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住宅ローンはボーナス払いにするもの?メリットとデメリットお教えします!

住宅ローンの返済方法には、毎月均等払いとボーナス併用払いの2つがあります。

このうち毎月均等払いを選ぶ人がしだいに増えていて、すでにその割合は過半数を超えています。ボーナスを確実に貰える人が減ったことや、ボーナス払いのデメリットについての情報がインターネットを通して広く知られるようになったことなどが、この背景にあると考えてよいでしょう。

しかし、ボーナス払いにもメリットはあります。住宅ローンの選び方は人生に多大な影響を与えます。ボーナス併用払いのメリットとデメリットを正しく知って、賢く住宅ローンを利用しましょう。

 

住宅ローンのボーナス払いってどんな支払い方?

住宅ローンのボーナス払いとは、正しくは「ボーナス併用払い」という仕組みです。住宅ローンで借り入れた負債総額を「ボーナス払い分」と「毎月均等払い分」という2つの負債に分けて、2本立てで返済していくと考えれば分かりやすいかもしれません。「毎月均等払い分」にした負債は月々の支払で返済し、「ボーナス払い分」にした負債はボーナス月に返済するというかたちになります。負債総額のうち「ボーナス払い分」にできる割合は住宅ローンの種類によっても違いますが、おおむね40%ほどが上限と考えて良いでしょう。ボーナス月には月々の均等払い分に加えて、ボーナス払い分が加算されます。

 

月々の出費を抑えたい人はボーナス併用払いがおすすめ

「ボーナス併用支払い」を利用すれば「毎月均等払い」分の負債総額を減らせるので、毎月の支払額も減ります。そのため、毎月の出費を抑えたいならボーナス併用払いは有効です。例えば公務員や正社員などでボーナスは確実に出るけれども、他のローンなどがあって毎月の支払がかさむというような場合には、月々の負担を減らせる「ボーナス併用払い」はおすすめです。ただし、ボーナスが確実に出るとは限らないのであれば、リスクは高くなることに注意しましょう。

 

月払いのみで返済することのメリットとデメリット

毎月均等払いのみで住宅ローンを返済するメリットとしては、「ボーナスが出なくて返済計画が破たんする」ことがないという点が大きいでしょう。現代は、高度成長期やバブル期のようにボーナスが出るのが当たり前という時代ではなくなりました。非正規雇用で働く労働者の場合、ボーナス制度が適用されないことも少なくありません。ボーナスが出ないためボーナス払いができない人や、ボーナスに頼らずコツコツと返済していくことが安全だと考える人が増えているのです。お金がある程度溜まったら繰り上げ返済して元本を減らすという方法が、広く認知されるようになったことも無関係ではありません。しかし、月払いのみでの返済はボーナス併用に比べると当然ながら元本の減りは遅くなり、返済期間は長くなります。長い返済期間のうちに怪我や病気で働けなくなるというリスクも低くないことに注意が必要です。

 

ボーナス払いにすることのメリットとデメリット

ボーナス併用払いメリットとしては、元本を早く減らせるため返済期間が短くなることがあげられます。ところが、ボーナス併用払いでは負債総額が膨らむというデメリットがあります。年に2回ほどのボーナス払いでは、支払いのない月に発生する利息が半年間減らないため、余計な利息がかかってくるのです。しかし、金利の低い住宅ローンを利用すれば増える利息はごくわずかです。例えば、フラット35で3000万円を借り35年の住宅ローンを組んだ場合、ボーナス併用払いと毎月均等払いで発生する利息の差は、ローンの組み方にもよりますがせいぜい1万円ほどしかありません。ボーナス併用払いを利用することで毎月の支払額は減り返済期間も短くなるばかりでなく、増える利息分も気にするほどではありません。ボーナスが確実に出るのならボーナス併用払いを利用しない手はないでしょう。しかし、ボーナスが出ない場合に返済をどうするかという問題は非常に大きく無視できません。

 

ボーナス払いで支払いができなくなった場合の対処方法

ボーナス併用払いを利用していて支払いができなくなったとしても、慌てて消費者金融やカードローンなどで借金をしてはいけません。まずは金融機関に相談して、ボーナス併用払いをやめて毎月均等払いに変える手続きをしましょう。ただし、支払い方法を変更するときに審査や手数料が必要になることもあります。自分の利用している住宅ローンで変更ができるかどうかをあらかじめ調べておくと安心です。また、ボーナスが出なくなるだけなら良いのですが、給料そのものが出なくなったり、怪我や病気で働けなくなったりすると返済計画に大きな狂いが生じます。このような場合は、住宅を手放すことも視野に入ってきます。ローンが返済できない月が続くと住宅が差し押さえられ、競売にかけられる可能性もあります。競売になると投げ売りのような形で住宅が処分されてしまうため、多額の負債を抱えることになりかねません。延滞を続けてしまう前に早めに金融機関に相談することが大切です。

 

住宅ローンをボーナス払いにするときはよく検討を!

住宅ローンをボーナス併用払いにするときには、先々のことまでよく検討してから決めることが大切です。資産に余裕がありボーナスが出なくても対応できるというなら別ですが、ボーナスが出なくなったらどう対処するか前もって考えておきましょう。毎月均等払いを選んで経済的に余裕のあるときに繰り上げ返済するという方法もあります。ただし、繰り上げ返済をして返済期間が10年以下になると、住宅ローン控除の対象外になることがあるため注意が必要です。住宅ローンの返済方法のうち、毎月均等払いでは返済期間が長くなるデメリットはある一方、返済計画の安定性は高くなります。ボーナス併用払いでは返済期間を短縮できて月々の負担を軽くできますが、ボーナスが出なくなった時のリスクはたいへん大きいでしょう。住宅ローンを組むときには自分のライフプランを将来まで見据えて、返済方法を決めることが大切です。

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