二世帯住宅を建てるときには、間取りにも特別な配慮が必要です。二世帯住宅では生活のリズムや習慣が異なる人が一緒に生活をするので、プライバシーを確保できる間取りの実現を目指しましょう。今回は、二世帯住宅の間取りについて押さえておくべきポイントについて解説します。
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まずは全員の生活スタイルを知ろう!
「二世帯住宅を建てよう」と思い立って間取りについて考えるときには、家族全員の生活スタイルを把握するところからはじめましょう。例えば、入浴時間や食事の時間などは、家族でも一人ひとり異なる場合があります。お風呂やトイレ、キッチンなどの水回りに関しては、一度住宅を建ててしまうとなかなか変更することはできません。水回りと生活は密接であるため、「家族であってもプライバシーを確保したい」と考えるのであれば、それぞれの生活スタイルに応じた間取りを考えることが大切です。
二世帯住宅で一番初めに考えたいのは玄関
家族や来客が出入りをする玄関は、二世帯住宅について考えるときに最初に考えることをおすすめしたい部分です。例えば、家族の勤務状況などによって夜間の出入りが考えられる場合は、「寝ている家族を起こしてしまわないか」などと気をつかうことがあります。状況によっては、二世帯住宅の場合は思い切って世帯ごとに玄関を設けるなどといった工夫をして、お互いのプライバシーを確保するという方法も検討してみてはいかがでしょうか。
二世帯住宅のダイニングは快適な広さを
普段は忙しい生活をしていても、時には家族全員が集まって食事を楽しむことでだんらんの時間を設けたいものです。家族全員の集いの場となることが想定されるダイニングは、すべての家族にとって広々とした快適な空間となることが理想です。そのため、ダイニングはできるだけ広いスペースとなるように設計してみましょう。ダイニングが広いと、家族の誕生日会やホームパーティーなどにも活用できる空間になります。ダイニングを検討するときは、食事をする場所という以外にも、家族がくつろぎ、楽しむことができるということに重点を置いて考えてみると良いでしょう。
完全に独立した二世代住宅なら3階建ても
生活スペースを全て分けることを前提とするなら、完全に独立したタイプの二世帯住宅もおすすめです。完全に独立した二世帯住宅にすると、お互いのスペースが狭くなってしまうというデメリットが生じます。このデメリットを解消するために、3階建ての二世帯住宅も視野に入れてみてはいかがでしょうか。完全に独立した3階建ての二世帯住宅なら、お互いの生活スタイルを大きく変える必要はありませんし、お互いに気をつかい過ぎる必要もあまりないといえるでしょう。設計の段階でプライバシーに配慮した間取りを提案してもらえるように、3階建ての二世帯住宅に興味があると意思表示をすることが大切です。
二世帯住宅で介護を見据えるなら親世代は1階がおすすめ
人間だれしも年を重ねるにつれて足腰が弱ってしまうのは仕方のないことです。二世帯住宅を建てるときには、長期的な視野をもって、誰がどこで生活をするといいのかという点も考慮して検討しましょう。例えば二世帯住宅で介護を見据えているなら、親世代は1階で生活してもらうように促すことをおすすめします。やはり、高齢になって階段を使って昇り降りをするのは大きな負担と感じる人が多いといえます。また、外出時にも1階ならスムーズな移動が可能です。親世代が1階に住むメリットを知っておき、将来的に介護をしやすい環境について考えていきましょう。
二世帯で快適に暮らすための間取りとは
二世帯住宅で家族が快適に暮らすための間取りは生活スタイルや個人の考え方などが反映されるため、家族ごとに異なります。しかし、お互いのプライバシーがある程度は確保できるような間取りを考えることは、非常に大切といえます。玄関やダイニング、水回りなどは生活スタイルが大きく影響する部分であるため、特に配慮をすることがポイントです。二世帯住宅を建てるときには、お互いが気持ち良く生活を続けていけるような間取りについて考えてみましょう。