京都府で家を建てるのであれば、亀岡市は定住地の候補の1つとして検討してみるだけの価値があります。京都府では京都市、宇治市に次ぐ人口を誇る亀岡市は、京都市の西側に位置する、自然豊かな住みやすい都市です。今回は亀岡市がなぜ住みやすい都市だと言えるのか、その理由について詳しく解説していきます。
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京都方面への交通利便性が高い
盆地という地形の関係上、亀岡市内を走っている路線は、観光用のトロッコ列車を除けばJR嵯峨野山陰線の1本のみです。そのため一見不便なように思われますが、京都の中心部に出るという点では、決して利便性が悪いわけではありません。京都方面への電車は1時間に約4本の割合で出ており、快速に乗れば亀岡駅から京都駅までは20分程度で行くことができます。この交通利便性の高さから、住宅価格の高騰する京都市よりも、亀岡市に住むことを選ぶ人の数は増加。以前は問題視されていた濃霧の発生頻度も、建物の増加につれて低くなり、亀岡市のベッドタウン化は年々進んでいます。
また亀岡からは、京都方面だけでなく大阪中心部へも約1時間で行くことができます。通勤はもちろん、子どもの通学のことを考慮しても便利な立地だということができるでしょう。電車を利用しない場合でも、亀岡市は大阪府と隣接しているため、比較的短時間で大阪の市街地まで出ることができます。さらに、亀岡市内にいくつかインターチェンジがある京都縦貫自動車道を利用すれば、京都北部である丹後方面にもスムーズに行くことができます。
市内は亀岡市ふるさとバスとコミュニティバスで移動
市内を移動する際には、バスの利用が便利です。民間バスが廃止されたことに伴い、2017年4月から亀岡市ふるさとバスが市内で運行しています。2018年11月現在、運賃については150円の区間と200円の区間があり、小児は半額の80円、もしくは100円で乗車可能です。各種交通系ICカードも利用することができ、西日本旅客鉄道が発行しているICOCAを使えば、利用額の10%がポイントとして還元されます。
ふるさとバスが走っていない地域では、亀岡地区コミュニティバスが運行しており、2018年11月現在の運賃は移動距離にかかわらず一律150円です。コミュニティバスは、JR亀岡駅を起点として、市内中心部の商業施設や公共施設を巡回するように運行しています。また、土日と祝日にはお得な1日乗車券「亀たんパス」が利用できます。亀たんパスを購入すれば、ふるさとバスとコミュニティバス、さらにエリア内の京阪京都交通バスが1日乗り放題です。休日に公共交通機関で市内の観光やショッピングを楽しむときには便利なツールだといえるでしょう。
自然環境に恵まれた地域
京都中心部や大阪へのアクセスの良さと、自然豊かな景観を両立させているのが、亀岡市の大きな特徴です。山や川などの自然に囲まれた地域であり、四季折々の表情を楽しむことができます。運動公園や南郷公園内にある、七谷川に沿って伸びる「和らぎの道」は、春になると咲き誇る桜の名所として知られています。初夏には、明智光秀ゆかりの地、谷性寺門前の「ききょうの里」でピンクや白、紫など、色とりどりのキキョウを眺めることができるでしょう。また西別院町犬甘野のソバや、馬路町平の沢池のハスが、夏に咲く花として有名です。
京都といえば紅葉ですが、亀岡市も例外ではありません。鍬山神社や出雲大神宮、神蔵寺など、美しい紅葉が見られる寺社仏閣が亀岡市には多くあります。特に有名な観光地として保津峡があり、嵐山までおよそ16kmの行程を2時間かけて辿る保津川下りのために、国内外から多くの人が押し寄せます。休日に足を運べば、イワツツジや山桜、雪景色など、紅葉の季節だけでなく1年を通じて自然を楽しむことができるでしょう。JR馬堀駅に近い、トロッコ亀岡駅から嵐山まで走っているトロッコ電車に乗れば、新緑や紅葉の切れ目から、保津川の急流を下っていく乗合船を見ることができます。
晩秋から初春にかけて、亀岡盆地一帯を包みこむ深い霧のことを「丹波霧」と呼びます。山上から眺められる神秘的な雲海や、霧に包まれた幻想的な街並みなど、丹波霧によって現れる興味深い光景は亀岡市の風物詩の1つです。丹波霧に包まれた亀岡の街を、亀岡市民は親しみを込めて「霧の都」と呼んでいます。また、京都市のベッドタウンに成長した現在も、亀岡市には未開発の山や田んぼが多く残されています。そうしたのどかな田園風景や周囲をめぐる山々の緑は、日々の喧騒に疲れた心を癒してくれるでしょう。
市立中学校で選択制デリバリー弁当を導入
亀岡市立の中学校では、子供に弁当を持たせられない家庭を対象に、予約制で弁当を作って届けるサービスの導入が検討されています。このサービスでは、パソコンやスマートフォン、携帯電話などでインターネットから弁当の予約をすることが可能です。予約をすると、昼食時間に配膳室まで弁当が届けられるシステムになっています。このサービスを利用するためには「亀岡市中学校昼食予約システム」に登録する必要がありますが、こちらは無料で登録することができます。
弁当のメニューは日替わりで、追加料金でごはんの大盛りも選択できます。支払い方法はクレジットカードかコンビニ払い、銀行振り込みから選ぶことができ、あらかじめ食券を購入しておく形になります。当日の午前8時まで予約できるので、急用で弁当が作れないときなどにも便利です。2018年11月現在はまだ試験導入中であるため、利用できるのはモデル校の1校のみですが、亀岡市は2019年5月から全中学校において、デリバリー弁当システムを導入する方針を決定しています。弁当を作らなくても、子どもに栄養バランスの取れた食事を食べさせることができるので、忙しい共働き世帯には特に嬉しいシステムだといえるでしょう。
WHOのセーフコミュニティ認証を取得
2010年3月、亀岡市はWHOのセーフコミュニティ認証を国内で初めて取得しました。セーフコミュニティとは、「住民に起こる事故やケガは予防できる」という理念に基づき、安心で安全なまちづくりを推進する取り組みのことです。2018年11月現在、セーフコミュニティ認証を取得している地域は世界に300以上あり、国内でも認証取得を目指す地方自治体は増えてきています。このように、亀岡市は安全なまちづくりのための活動に力を入れており、市民に安心して生活を送ってもらおうという意識の強い地域だといえるでしょう。
保津川水系の水がおいしい
亀岡市は水道水がおいしい地域としても知られています。その理由は、亀岡盆地の中央を流れる保津川系統のきれいな地下水を、水道水として使用しているためです。亀岡市の水道水には、カルシウムをはじめとするミネラルが豊富に含まれており、地下水を自然ろ過しているため、残留塩素などが最小限に抑えられています。また水源も豊富に確保されていて、まろやかでくせのない水道水を市民に提供することができているのです。
子供も大人も住みやすい土地に住もう
「京都の奥座敷」と呼ばれる亀岡市は、京都市や大阪方面にアクセスの良いベッドタウンとして成長してきました。同時に、自然豊かな景観は住民の心を和ませ、子どもたちに遊ぶ場所と機会を与えています。注文住宅を建てるのであれば、亀岡市のように大人も子どもも住みやすいと感じる場所を選んで建てるのがよいでしょう。