京都府の北西部にある福知山市は、便利な都会と自然にあふれる田舎の魅力が共存しています。子育て環境や施設の充実にも力を入れており、全国でも出生率が高いのも特徴です。注文住宅で理想的な暮らしを描く20代~30代前半の夫婦にとっても魅力のある街と言えるでしょう。そんな福知山市の住みやすさや環境面を子育て世代に役立つ情報を交えて紹介します。
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福知山城の城下町!京都府福知山市の基本情報
京都府は北部と南部で気候が大きく異なります。南部は京都盆地を中心に1年を通して温暖な気候に恵まれており、県庁所在地である京都市は国際観光都市として海外から多くの観光客が訪れる街です。一方で、北部は日本海側気候の影響を受け、山間部を中心に豪雪地帯が広がり、1mの積雪を記録することがあります。そんな南北で大きく気候が異なる京都府にあって、福知山市は由良川流域にひらけた福知山盆地にあります。
福知山市は、街の歴史も古く、明智光秀によって築かれた福知山城の城下町として栄えたのが始まりです。明治末期に鉄道が開通すると、大阪・京都に至るルートが開発されたこともあり、商都として歴史を刻みます。昭和12年4月には、府内で2番目となる福知山市として誕生し、それ以降は幾度も合併を繰り返し、面積は552.54平方kmで府内では3番目の広さです。平成27年の国勢調査では、人口は7万8,935人を数え、府内北部の中心都市として街に歩みがあります。
旧市街と新市街にわかれる京都府福知山市の特色
福知山市は、明智光秀によって築かれた福知山城を中心に、城下町の面影が色濃く残る旧市街地と、都市整備が進められた新市街地の2つの街から成り立っています。市の郊外は農村地帯が広がり、寒暖差が大きい盆地ならではの気候と由良川の豊かな水の恵みを活かした農業が盛んです。なかでも、たけのこや丹波栗で市の特産品です。また、市内には多くの幹線道路が整備され、京都や大阪などへの大都市へのアクセスも良いことから、長田野工業団地を中心に多くの企業が進出しています。この長田野工業団地は、福知山市をはじめ、京都府北部の根幹事業として開発されたもので、製造業の街としても発展しています。
豪雨や野生動物に注意!京都府福知山市の安全性
福知山市は、長年にわたり水害と闘ってきた街です。特に、由良川は大小さまざまな支流が流れ込むこともあり、歴史的にも氾濫しやすく、江戸時代にもおいても記録が残されています。市内に残る町屋にも上層階へと荷物を引き上げることができる構造にするなど、古くから水防意識が高い地域です。平成30年7月にも集中豪雨による被害が多数出ており、さらなる水害対策が進められています。
由良川の氾濫など水害への警戒が必要な福知山市ですが、古くから街が形成されてきたこともあり、地域のつながりが強いところもあります。住民同士が顔見知りという地区もあり、また人口も多くはないため犯罪の件数は少なく、治安は良いと言えます。ただし、水害と並んで気を付けたいのが野生動物です。市の郊外は豊かな自然が残り、クマやイノシシが生息している地域もあります。同じ福知山市でも地域差はありますが、餌を求めて住宅街に出てくることもあるので注意が必要です。
エリアごとにバスが走る京都府福知山市の主要交通網
福知山市の主要な交通機関はJR山陰本線、JR福知山線、京都丹後鉄道・宮津線が通っています。JR山陰本線は京都市から兵庫県北部の城崎を結び、JR福知山線は兵庫県・尼崎市にアクセスできる路線です。京都丹後鉄道は宮津市につながり、丹波・丹後・但馬地域の各方面にアクセスしやすいことも特徴です。
福知山市の主要な駅は福知山駅です。大阪・京都方面からの特急停車駅であり、通勤・通学の利用客だけでなく、観光客も多く利用しています。市内の地域のアクセスを担うのは市バス・町営バスです。町営バスは合併前から各地域を結ぶ市民の大切な足となっています。また、国道9号・173号・175号・426号などの数多くの幹線道路が整備されており、車での移動も便利です。
京都府福知山市の利便性はエリアで変わる?
福知山市にはJRなど3つの鉄道やバスの路線などがありますが、市の面積が大きい分だけ利便性には地域差があります。駅によっては車での移動が便利な場合があります。また、各鉄道のダイヤも朝夕の通勤・通学の時間帯に中心に組まれていることもあり、公共交通機関を利用する際は時間を調べておくと良いでしょう。
市の中心部は総合病院などの医療機関や美術館、全国チェーンの大型店舗も数多く出店しており便利です。一方で、郊外に足を運べば、豊かな自然に触れることができます。豊かな自然を求めて、新たに農業を始める人や古民家カフェ・農家民宿などを営む人など福知山市に定住されるケースも増えています。
子育て環境も充実の京都府福知山市
子育ての環境面などを重視する20代~30代前半の夫婦にとっては、福知山市は魅力的な街のひとつです。子育て環境の良さはデータにもあらわれています。厚生労働省の平成20年~24年の人口動態保健所・市町村別統計によると、合計特殊出生率は全国813市区あるなかで、近畿で2位、全国では9位となっています。その数字の裏付けともなる施設や制度が充実しているのも福知山市の特徴です。
保育所・保育園の市内各所にあり、子育てコンシェルジュや子育て支援センターやファミリー・サポート・センターによる支援なども受けられます。特に、ファミリー・サポート・センターは育児を応援してほしい人と応援したい人を結ぶ会員制度で、地域を挙げて子育てをサポートしている点が特徴です。子どもを預けたい場合でも、各家庭の事情や子どもの成長時期などで異なることがあります。福知山市では、個々で異なる事情に応じてさまざまな施設を利用できるように制度を整えています。
京都府福知山市の土地価格相場
福知山市の土地価格の相場は、2018年の公示価格のデータによると、土地の公示価格は平均4万500円、坪単価の平均は15万489円となっています。同市の土地の価格で特徴的なのは、福知山駅から近いところで高くなっていることです。注文住宅を建てる場合は土地価格の動向は気になるところですが、福知山市の場合は交通の利便性の良いところに需要が集中し、相場も高めとなっています。
有名スポットいっぱいの京都府福知山市
福知山市には古くから歴史を刻んできた街だけに数多くの有名スポットがありますが、市民の熱意で支えられている名所があります。そのひとつが、福知山城です。福知山城は天正7年(1579年)ごろに、丹波を平定した明智光秀により築城されたのが始まりとされています。しかし、明治時代に入ると、廃城令により石垣など一部を残して取り壊されました。その後、市民が中心となって起こした「瓦1枚運動」により復元された歴史を持ちます。なかでも、城郭内に設置されている井戸としては日本一の深さを誇る「豊磐(とよいわ)の井」は見どころで、海抜30メートルのところまで清らかな水を湛えています。
花の名所としては、觀音寺(かんのんじ)も有名スポットです。関西の数ある寺院のなかでも古い歴史を持つあじさい寺で、約100種・1万本が咲き誇る様は絶景です。新緑や紅葉の季節も美しく、多くの観光客で賑わっています。
ファミリー向けのスポットとしては、福知山動物園があります。愛らしいレッサーパンダやテナガザルなどに出会える市民の憩いの場です。また、動物園は三段池公園内にあり、春は桜やつつじ、秋は紅葉と、四季折々の風景が楽しめます。そのほか、植物園や児童科学館なども公園内にあり、家族で揃って楽しめる施設が点在しています。
都会も田舎も両方味わえる京都府福知山市
都会の便利さと自然が豊かな田舎の両面を味わえるのも、福知山市の魅力です。子育てを支援する制度や施設の充実に積極的で、子育て世代には安心できる環境も揃っています。また、家族一緒に楽しめる公園や施設が身近にあることも、楽しく子育てをしたい人には理想的です。注文住宅で新しい暮らしを検討している人にとって、福知山市の街の魅力や環境の良さは背中を押してくれるはすです。