睡眠を快適なものにしてくれるマットレス。多くのベッドに付属していますし、布団の下に敷いて使用している人もたくさんいることでしょう。しかし、気になるのがその掃除方法。シーツのように簡単に洗うことができないため、汚れが気になるところではないでしょうか。そこで、簡単にできるマットレスの掃除方法についてご紹介します。
マットレスのカビとダニの発生を防ぐには
カビやダニが繁殖しやすい条件には、湿気と温度、栄養があります。そして人の体温で温かさを保ち、さらに汗や垢、フケが付着しやすい寝具はその条件が満たされた場所です。そのため、マットレスにカビやダニが繁殖しないよう、対策が必要になります。ベッドのマットレスの場合、マットレスに汚れがついたり、湿気を吸収したりしないようベッドパッドを敷きましょう。ベッドを壁にピッタリくっつけてしまうと、湿気がこもりやすくなるため、壁から少し話すこともポイントです。布団に使うマットレスの場合、直置きは厳禁です。マットレスの下にすのこや除湿シートを敷いて、湿気がこもらない環境を作りましょう。
カビやダニが発生するとどんな悪影響があるの?
ダニの死骸やフン、カビの胞子は、アレルギーの原因となることが分かっています。アレルギーの症状は人によってさまざまですが、代表的なものにはぜんそくや鼻炎、アトピーなどがあります。そのため、咳やくしゃみが止まらない、肌にかゆみが伴うなど日常生活に支障が出る可能性があるでしょう。また、カビの菌はいろいろな病気の原因ともなります。水虫やタムシといった皮膚病の他に、食道炎や髄膜炎にかかるケースもあるようです。ダニの種類の中には、体液を吸うために皮膚にかみつくものもいます。ダニにかまれると、かまれた部分が赤く腫れたり、かゆみを伴ったりといった症状が現れます。
マットレスは洗濯できるもの?
結論から言うと、ほとんどのマットレスは洗濯ができません。一般的にマットレスは洗うには大きすぎますし、仮に水で洗ったとしても内部まで乾くのにかなりの時間がかかってしまいます。マットレスが乾かないと、かえってカビやダニが繁殖する原因となってしまうため、止めた方が無難でしょう。また、ウレタンでできたマットレスは、ウレタンそのものが洗えない素材のため洗濯は不可能です。どうしても汚れを落としたいときはクリーニング店などプロに相談すると良いでしょう。マットレスの中には水洗い可能なもの販売されているため、洗濯を望む場合はそのようなタイプを購入する方法もあります。
< マットレスにおねしょした時の対処方法 >
子どものおねしょもダニやカビを繁殖させる原因となります。子どもがおねしょをしたら、まず乾いたタオルなどでおしっこを吸い取りましょう。このとき、なるべくマットレスにおしっこがしみ込まないよう、そっと吸い取ることがポイントです。次に必要なのが、お酢と水を1対1の割合で混ぜて作った酢酸水。スプレー式のボトルに入れて、おねしょをした部分がびしょびしょになるくらいに吹きかけます。その後、再び乾いたタオルで水気を叩いて充分に吸い取ります。朝になったら、日光にあててよく乾かしましょう。もし雨や曇りであれば、布団乾燥機やドライヤーを使って乾かす方法もあります。
マットレス掃除に必要なグッズとは?
マットレスの掃除に必要なグッズは、布団乾燥機と掃除機です。湿気を好むダニやカビは、乾燥によって撃退することができます。さらに、ダニを死滅させるためには、50度以上の温度で1時間ほど乾燥させる必要があります。天日干しでは真夏であっても内部まで50度にすることが難しいと言われているため、布団乾燥機が便利でしょう。ただし、マットレスの素材によっては高温に不向きなものもあるので事前に確認しましょう。布団を十分に乾燥させたら、今度はアレルギーの原因となるダニの死骸やフン、カビの胞子を除去する必要があります。このときに便利なのが掃除機です。掃除機のヘッドの部分だけ布団用に取りかえられるものや、布団用クリーナーもたくさん販売されています。小まめに手入れができるよう、使いやすいものを選びましょう。
マットレスを清潔にして快適な睡眠を
毎日の睡眠に欠かせないマットレスは、ダニやカビが好む場所となっています。ダニやカビはアレルギーや病気の原因となるため、健康に過ごすためにもマットレスの掃除は小まめに行うようにしましょう。マットレスの掃除には、ダニやカビを乾燥によって死滅させることができる布団乾燥機が便利です。また、ダニの死骸やカビの胞子などを除去できる掃除機や布団用クリーナーも欠かせません。マットレスを清潔に保つことで、快適な睡眠がとれるようになることでしょう。