暮らしていくうえで少しでも多いと嬉しいのが収納スペースです。でも限られた収納スペースで物が納まりきらないという人も多いでしょう。そうするとどうしても家の中が散らかった状態になってしまいます。そんなときは、壁面を利用して自分で収納スペースを作ってしまうとよいでしょう。今回はdiyでできる簡単な壁面収納の方法をいくつかご紹介します。
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壁面収納のdiyアイデア1.ディアウォール
ディアウォールとは、黒いキャップが付属した2×4の柱のことです。このディアウォールのキャップには中にバネが入っており、柱の上下に取り付けることで突っ張り棒のように使用することができます。壁に棚を吊るそうとすると、どうしても柱などに穴を空ける必要がありますが、それはしたくないということも多いでしょう。そういう場合でもディアウォールを使えば壁や柱に穴を空けることなく棚が作れるというわけです。
ただし、ディアウォールを使用する際にはいくつかの気をつけておくべきポイントがあります。まず、畳やクッションフロアで設置する場合は状態をよく見て判断する必要があるということです。ディアウォールは壁に固定するのではなく、床と天井によって棚を支えます。そのため、そのどちらかが柔らかい素材の場合には倒れてくる危険性があるのです。また、そのような構造のため、ディアウォールを斜めに使用することはできません。必ず上下垂直になるように使いましょう。最後に、ディアウォールは収納に使用する分には十分な強度がありますが、手すりなどには使えません。倒れてくる恐れがあるため、収納にのみ使用するようにしましょう。
壁面収納のdiyアイデア2.ハンガーボード
ハンガーボードを上手に活用するのも人気の方法です。ハンガーボードとは、全体に小さな穴が均等に空いているボードのことです。有孔ボードやペグボードと呼ばれることもあります。このハンガーボードを壁に立てかけ、たくさん空いている小さな穴のどこかにフックなどを取り付ければ、洋服や日用雑貨などさまざまな物をかけられるというわけです。
ハンガーボードはホームセンターなどで販売しています。それを自分の部屋の大きさに合わせてカットしましょう。ホームセンターによってはカットしてくれるところもあります。カラーリングも自由自在なので、お部屋のインテリアに合わせた色に塗り替えましょう。塗料が乾いたら、壁面に取り付けます。壁に穴を空けたくない、という人はテーブルと壁の間に挟んで立てかけるという方法もあります。
壁に設置したら、あとはフックやかごを取り付けるだけです。キッチンに設置してフライパンなどの小物をかければ、見せる収納になるでしょう。穴に太目の紐やリボンを通して模様を作ったりボードにお絵かきしたりと、アイデア次第でさまざまなアレンジが可能です。
壁面収納のdiyアイデア3.S字フックとワイヤーラティス
S字フック2つにワイヤーラティスを引っ掛けるだけでも簡単な壁面収納になります。壁にワイヤーラックの棚を取り付ければ、それだけで収納力がぐんとアップするでしょう。壁に穴を空けられない場合には、ピンフックや貼り付けるタイプのフックの使用が効果的です。ただし、その場合には耐荷重が小さいため、あまり重いものは収納できません。散らかりがちな小物などを収納しましょう。
ワイヤーラティスはそのまま壁面に設置するだけでなく、それ自体を一枚の板に見立てて使用することもできます。いくつかの小さなワイヤーラティスを組み合わせれば、ちょっとした箱のようなものを作ることもできるでしょう。また、S字フックを側面に見立て上下に二枚のワイヤーラティスを取り付けることで棚を作ることも可能です。ワイヤーラティスの既成概念に囚われず、アイデアを広げて考えるのがポイントです。
壁面収納のdiyアイデア4.突っ張り棒
狭いデッドスペースがある場合には、そこに突っ張り棒を引っ掛けることでちょっとした壁面収納ができあがります。1本だけを設置してそこにS字フックを取り付けてもよいですし、2本設置してその間に板を置けば、お手軽な収納棚のでき上がりです。物置などに使用するとよいでしょう。
たとえば、玄関のちょっとした隙間スペースに突っ張り棒を設置することで、スリッパラックや傘を立てかける場所にすることができます。また、キッチンでは調理器具の仕切りやレジ袋の収納に効果的です。洗面所に設置すれば、歯磨き粉やコップなどを引っ掛けたり、棚を作って置いておいたりすることができるでしょう。洗濯機の上にあるデッドスペースを上手に活用することもできます。
突っ張り棒は壁と壁の間でなくても、しっかりと固定されているもの同士の間であればどこでも設置が可能です。突っ張り棒が活用できるデッドスペースは意外なところにあるものです。取り付けられそうな場所がないか、調べてみてはいかがでしょうか。
壁面収納のdiyアイデア5.シェルフ
スペースや収納する物の量によって、その数を増やしたり減らしたりできるのがシェルフの魅力です。壁際に設置すればそれだけでおしゃれな壁面収納になります。本棚や子どものおもちゃ置き場、飾り棚など、多種多様な用途に使用できるのも嬉しいポイントです。
中でもさまざまな大きさのものが販売されているカラーボックスを上手に利用すると、収納力抜群で、しかもおしゃれな壁面収納ができ上がるでしょう。カラーボックスで壁面収納する場合のポイントは、同じ大きさのものを連結させるということです。
カラーボックスを利用した壁面収納の作り方は、まずカラーボックス同士を並べ、その裏側に2×4の板を置きます。そうしてネジでしっかり固定しましょう。カラーボックスを2段組み合わせるなら連結用の板は1枚で充分ですが、3段以上組み合わせたい場合は、それに応じて連結用の板を増やしていくとより安全です。次に、収納の上部を2×4の板で固定しましょう。それができたら、壁面に立てかけます。最後に、L字金具で壁と収納をしっかり連結させましょう。アイデア次第で扉などをつけると、よりおしゃれな収納になります。
壁面収納のdiyアイデア6.すのこ
100均ショップなどで安く購入できるすのこも壁面収納に利用することができます。そのまま壁に立てかけるだけでも、簡単な手作り壁面収納に早変わりです。とりわけ壁に穴を空けたくないという人は、すのこそのものを壁代わりに使用すると便利です。そうすれば自由に穴を空けることができますし、隙間にフックを引っ掛けることもできます。ディアウォールと併用するのもよいでしょう。
すのこの裏面にある足を棚代わりにすることも可能です。散らかりがちなおもちゃなどの小物も、おしゃれに飾りながら収納することができるでしょう。すのこ活用のポイントは、空いている隙間や足の部分をいかに活用し、デザインに活かすのかということです。好きな色に塗ったり小さな棚を取り付けたりして、自分だけのおしゃれな収納を作りましょう。
また、すのこは簡単にバラすことができるため、そうしていくつかの板にしてから再利用するという方法もあります。すのこを5つ組み合わせてボックスを作るということもできます。いろいろなアイデアを試してみましょう。
壁面収納は簡単diyで作るのが正解!
壁面収納やdiyというと、なんだか大変な作業のように感じる人も多いかもしれません。しかし、今回紹介した壁面収納はどれも簡単に安くできるものばかりです。製作するために特別な技術や特別な工具が必要になるわけではありませんので、男性はもちろんのこと、女性でも気軽に取り組めるでしょう。また、ちょっとしたアイデア次第でおしゃれにすることも可能です。一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。