これから注文住宅を建て移住を考えている場合は、住みやすさを重視して場所を選ぶようにしましょう。
あらかじめこのようなことを把握していなければ、何らかのトラブルが発生したり、生活しづらいと感じてしまったりする恐れがあります。そこで今回は、山口県下関市の住みやすさについて、5つのポイントに絞って紹介していきます。
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市外からの移住者への助成がある
下関市では、市街からの移住者が新築住宅を購入する際に助成金を出しています。下関市移住者新築住宅購入支援事業と呼ばれるこの取り組みは、移住の促進を目的としており、一定の条件を満たすことで住宅の購入費用を負担してもらえます。助成金の額は官民合わせて最大150万円です。移住者が補助金を受け取れる条件は市外で3年以上居住し続け、下関市へ移住しようとしているということが挙げられます。また、移住して1年以内、移住前に市外で3年以上住んでいたという条件もあります。さらに、助成金を受け取ってからは、新居に2年以上住むことも必要です。
また、下関市内にもともと住んでいた人であっても、3年以上市外へ住んでいれば、助成金を受け取ることができます。助成金を受け取る際の注意点として、住宅購入前に助成金の利用に関する申し出を行わなければならないことです。助成金を受け取る対象者は、住宅の売買契約前の状態である必要があるため注意しましょう。また、助成金の額は子どもの人数が多いほど、たくさん受け取れます。1世帯で子どもがいない場合は30万円で、子どもが1人いれば60万円、2人いれば80万円です。ただし、子どもの年齢は15歳以下の年齢の転入者に限ります。
3カ所の大型ショッピングモール
下関市内には3カ所の大きなショッピングモールが設置されています。1つは下関市伊倉新町にある「ゆめシティ」です。モール内にはファッション関連や食品、書店などがあり、若者から年配の人までがショッピングを楽しめます。また、駐車場には2300台の車が収容でき、料金は無料です。最寄り駅は新下関駅で、徒歩20分程の距離にあります。下関駅からシャトルバスも運行しているので、車を持っていない家庭でも買い物しやすくなっています。そのため、伊倉新町に住んでいる人はもちろん、他のエリアに住んでいる人でも、買い物しやすいショッピングモールです。
次は、山形県内でも特に大きな規模を誇る「シーモール下関」です。下関駅前にあり、アクセスしやすい位置にあります。下関市竹崎町にあるため、周辺エリアに住んでいる人であれば買い物しやすくなっています。また、モール内には食料品やファション雑貨だけでなく日用品類も充実しているので、日頃の買い物にも利用可能です。駐車場の料金はモール内での買い物した金額に従って無料になります。1000円以上の買い物であれば1時間、3000円以上の場合は2時間無料です。
最後は下関市竹崎町にある、下関駅と直結したショッピングモール「リピエ下関」。下関駅と直結しているため、雨の日であったとしても駅からアクセスする際は濡れずに買い物できます。店内にはレディースファッションや生活雑貨などのお店が充実しています。駐車場の利用料は、1000円以上の買い物で1時間無料、3000円以上で2時間無料です。駐車場完備なほか、駅とも直結しているため、周辺エリアの人以外でも利用しやすくなっています。
医療機関が充実していて安心
下関市内には下関市立市民病院や山口県済生会下関総合病院、下関医療センター、山口県済生会豊浦病院という4つの総合病院があります。各総合病院では小児科や内科、外科はもちろん、専門外来なども設けられています。さらに、24時間体制で診てもらえるので、緊急時などにも対応でき安心です。また、市内の人口に対して診療所の数が多くあります。診療所があるのは市内中心部だけでなく、郊外にもいくつか設置されているため医療機関にかかりやすい環境です。
また、他の地域と比べると、産婦人科や小児科などを設けている病院が多いことも特徴となっています。市街から移り住んできて出産を控えている人や、小さな子どもがいる家庭などは住みやすい環境です。
1回100円で乗れるタウンバス
距離に関係なく、1回あたり100円で乗車できるバスが、下関市内には走っています。これは下関市が運行している生活バスのことです。生活バスは菊川地区・豊田地区・豊北地区の3カ所でのみ運行しています。小回りのきく小さな車で、細い道路なども走れるような乗り合いバスです。運行日は月曜日~土曜日で、日曜祝日と年末年始は運休になっています。料金は大人100円、小学生以下は50円で利用可能です。また、地域住民がお得にバスを利用できるよう、通学定期や回数券なども発行されています。
通学定期は利用者ごとの利用期間などで、料金が異なります。一方で、回数券の場合は100円券が11枚で1000円、50円券が11枚で500円です。利用回数や頻度に応じて、お得にバスに乗ることができます。
中学校修了まで受けられる医療費助成
子ども向けの医療費制度が下関市では充実しています。その一つが、乳幼児医療費です。この制度は3歳までの乳幼児を対象に、医療費の自己負担を公費助成してもらうことができます。3歳以上の場合は保護者の収入(市区町村民税所得割額)の合計が136700円以下である場合にのみ、自己負担が免除となります。しかし、特例として、この条件以外でも助成金を受け取ることが可能です。その条件は父母の一方が出産や病気を理由に離職、もしくは1年以上就労ができない状態の場合、もう一方の収入で助成するかどうか判断されます。
また、小学生と中学生を対象とした医療助成は、父母の所得制限なく受けることができます。市が負担してくれる医療費の額は、医療保険適用分における自己負担の1/3です。下関市に住所がある人の場合、受給者証が発送されてくるためすぐに申請できます。ただし、生活保護や重度心身障害者医療制度などの他の制度により、すでに助成されている場合は対象外となるので注意しましょう。
自然災害が少なくて安心
下関市は地理的に台風が直撃しにくいため影響を受けにくい他、一年を通して降水量も少ないので豪雨災害にも合いにくい土地です。さらに、下関市を含む山口県全域は全国的にも地震の発生回数が少なくなっています。気象庁の地震データベースに登録されている過去90年間の地震発生状況は、震度5以上の揺れが1回のみです。さらに、将来的に起こる震度6以上の地震が起きる確率は3.2%と低い数値となっています。また、原子力発電所も全国で2番目に少ない地域で、災害により発電所で事故が起きるリスクも低いです。
他にも、ハザードマップを見ると、菊川断層が通っている地域以外では、地震の揺れが少なくなっています。また、津波に関しては、王喜漁港などの海に面しているエリア以外、浸水深が5mを超えるところがほとんどありません。このように、自然災害が少ないということは、移住のために新しく家を建てたとしても、その家で安全に長く暮らしやすくなっています。
長く住める場所を選ぼう
他の地域から移住を考え、注文住宅を建てようと検討している場合は住む場所を決める前に、予定している地域について調べておきましょう。その地域の暮らしやすさや、市町村が行っている家庭へのサポート状況、自然災害の有無などを確認し、安心して住める環境かどうかを確認します。これらの条件を確認し、子育ての時期から老後まで、長く住みやすい環境を見つけて選ぶことが重要です。