衣食住という言葉があるように、家は私たちが生きていくうえで欠かすことのできないものです。そのため、新しく住宅を購入しようと考えたときに、どのような住宅構造を選ぶか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。日本では木造住宅の人気が高く、多くの人に親しまれている存在です。ここでは、木造住宅を選ぶメリットとデメリットについて紹介します。
木造住宅にはどんな特徴がある?
木造住宅の特徴としてまず挙げられるのが、「デザインを自由に選びやすい」という点です。木材は丈夫で、硬い自然素材だといわれています。そのため、住宅構造さえしっかりしていれば、デザインの設計に縛りが少ないことが特徴です。注文住宅のメリットともいえる「自分好みのデザイン」にこだわり、理想のマイホームを持ちたいという人にもぴったりです。それに加えて、「快適に過ごしやすい」という特徴もあります。木材には天然の香り成分が多く含まれており、住む人の心を癒やしてくれます。また、木材は断熱性に優れているため、暑い季節は涼しく寒い季節は熱を逃しません。したがって木造住宅は、どんな土地においても「快適に過ごしやすい家」を実現しやすいという点が特徴であり、魅力的なポイントです。
木造住宅のメリットが知りたい!
木造住宅には多くのメリットがありますが、中でも注目すべきなのが「材料費が安く済むケースが多い」という点です。マイホームを建てるうえで、気になることも多いのが費用でしょう。好みのデザインを考えたり、インテリアに予算をかけたりしたいという場合は、建築にかかる費用を抑えたいと考える人も多いのではないでしょうか。木材は鉄筋コンクリートや鉄骨に比べて材料費が安く、基礎工事にかかる手間も少ないといわれています。木造住宅は木材そのものが持つ厚みや、内装の下地材で耐火性を強化するため、処理に時間がかからず建築費用を安く済ませることができるのです。
木造住宅にデメリットはある?ここに注意!
木造住宅には少なからずデメリットも存在します。特に注意したいのが「耐久性や品質」についてです。木造住宅は鉄筋コンクリートや鉄骨構造に比べて、やや耐久性に劣る傾向にあります。したがって、長く住み続けるには定期的なメンテナンスや、点検が重要になる住宅構造といえるでしょう。また、品質についても注意が必要です。木造住宅はデザインの自由度が大きいというメリットがありますが、その分、建設会社や職人の腕により仕上がりに差が生まれてしまうことも多いのです。複数のデメリットを挙げましたが、これらのウィークポイントは知識を身につけることにより、十分カバーすることが可能です。耐久性については定期的な点検やメンテナンスを行うことで、劣化や不具合を早期に発見しやすくなるでしょう。早期に問題点を発見して、修繕を行うことで長く住み続けられる家を目指せます。品質については、依頼前にしっかりと建設を依頼する会社の情報を調べることが大切です。信頼できる会社を見つけて、二人三脚で家づくりをすると安心でしょう。
後悔のない選択をするために!下調べはしっかりしよう
木造住宅を選択する場合、建設を依頼する会社の下調べに加えて「木材の種類」について調べておくことも重要です。木材と一口にいってもさまざまな種類があり、内装や外装などそれぞれ適した種類が異なります。木造住宅に多く使われている木材としては、杉やひのきが挙げられます。杉は香りが良く、やわらかいことが特徴です。水分を多く含むことができるので、調湿機能に優れています。しかし、周りの辺材は水分に弱い性質を持つため、キッチンやお風呂場といった水廻りの使用には注意しましょう。ひのきは水や湿度に強く、触れるとひんやり冷たく感じるという特徴があります。また、硬い性質のため傷がつきにくく、美しい状態をキープしやすいのも特徴です。このように、木材によりそれぞれ特徴や性質が異なります。場所によりどの木材を使用するのか、前もって考えておくことが肝心です。自分だけで判断するのではなく、プロである住宅会社に相談することが必要になります。家は人生のなかでも、特に大きな買い物です。後悔のない選択ができるよう、必要となる情報の下調べは万全にしておきましょう。