地震や土砂崩れなどの自然災害による住宅の倒壊や損壊が起こることが考えられます。もしもに備えて保険を考えている人は、種類や給付金について知っておくと良いでしょう。ここでは自然災害に備えた注文住宅の建て方や保険の重要性についてご紹介します。

 

自然災害に対応する保険の種類

自然災害による住宅のトラブルに対応している保険には、損害保険会社が提供する火災保険と協同組合などが運営する火災共済の2種類があります。火災共済は掛金が安く加入しやすいものの受け取れる共済金が少ないというデメリットがあります。一方で、火災保険は保障内容を選べることや受け取れる保険金が多いといったメリットが多いのが特徴です。それぞれにメリットとデメリットがあるので、掛金の負担や補償内容を比較しながら自分の希望に合った方法を選ぶと良いでしょう。

 

自然災害をカバーする保険の掛け金

まずは、自然災害にはどのようなものがあるのかを知っておく必要があります。損害保険会社の火災保険では1対1での契約となるため火災・水災・風災などのなかから希望する対象を選ぶことが可能です。地震保険を組み合わせてさまざまな自然災害からマイホームを守ることもできます。しかし、個人のニーズに合わせてセレクトできるので、その分、掛け金が高くなってしまいます。一方で、火災共済は営利目的ではなく、加入者全体で補償を共有するスタイルであるため掛け金が少ないのが特徴です。ただし、損害保険会社お瑕疵保険のように自分の希望で災害の種類を選ぶことができないことを頭に入れておく必要があります。

 

自然災害の損害があった場合いくら給付されるの？

自然災害による被害が出た場合、どれくらいの給付金が受け取れるのか気になる人も多いのではないでしょうか。掛け金の負担ばかり気にするのではなく、給付額にも注目しながら保険を見極めていきましょう。火災保険の場合は実損価格で保険金が支払われるのが一般的です。そのため、契約した金額までを上限に給付を受けることができます。火災共済の場合は40～60万円と上限が定められているため、大規模災害時は給付金で修復や修繕が賄えないことも考えられるでしょう。

 

注文住宅を建てるなら火災保険は必須！

注文住宅を建てようと考えている人は、火災保険の加入を忘れてはいけません。火災保険は自然災害からマイホームや家財を守ることはもちろん、火災による近隣への被害を補償する際にも大いに役立ちます。また、建築中に地震や火災によって全壊したり損壊が見られる場合、建設会社が対応してくれることもありますが、必ずしも全額負担してもらえる保証は残念ながらありません。そのためにも、万が一に備えて早期に火災保険に加入しておくことがおすすめです。

 

保険に入らず自然災害に遭ったらどうなるの？

保険に加入していないマイホームが自然災害に見舞われた場合、どのようなデメリットが起こり得るのか知っておくことで火災保険の重要性を認識することができます。

まず火災や地震によって全壊または半壊したとしても保険会社や共済組合から給付を受けることはできません。その場合は国からの災害救助法や被災者生活再建支援制度といったサポートだけで生活を立て直す必要があるでしょう。貯蓄がある場合は補填することもできますが、貯えがない場合は最低限のサポートしか受けられないことになります。また、火災などで隣の家に被害が及んだ場合も自身で対応しなければなりません。

 

自然災害に備えて注文住宅を建てよう

家族の希望に合わせて理想のマイホームを建てられるのが注文住宅の魅力のひとつです。そんな大切なマイホームだからこそ、地震や水害などの自然災害から守るため必要な自然災害や保険に関する知識を身につけておきましょう。保険の種類を理解したうえで、掛け金と給付金のバランスを見ながら手厚い補償が受けられるように加入しておくことがおすすめです。保険選びに迷ったときは数多くの注文住宅の建築に携わってきたプロの施工会社に相談しながら慎重に決めてくことで、安心して暮らせるマイホームを手に入れることができます。