注文住宅で家を建てるときには、長く暮らせるように住みやすいエリアを選ぶのは大切なことです。
愛媛県西条市は住みやすいので、注文住宅を建てるのによい地域です。住みやすいエリアを探しているなら、ぜひ西条市を候補に入れてみましょう。この記事では、西条市のどのような点が住みやすいのかを、水道代や地価、医療費、自然環境などさまざまな面から説明します。
トピックス一覧
水道代が無料のエリアがある
毎月の家計から固定費として出ていくのは、水道光熱費や食費、通信費、住宅ローンなどです。その中でも水道代は、市区町村などの自治体ごとに基本料金や使用料金が設定されているため、住む地域によって差が出る項目です。西条市の旧市街地には、名水として知られる「うちぬき」が湧き出るエリアがあります。愛媛県は瀬戸内海式気候のため平野部では雨の量が少ないものの、山間部では平野部の2~3倍もの雨が降ります。四国山地に降った雨は地形的に西条市に流れ込むので、地下水資源が豊かなのです。
西条平野には約8平方キロメートルにわたる自噴域があり、その近くにある周桑平野にもほぼ同じくらいの広さの自噴域があります。こうしたエリアでは自然の圧力によって噴き出る水が豊富で、家庭用の自噴井が多く設置されています。驚くことに、そのうちぬきが湧き出るエリアでは上水道代がかかりません(平成30年度現在)。各家庭がうちぬきの地下水を利用できるため、上水道代がかからないのです。
ただし、西条市全域が無料というわけではないので注意しましょう。うちぬきが湧き出る地域を選んで住めば、毎月かかる水道代を節約できます。家庭用汲み上げポンプを使う場合は水道を使う際に電気代が発生しますが、それよりも水道代が無料になるお得度のほうがずっと大きいでしょう。水の都とも呼ばれる西条市の、豊富で良質な水資源の恩恵を受けて生活することができるのです。
土地が安く手に入りやすい
西条市は、愛媛県の中で地価が安い方です。同じ愛媛県でも、県庁所在地である松山市や、四国の西の玄関口の役割を果たしている八幡浜市、人口の多い松前町などよりもずっと安い値段で土地を購入できます。土地購入のための予算が同じでも、西条市ならより広い面積の土地を購入できるでしょう。
一般的に、地価はその街の利便性やイメージ、環境などの要素によって決まります。西条市は地価が安いとはいえ、生活するのに不便というわけではありません。買い物のしやすさや、公共施設や教育機関、医療機関などの利便性も考慮すると、コストパフォーマンスはよいといえます。
子どもの医療費助成が大きい
子どもが小さいうちは、子どもが急に熱を出すなど医療機関にかかることが多いものです。西条市では子どもに対する医療費助成制度があり、中学校を卒業するまでは、外来・入院ともに医療費がかかりません(平成30年度現在)。
市が「こども医療費受給者証」を発行していて、医療機関の窓口で保険証と一緒にこの受給者証を提示すれば、助成が受けられます。これは西条市内の医療機関のみが対象というわけではなく、市外や県外のクリニックや救急病院などにかかったときも、後から申請すると西条市が医療費を負担してくれます。西条市休日夜間急患センターにかかったときや、二次救急病院を通常診療時間外に受診した場合なども、払い戻しの対象です。各医療機関が発行する領収書や保険証、印鑑など必要なものを用意して請求すれば、後日払い戻しが受けられます。
県外の医療機関での受診料も対象になるなど、助成の対象となる範囲が広いので、子どものいる家庭はとても助かる制度です。
高齢者家庭には見守りロボットを導入
西条市では、市内で暮らす高齢者を見守るために、見守りロボットを導入することにしています。これは、市内に在住する高齢者と市外に住む家族とのコミュニケーションツールとして利用できる、新しい制度です。離れて暮らしていても、高齢者が元気にやっているかどうか、市外の家族が確認して安心できます。家族から高齢者に音声メッセージや写真、ビデオなどを送ることができるので、高齢者も家族とのコミュニケーションにより安心して暮らすことができるでしょう。相互のコミュニケーションが可能で、高齢者のほうから市外の家族へ音声メッセージや写真、ビデオを送ることも可能です。
見守りロボットには見守り機能がついていて、朝・昼・夜の1日3回、高齢者の写真を撮影して家族に送信します。家族は、その写真をスマートフォンやパソコンなどでいつでも確認できます。音声リクエスト機能もあり、ロボットに話しかけるとニュースや時間、天気などを教えてくれるのでとても便利です。
西条市では、このコミュニケーションロボットによる見守り制度を、平成31年度以降本格的に導入することにしています。それに向けて、トライアルとして導入実験も行われました。
海あり山ありで四季を満喫
西条市は西日本の最高峰である石鎚山のふもとに位置していて、豊かな緑に囲まれています。市内には笹ヶ峰や伊予富士などもあり山々が連なっているため、ハイキングやサイクリングなどを楽しめます。北部は瀬戸内海に面しているため、海も山も楽しめる貴重なエリアです。自然が豊かなので、四季折々の自然をじっくりと満喫できます。春に咲き誇る花や夏の緑の美しさ、秋の紅葉など、季節の移り変わりを身近で観察できることでしょう。
西条市は愛媛県の農業地帯でもあり、野菜畑や果樹園などがたくさんあります。特に生産量が多いのは柿で、干し柿も有名です。干し柿作り体験をさせてくれる農家もあり、子どもと一緒に参加すれば楽しいひと時となります。地元でとれた食材を味わうことは、貴重な食育の機会となるでしょう。石鎚山系が育んだ豊富な湧き水も、澄んでいておいしい水です。西条市では、その水の恵みを受けて育つお米や野菜を堪能できます。海に面した地域では、海苔の養殖や、タコや貝類の漁業も行われています。西条市に住むなら、海の幸と山の幸のどちらも十分に味わえるでしょう。
台風や地震による自然災害が少ない
西条市は、愛媛県内でも自然災害が少ない地域です。これまで大規模な自然災害が西条市を襲って被害をもたらしたことは、ほとんどありません。市の面積の約70%を山林が占めていて、市内には加茂川や中山川、渦井川などが流れていますが、土砂崩れや河川の氾濫などの発生もまれです。
さらに、西条市は「災害に強いまちづくり」を目指して、土砂災害や河川氾濫、地震、津波などに備えるため、地域密着型のコミュニティ・ハザードマップを作成しています。そこに掲載されているのは、地域別の予想浸水高や避難場所など、災害に備えるのに役立つ情報です。大雨による堤防決壊や河川の氾濫といった万一の事態を想定して、市民が災害に関して正しい心構えを持ち、落ち着いて適切な行動がとれるようにしています。台風や地震による自然災害が少ないうえ、災害に備えて市も積極的に取り組んでいるため、安心して家を建てられる地域といえるでしょう。
住み続けられる街に家を建てよう
注文住宅で家を建てるなら、長く住める場所を選ぶことが大事です。そのためには、住みやすさをよく考えて住むエリアをじっくりと検討する必要があります。西条市は地価が安いうえ、水資源が豊富なので住む場所によっては水道代を節約できます。 子どもの医療費助成制度や高齢者を見守るコミュニケーションロボットなど、市はさまざまな年齢の人に役立つ支援制度を制定しています。海も山もあり、身近に豊かな自然を感じられるのも魅力的です。西条市で暮らすなら、こうしたさまざまな恩恵を受けて、豊かな毎日を送ることができるでしょう。