の屋根よりも容量を大きくとれるというメリットがあります。また、北欧風の三角屋根はまるで絵本に登場する家のような可愛らしさが魅力です。
また、外壁はALCやタイルなどでモダンにしてみたりすることでも外観の雰囲気を演出することができるでしょう。外壁の色合いも片流れ屋根だとシックなカラーがよく似合いますし、三角屋根の場合には原色を上手に使うのも効果的です。
そのほか、玄関扉にこだわるのもよいでしょう。内装だけでなく玄関扉にも無垢材を使用すれば、年月によって深みが増していく様をより実感することができます。機能性にこだわりたいという人や和風のデザインにしたい場合は、引き戸にするという方法もあります。
平屋は2階建てや3階建ての家よりもデザインの選択肢が幅広いということも大きな魅力です。外観にこだわることで帰りたくなる家づくりを目指しましょう。
念頭に置いておきたい平屋づくりのデメリット対策
平屋はおしゃれなデザインにしやすい反面、それなりのデメリットも存在しています。設計を考える場合にはそうしたデメリットに対する対策もあらかじめとっておくことが大切です。
平屋のデメリットとしてまず挙げられるのは広い敷地が必要だということです。たとえば4つの部屋がほしいという場合、2階建ての家であれば1階と2階のそれぞれに2部屋ずつ作ることができます。しかし、平屋の場合はそれができないので、同じフロアに部屋を作らなければなりません。そうすると、どうしても2階建ての家よりも広い敷地が必要になってしまうのです。土地の安い場所なら広々とした平屋も可能ですが、そうでない場合にはまず土地の購入費がネックとなってくるでしょう。
また、窓が広いことにもデメリットがあります。広い窓はそれだけ外気を取り込みやすいので、どうしても夏は暑く、冬は寒いということになってしまいます。防犯面も気になるところでしょう。窓を割るのに手間のかかる二重ガラスを使用したり、防犯フィルムを貼ったりする必要があります。庭にセンサーライトを設置するのも効果的な方法です。
平屋は家族間でのコミュニケーションが取りやすいということが大きな利点ですが、そのことは逆にいえば、家族間でプライバシーを確保しづらいということでもあります。ロフトの設置やリビングをパーテーションで仕切るなど、家族のメンバーが一人で落ち着いて過ごせる空間を作っておくことも重要なポイントです。
平屋は機能面もおしゃれ面も優れている!
平屋は階段がないため住みやすく、また外観をおしゃれなデザインにしやすいというメリットがあります。そのようなメリットを満喫して暮らすためにも、あらかじめデメリット対策をしっかり取っておくことが大切です。機能性やデザインも重要ですが、まずは安心して住める平屋を目指しましょう。
【間取りプラン付き】ユニバーサルホームの平屋
フラットワン
フラットワンは広々とした開放的な暮らしの中、家族のライフスタイルを考えて無駄のない生活動線を確保します。暮らしをもっと軽やかに、もっと快適にするための、さまざまな機能性と工夫にあふれています。
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アルファヴィータは“平屋の快適さ”に“フレキシブルな+α空間”が加わった、「目がとどく」、「自然につながる」、「広がる空間」で、家族の一体感を大切にする住まいです。
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平屋の建築実例
建築実例 1.照明にこだわった西海岸風のおうち
米軍ハウスの雰囲気を取り入れたカッコイイお家です。木のぬくもりをベースに大好きなグリーンやネイビーをアクセントに、また照明にもこだわりお洒落で居心地の良い 空間になりました。
詳細情報:平屋の建築実例「照明にこだわった西海岸風のおうち」
建築実例2.音楽室のある家
広々した空間に家事動線と利便性を重視したお住まい。抜群の防音性能を持たせた音楽室で趣味のドラムも楽しめるお住まいが完成しました。
詳細情報:平屋の建築実例「音楽室のある家」
建築実例3.緩やかにつながる開放的な平屋
あえて仕切りをつけない間取りが家族がどこにいても緩やかに存在を感じられる開放的な空間に仕上がりました。