一生の買い物と言える住宅購入。できる限り理想の家を実現したいものです。一戸建住宅には大きく分けて建売住宅・注文住宅があり,「建売住宅にするか、注文住宅のほうがよいのか?」と迷うのではないでしょうか。今回は、建売住宅の購入を検討している再、ぜひ知っておきたい注意点をご紹介します。建売住宅のメリット・デメリットを踏まえて、ほかの選択肢と合わせて検討してみましょう。
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建売住宅の仲介手数料は必要ない場合もある
仲介手数料とは、建売住宅を不動産会社経由で購入するときに発生する費用です。そのため、不動産会社を経由せずに売主(建築会社など)から直接を購入することが出来れば仲介手数料はかかりません。もし不動産会社で良い物件を見つけたら、売主が直接販売を行っているかどうかをチェックするようにしましょう。
ただし、物件によっては不動産会社経由だけでしか販売されていないものが多いことは認識しておきましょう。なお不動産会社経由でも、仲介手数料を節約することができます。それは不動産会社が買主から仲介手数料を受け取らないとしているケースと、不動産会社が買主から仲介手数料をとるが割引してくれるケースです。不動産会社は1つの物件をめぐって競争をしているため、少しでも自社の売上を確保するために、売主からの仲介手数料だけで契約を成立させることがあります。もし気になる住宅があったら、複数の不動産会社を比較検討してから決めるようにしましょう。
売買契約書と重要事項説明書は小さなことでも確認しよう
売買契約書とは、住宅の売買を契約するときに署名・捺印するものです。一方で、重要事項説明書は契約書としての働きを持っていません。重要事項説明書は、契約前に買主に住宅の詳細について理解してもらい、契約後のトラブルをなくすための説明書と位置づけられます。建売住宅の売買では、この売買契約書と重要事項説明書を買主がしっかり理解することが大切です。
売買契約書・重要事項説明書のチェックポイントは、
1)対象物件の詳細
2)契約条件
3)売買契約書・重要事項説明書の記載に違いがないか
…という3点です。対象物件の詳細では、パンフレットと実際の物件に違いがないか、高さや面積、建て替え、増改築の制限がないか、水道・電気などのインフラが整備されているかなどを確認しましょう。契約条件では、住宅の価格以外に必要な費用、契約解除・保険加入の詳細などをチェックします。そして、もし売買契約書と重要事項説明書のあいだに異なる記載があれば指摘し、正しい情報に訂正してもらいましょう。これらの確認を徹底することで、住宅購入後のトラブルを軽減できます。
建売住宅の価格が周辺住宅の相場とかけ離れている場合は要注意!
建売住宅を購入するにあたって調べておきたいのが、周辺住宅の相場です。もし購入予定の住宅の価格が、周辺の相場とかけ離れて高かったり、また安かったりするときは注意が必要です。
もし価格が高ければ、立地が良く地価が高い、使われている資材が高級といった理由が考えられますが、不動産会社が不当に価格を吊り上げている可能性もあります。
また、価格が安い場合は、逆に地価や資材が安かったり、何らかのトラブルを抱えたりしている可能性があります。価格の根拠について、納得できるまで不動産会社に確認をとりましょう。周辺住宅の相場を調べる方法はいくつかあります。近隣の物件の価格を住宅情報サイトなどで調べてみると良いでしょう。
建売住宅購入の注意点をよく知り、注文住宅や他の選択肢と比べよう
建売住宅を購入する際には、さらに注意したいポイントがあります。建売住宅は完成された住宅を購入するため自由度が低い点や、建築プロセスをチェックできないため工事方法や資材が分からない点などに注意が必要です。
一方で、建売住宅のメリットとして、注文住宅より割安な点や、土地と建物を同時購入できる点などが挙げられます。住宅購入には、建売住宅だけでなく注文住宅や新築マンション、中古マンションなどの選択肢がありますが、一戸建てであれば建売住宅と注文住宅が比較対象になります。
注文住宅のメリットは、設計の自由度が高い点や、自分の判断でコストを抑えたり高くしたりできる点です。一方でデメリットとしては、建売住宅より高くつく傾向がある点、土地を所有していない場合は土地探しも行わなければいけない点などです。建売住宅の注意点を十分に理解したうえで、ほかの選択肢と比較しながら理想の家づくりをしていきましょう。