現代人の生活に家電製品は欠かせません。コンセントの位置は、家電生活の使いやすさに大きな影響を与えます。そのため、新しく家を建てるときはコンセントの位置を慎重に考えなければなりません。そこで今回は、新築のコンセントの配置を決めるときのポイントを紹介します。
コンセントは多いほうがいい!は本当か
コンセントが多ければ、家電製品を使う場所の制約が少なくなります。生活が便利になると思い、たくさんあるほうが良いと考える人も多いのではないでしょうか。そのような人は建築後に追加するのは大変なので、最初にとにかく増やしておこうと考えるかもしれません。しかし、コンセントを多く配置することのデメリットも知っておきましょう。やみくもに増やしてしまうと、使わなかったりインテリアで隠れたりするコンセントも多くなります。少なすぎると不便ですが、そのような無駄なコンセントがたくさんあるのも好ましくありません。増やした分だけ工費が高くなりますし、不自然に多いと部屋の見た目も悪くなってしまいます。コンセントは必ずしも多いほうが良いとは限らないので気を付けましょう。
新築のレイアウトはコンセントの位置で変わる
新築を建てたあとに部屋のレイアウトを考えるときは、窓やドアの位置などいろいろな条件を考慮することになります。コンセントの位置も、レイアウトに影響を与える重要な要素のひとつです。家電製品の配置に影響するのはもちろんですが、家具など家電製品以外の配置にも関係します。たとえば、日当たりの良い窓際に子どもの勉強机を置きたくても、そこにコンセントがないと夜間にライトを使いにくいため断念することになるかもしれません。同じように、ダイニングでホットプレートなどを使いやすいようにコンセントの近くにテーブルを配置する人もいるでしょう。部屋の隅にたんすを置きたくても、コンセントが隠れるので違う場所に置くケースも考えられます。新築のレイアウトはコンセントの位置で変わることが少なくありません。
見過ごされがちなコンセントの「高さ」
コンセントの配置を考えるときは、高さを検討することも大切です。平面の設計図を使って打ち合わせをしていると、高さについて考えるのを忘れやすくなります。しかし、コンセントは高さによって使いやすさが大きく変わるので気を付けてください。一般的にはコンセントは足元にありますが、高い場所で家電製品を使うことが予想される場合は、コンセントの位置も高くしたほうが良いです。たとえばエアコンの室内機を接続するコンセントは、天井に近い位置のほうが良いでしょう。コードが短くなり、視界に入りにくいこともメリットです。また高い場所で使う家電製品でなくても、コンセントを高くしたほうが良い場合もあります。たとえばキッチンや洗濯室などの水場では、コンセントに水がかかって漏電しないように、蛇口より高い位置にしたほうが安全です。
新築は事前にコンセントの位置と部屋のレイアウトを考えてみよう!
新築を建てたあとにコンセントの数や配置について後悔する人は珍しくありません。コンセントの位置が悪いと日常生活で不便に感じることが多く、理想のレイアウトを実現するのも難しくなります。そのような事態を避けるには、事前にレイアウトを考えておくことが重要です。まず家電製品や家具の配置を決め、それに合わせてコンセントの位置を決めましょう。そうするとコンセントによってレイアウトが制限されることを防げます。さらに、そのレイアウトの家で生活している様子をシミュレーションすると、コンセントがどこにあれば便利なのかイメージしやすくなります。新築を建てるときには考えることが多く、レイアウトは住み始めるときに決めれば良いと思いがちですが、それでは後悔しかねません。レイアウトについても家族の要望を出し合って、早いうちから細かく考えておきましょう。