マイホームの購入は誰もが一度は考えるのではないでしょうか。そんなマイホームを手に入れる時には、住宅ローンを組むのが一般的でしょう。住宅ローンを利用することは人生でそう何度も経験することではないので、「まず何から始めたらいいの?」と思う方も多いのではないでしょうか。住宅ローン融資の大まかな流れを知っておけば、いざという時慌てずに余裕を持って取り組むことができそうです。
住宅ローンは仮審査を申し込むことから始まる
マイホームの購入を決めたら、まずは住宅ローンの仮審査を申し込むことから始めましょう。仮審査とは、住宅の売買契約の前に受けられる金融機関による予備審査のことです。年収や勤務年数、借り入れ時や完済時の年齢などがチェックされるといわれており、通常1週間ほどかかります。もしも仮審査に落ちると手続きがフリダシに戻ってしまうので、仮審査は複数の金融機関に同時に申し込んでおくことをお勧めします。仮審査には有効期限があり、期限内に正式に申し込むかキャンセルするかを決める必要があります。住宅ローンの金利や融資の条件は金融機関によって様々ですが、返済期間が非常に長くなることから、できるだけ低金利の住宅ローンを選んで仮審査の申し込みを行いましょう。
住宅ローンの本審査をして結果が出たら専用口座の開設
住宅の売買契約が成立し仮審査にも通ったら、住宅ローンの正式な申し込みをしましょう。これによって金融機関や信用保険会社、生命保険会社による本審査がスタートします。住宅ローンでは多くの場合、団体信用生命保険に加入することが前提となっており、そのための審査もあわせて行われるのが普通です。団体信用生命保険に入っていれば、借主が死亡した時には団体信用生命保険の保険金で住宅ローンが相殺されるので、以降の返済が全て免除になります。本審査には2週間から3週間ほどかかるでしょう。本融資にパスしたら金融機関に専用口座を開設します。この口座が住宅ローンの窓口となり、金融機関から融資金が振り込まれた後はすぐに住宅会社の口座に支払いが行われます。その後は口座振替の形で、金融機関に対し住宅ローンの返済をしていくことになります。
いよいよ住宅ローンの契約と融資の実施
本審査に通り専用口座も開設できれば、住宅に金融機関による抵当権が付けられて、いよいよ住宅ローンの正式な契約に進みます。連帯保証人はほぼ必須ですが、保証料が必要になることもあるため注意しましょう。住宅ローンの融資でお金が実際に払われるタイミングは金融機関によって違っていて、住宅ローンの種類によっては、建物の審査にパスしないと融資が実施されないものもあります。こういったケースでは建物が完成しないとお金が借りられません。注文住宅を建てる場合、建物の完成前に数度に分けて工務店に中間金を払うのが一般的です。そのため建物完成後の融資では支払いに間に合わなくなる可能性が出てきます。これに対応するため、金融機関の中には「つなぎ融資」という形で、住宅ローンの実施より前にお金を貸してくれるところがあります。金融機関を選ぶ時には、こうしたサービスの有無も考慮するとよいでしょう。
流れがわからなくなったら、住宅会社の担当者に確認を
住宅ローンには複雑な契約や面倒な手続きが付き物で、金融機関によっても違いがあります。もしも住宅ローンの流れがわからなくなったら、住宅会社の担当者に相談してみることをお勧めします。住宅会社では、多様な顧客の事情に対応してきた経験があるので、それぞれのケースに最適なアドバイスができるでしょう。
住宅ローンとの付き合いはたいへん長いものになります。人生には思わぬトラブルが待ち受けていることもあるでしょう。そんな時にも、住宅会社に気軽に相談できる担当者がいれば安心です。人生で最も高価な買い物となるマイホームは、それに見合うだけの価値をもたらします。返済に無理のない住宅ローンを組み、家族が安心して帰ってこられる確かな居場所を手に入れましょう。