未就学児童や低学年の子どもを育てている家庭の多くが、子供部屋の片付けや収納について悩み、問題を抱えています。新築を購入するのであれば、子どもが自ら楽しんで片付けを行うことができるように収納にも工夫をすることが望まれるでしょう。この記事では、子どもがよく使う物を紹介し、子供部屋の収納のコツについて解説していきます。
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子どもが良く使うものは?簡単にしまえるような収納を。
未就学児がよく使う物としては、おもちゃや絵本、色鉛筆、クレヨン、画用紙などが挙げられます。子どもが使う物については、サイズや使用頻度などが異なるため、収納の仕方についても悩みどころです。まずは、子ども自身がよく使う物を、自分自身で簡単にしまうことができるような収納について考えていくと良いでしょう。
よく使う物というのは、子ども自身が愛着を持っていたり、好んでいたりする傾向があるといえます。そのため、子どもが片付けることを難しいと感じてしまうと、片付けそのものをしたくなくなる可能性もあるのです。したがって、まずは片付けのハードルをできるだけ下げてあげることがポイントといえるでしょう。
また、子どもが使う物については、年齢によってもある程度異なります。年齢に応じた収納や片付けの仕方を考え、子ども自身が楽しみながら整理整頓ができるようになるのが理想的です。
子供部屋の収納のコツ1.収納は子どもの目線より下
子どもの物を収納するスペースを設けるなら、「子どもの目線より下」を意識すると良いでしょう。子どもは背が低いため、大人が普段使っている収納をそのまま使ってしまうと、上手く片付けをすることができない可能性があります。自分から進んで片付けをして欲しいなら、収納が子どもにとって使いやすいかどうかという点もポイントとなるでしょう。
たとえば、棚の位置が高過ぎる場合は、子どもの成長段階と収納方法が見合っていないといえます。子どもにとって「できない」や「難しい」、「面倒だ」などと感じる動作があれば、子どもの多くが「片付けをしたい」とも思わなくなるでしょう。
子どもが自分で片付けに取り組むようになるためには、一人ひとりの子どもに合った収納方法を考えていくことが重要です。具体的には、カラーボックスや背の低い棚などを活用して、子どもの視界に入る位置に収納を設置するなどの工夫をすることがおすすめです。
また、子育てをしていると、絵本もどんどん増えていきます。本棚についても、子どもの目線を考慮した低い位置に設置をすることを心がけましょう。子どもにとって物の出し入れがしやすいことも、片付けに自分から積極的に取り組むための条件としては欠かせないのです。
子供部屋の収納のコツ2.入れるだけでOKのBOX収納
子どもの物を収納するとき、カゴや収納ボックスなどのアイテムを活用している人は多いでしょう。たとえば、積み木やブロックなどは散らばりやすいため、ボックスにひとまとめに収納しておくと片付けやすく、使うときにも取り出しやすいため便利です。ただし、大人が「便利だ」と思っている収納アイテムでも、子どもにとっては「使いにくい」と感じられるものもあると心得ておきましょう。
子どもによっては、引き出しの開け閉めが難しい場合があります。引き出し自体にも重さがあるため、大人なら容易にできる動作でも、幼い子どもにとっては難しいと感じることから、それが片付けられない原因と直結している可能性があるのです。
片付けに進んで取り組んでもらいたいなら、BOX収納がおすすめです。BOX収納なら、遊んだ後のおもちゃをそのまま箱に入れるだけであるため、未就学児でも簡単に行うことができるでしょう。100円均一で購入できるプラスチックのBOXならデザインを揃えることができるため、収納にも統一感が生まれ、子供部屋も可愛くなります。
子供部屋の収納のコツ3.片付けも遊びゴコロを加えて
未就学児の場合、家の中に子供部屋はあっても、リビングで過ごす時間の方が長いということがあるでしょう。子どもが幼い間は目を離すのが心配ということから、目が行き届きやすいリビングで遊んでくれていると子育てもしやすく、また家事をしながらでも子どもの様子を確認することができるため、親も子も安心というメリットがあります。
1日のうち、未就学児がリビングで遊ぶ時間が長いなら、思い切ってリビングにキッズスペースを作ってみるのもおすすめです。リビングにキッズスペースを作るのであれば、インテリアも子どもが喜びそうなデザインのものに変更してみましょう
リビングにキッズスペースを設けるときには、「秘密基地風スペース」や「宝箱風BOX」などのように遊び心を加えてあげると、片付けがより楽しくなります。子どもの好みを考慮しながら、遊びから片付けまでを楽しむことができる仕組みを作ってあげることが大切です。
子供部屋の収納のコツ4.見せる収納で楽しく
「収納する」というと、「見えないところへ片付ける」というイメージを持たれがちです。しかし、見えないところへしまい込むだけの収納では、整理整頓したことにはなっておらず、使うときにも取り出しにくいというデメリットがあります。「見せる収納」を実践すると、子ども自身が楽しみながら片付けに取り組めるようになるでしょう。
たとえば、人形やぬいぐるみ、ミニカーなどは、小さな棚を作ってディスプレイすると、見た目にも楽しいというメリットがあります。お気に入りのぬいぐるみやミニカーなどのアイテムを棚に片付けて整理整頓するだけで、自分だけのきれいなディスプレイが完成するのです。この方法だと、楽しみながら片付けをする気持ちが育てられるでしょう。
「見せる収納」を行うために棚を作るのであれば、棚の高さは「子どもの目線の高さ」を基準に設置することがポイントです。いつも背伸びをしなければ届かないような高さに棚がある場合、「片付けたい」という気持ちも長続きしなくなるでしょう。
子供部屋の収納のコツ5.できないところは親が手を加えて
どんなに収納にこだわっていても、はじめから一人で片付けができるという子どもは少ないでしょう。未就学児や低学年のうちはできないことも多いため、まずは子どもと一緒に片付けてあげることがポイントです。子どもができないところは手伝ってあげて、「片付けが上手にできる」というプラスの気持ちを持たせてあげると良いでしょう。
また、片付けを手伝っているうちに、親自身が「使い勝手が悪い部分」に気づかされる場合があります。コミュニケーションが取れる子どもと片付けを行うときには、「使いにくいところは教えてね」や「片付けが楽しくなるように、一緒に考えよう」などと声がけをすると、子どもも片付けに積極的に参加するようになるでしょう。
子どもに自分から進んで片付けをして欲しいと望むなら、焦りは禁物です。片付けしやすい環境が整ったら、子どもの行動をじっくりと観察して、片付けが上手にできるように導いてあげましょう。
片付け上手になるように子供部屋の収納を工夫して
子どもが小さいうちは、片付けが上手にできないということはよくあります。部屋が散らかっていると、「どうしてうちの子どもだけ片付けが上手くできないの」と悩んでしまうこともあるでしょう。しかし、むやみに叱ってばかりいるのは逆効果です。むしろ叱ってばかりいると、子どもは片付けが嫌いになってしまいます。子どもが片付けに取り組めたときには、「○○ちゃんのおかげでお部屋がきれいになったね」などと認めて、褒めてあげることが大切です。
また、片付けが上手になって欲しいなら、子どものやる気を育てるような収納を考えてみましょう。たとえば、子どもの収納スペースについて考えるときには、親の都合ではなく、子どもの意見を尊重することがポイントです。そして、子どもの目線に立って、「片付けを楽しみたい」と思えるような収納の仕方を提案し、子どものチャレンジを応援してあげる姿勢が重要といえるでしょう。