ベッド下収納には、ベッドに備え付けのチェストタイプから専用の収納ボックスまで様々な形がありますが、実際の使い勝手はどうなのでしょうか。ここではベッド下収納のメリット・デメリットや上手に活用するためのポイントなどを紹介します。
ベッド下収納の通気性はどうなの?
ベッド下収納と聞くと、通気が悪いイメージを抱く人も多いでしょう。実際、ベッドの下に物が詰まっていると通気が悪くなりやすく、湿気がこもりがちです。個人差はあるものの、一般的に人間は寝ている間にコップ約1杯分の汗をかくともいわれています。そのため、いかに湿気が溜まらないようにするかがベッド下収納の課題といえるでしょう。簡単に取り入れられる方法としては、通気性の良い素材・構造でできたマットレスを使用したり、除湿シートなどを利用したりすることも有効です。また、すのこ状に作られた収納ベッドを選ぶことで、通気性を高めることができます。
ベッド下収納に向いている収納
アイテムベッド下収納の性質を考えると、湿気やカビに弱いものは避けた方が無難です。また、できるだけ頻繁に開けて空気の入れ替えをすることも有効なので、日常的に使用する物を収納するのも良いでしょう。しかし、現実的には普段使用する物よりも、季節外れの物などを収納したいと考える人の方が多いかもしれません。長期間使用しない衣類や寝具などを収納する場合には、洗濯・クリーニングできれいにしてから収納することが大切です。汚れが残っているとシミやカビの原因になってしまいます。さらにその際、防虫剤や乾燥剤なども一緒に入れておくとより安心です。
ベッド下収納のメリット
ベッド下収納のメリットといえば、何よりもデッドスペースを有効活用できることでしょう。ベッド下は意外と面積が広く、ただの空間として残しておくのはもったいない場所です。これまで押入れやクローゼットに入れていた物をベッド下に移動させるだけで、収納できるスペースはぐんと広くなります。季節ごとにクローゼットとベッド下収納の中身を入れ替えることで、必要な物を見つけやすいミニマムなクローゼットを保つこともできるでしょう。また、ベッド下は人目に付きにくい場所でもあるため、無駄な物を収納することで部屋全体をすっきりとした印象にすることも可能です。
ベッド下収納のデメリット
ベッド下収納は湿気だけでなく、ホコリが溜まりやすいというデメリットもあります。ホコリは放っておくとカビの発生原因にもなるので、定期的な掃除は必須です。ベッドに備え付けのボックス構造など比較的ホコリが入りにくいデザインもあるため、選ぶ際の目安にすると良いかもしれません。また、跳ね上げ式のベッド下収納の場合、物を出し入れするたびに枕や掛け布団が邪魔になってしまい、クローゼットやタンスなどと比べると使いやすさは劣ります。
ホコリを溜めないベッド下収納の作り方
ベッドにあらかじめ引き出しが付いたデザインや跳ね上げ式の場合、隙間が少ない分ホコリも入りにくいという特徴があります。一方、ベッド下の空間を利用したベッド下収納では、収納ボックス選びにちょっとした工夫が必要です。まず、蓋のないボックスではすぐにホコリが入ってしまうため、できるだけ隙間のない蓋付きのタイプを選びましょう。引き出し式だとより利便性が高くなります。また、キャスター付きの収納ボックスは移動がラクなので、掃除機をかける際にホコリの吸い残しを減らすことにもつながります。生活をしているとホコリの発生は避けられないため、いかにホコリを溜めずに収納物を守るかがポイントです。
ベッド下収納を有効活用しよう!
ベッド下収納はデッドスペースを活用できる利便性とインテリア性を兼ね備えた人気の収納方法です。好みやライフスタイルに合ったベッド下収納を選択することで、より快適な生活が実現するでしょう。また、家族構成や年齢、子どもの成長などによっても最適なスタイルは変化します。今回紹介したポイントを参考にして、ぜひ家族にぴったりのベッド下収納を見つけてみてください。マイホームがより素敵な空間となってくれるはずです。
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