家族の快適な暮らしを実現するために、家づくりはとても重要なポイントです。多くの人は可能なかぎり細部にまでこだわりたいものではないでしょうか。しかし理想のイメージはあるものの、家づくりのために「なにをどうすればいいのか具体的な方法がわからない」という場合もあるでしょう。そこでここでは暮らしの中心であるリビングに注目し、すてきなリビングづくりに役立つ知識やコツについて解説します。
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リビングは家族の憩いの場!同時にお客様をもてなす場として収納は意識しておこう!
リビングは一般的に家族がくつろぐ場所です。好みのソファやテーブルなどを配置し、家族が快適に過ごせる工夫をしたいと考える人が多いでしょう。家族に小さな子どもがいる場合は角が丸くなっているものを選択したり、とがった部分にゴムのカバーをかぶせたりといった配慮も必要です。落書きなどの汚れを簡単に落とせる床材や壁材を検討するのも賢明です。
ただし、リビングはお客様をもてなすための場所でもあります。そのためあまりに趣味を優先したインテリアコーディネートに偏ってしまうと、来客時に困ってしまう可能性もあるでしょう。リビングはそこで暮らす家族にとって快適であることが一番ですが、来客時の印象にも気を使って収納についても意識しておいたほうが無難です。
過ごしやすいリビングにするには収納だけではない?ポイントは色使い
色は人間の心理や体調に影響を与えるといわれています。快適な暮らしを実現するうえで、長い時間を過ごすリビングの色使いは重要なポイントです。さらに、リビングのおしゃれな雰囲気づくりにおいても色使いは大切です。リビングがいまひとつおしゃれにならないというときは、インテリアの色使いが原因である場合が考えられます。
例えば、リビングをあたたかい雰囲気にしようとブラウン系でそろえると、重々しい色合いになってしまい圧迫感が生まれてしまうことがあるでしょう。そうしたケースでは、オフホワイトやアイボリー、淡いピンクなどをまぜることで、重々しさと圧迫感を中和できます。あたたかい雰囲気を保ったまま柔らかな印象をプラスできるので、おしゃれで過ごしやすいリビングになるでしょう。またホワイト系のインテリアで清潔感のあるリビングを演出したい場合は、ソファやテーブルなどをピンポイントでポップなカラーにすると、全体の印象が引き締まります。色使いがよくわからないという方は、白と黒のインテリアで統一してみるのもいいでしょう。モノトーンはシンプルながらおしゃれな雰囲気を演出しやすい色使いです。
参考にしよう!リビングの建築事例
すてきなリビングづくりのために、他の家の建築事例を参考にするのもいいでしょう。高めに設けた天井部に採光窓をつくってサッシを大開口タイプにすると、自然光を採り入れやすくなります。床や壁にウッドパネルを使用すれば、自然光の魅力を一層引き立てられるでしょう。雨やくもりの日に備えて間接照明も設置すれば、全体的にナチュラルで開放感のあるリビングとなります。また、和のスペースがほしいときには思い切って洋風のリビングの一角に和室を設ける方法もあります。洋風のリビングに木目を活かしたナチュラルなインテリアを配置すれば、和室が浮いてしまうこともありません。障子戸を閉めると個室にもなり、客間としても使用できます。
リビングに物が増えてきたときに備えて!上手な収納のコツを覚えておこう
家族が快適にくつろいだり、お客様をもてなしたりするためには、リビングはすっきりと片づいているのが望ましいです。しかし小さな子どもがいると部屋は散らかりやすいですし、他の部屋に収まりきらないものがリビングにあふれてしまうという場合もあるでしょう。そんなときは収納スペースを上手に確保し、快適なリビングを目指しましょう。
まず家の設計段階では、壁の内部に収納スペースがある壁面収納を採用するのが効果的です。夫婦ふたり暮らしでそれほど必要性が高くない場合も、将来は家族が増えることを想定して準備しておくといいでしょう。あとから収納スペースを増設する手段としては、ウォールラックが手軽です。壁に設置するだけで新たな収納スペースが確保できますし、インテリアとの調和を工夫すれば、おしゃれな外観に仕上げることもできるでしょう。また小さな子どもがリビングで遊ぶことが多いなら、バスケット収納を活用すると便利です。子どもがよく使うおもちゃは大きなバスケットにまとめて収納しましょう。見た目がすっきりし、子どもにとっても片づけやすい環境となります。家族のライフスタイルにあわせて、最適なリビングをつくっていきましょう。