マイホームの購入を検討するときは、価格だけでなく周辺環境についても考慮しなければいけません。お手頃な価格で住宅が購入できても、周辺環境が悪くて住み心地が悪くなってしまうのは避けたいところですよね。そこで、理想の家を建てて子育てをしていきたいと考えている20代~30代前半の夫婦に向けて、長野県安曇野市の住みやすさを紹介します。
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5町村が合併した長野県安曇野市の基本情報
長野県安曇野市の人口は9万8,425人で、世帯数は3万8,291世帯(平成27年4月1日時点)です。2005年10月に豊科町や穂高町をはじめとする周辺の5町村が合併して誕生しました。2018年8月末時点での安曇野市の面積は331.78 平方キロメートルです。安曇野市は長野県のほぼ中央に位置しており、中核都市のひとつである松本市に隣接しています。安曇野市の周囲には標高3,000メートル級の山々がそびえたっており、多くの登山家たちからも愛されている地域です。市内の西部は北アルプスがそびえていて、特に標高の高い山が多く、中部山岳国立公園の山岳地帯となっています。
安曇野市そのものも標高の高い地域が多いので、基本的に夏は涼しい反面、冬の寒さは厳しいです。安曇野市における降雪量は山間地域ではよく降りますが、川沿いにある平野部はあまり降らない年もあります。
北アルプスの雪解け水が自慢!長野県安曇野市の特色
安曇野市ではリンゴやワサビなどが特産品として有名です。一般的にリンゴの作付けに適しているといわれるのは、山間傾斜地で水はけがよくて朝晩の温度差が大きい地域です。安曇野市はこれらの条件を満たしている地域が多いので、リンゴが特産品のひとつとなっています。一方、ワサビの生産において大切な要素はきれいな水です。安曇野市周辺には北アルプスの山々がそびえたっており、それらの山から流れてくる雪解け水が地下にしみこんで出来た美しい水が里に湧き出てきます。日本の名水100選に選ばれた水と豊かな自然によって安曇野のワサビは育てられているのです。
また、安曇野市には精密機械の工場が多いのも特徴に挙げられます。なぜ精密機械の工場が多いかというと、精密機械を作る過程でワサビと同様にきれいな水が必要不可欠だからです。精密機械の作成において、資材の洗浄などに湧き水が使われています。
自然災害には注意したい長野県安曇野市の安全性
安曇野市は標高の高い山々に囲まれている地域です。地形に高低差がある地域が多いので、集中豪雨や台風などによる大雨が降った場合に土砂崩れなどの危険性は比較的高い場所だと言えるでしょう。また、この地域には牛伏寺断層をはじめとする糸魚川-静岡構造断層帯が通っています。そのため、直下型地震が起こる危険性が全くないわけではありません。大規模な地震によっても土砂崩れの危険性がある地域だと言えます。どの地域に住むときにも言えることですが、災害への備えは万全にしておくべきでしょう。
安曇野市では防災マップを作成しており、洪水や地震などの市内で起こる可能性のある災害についての情報を公開しています。市役所や出張所の窓口だけでなく、ホームページから閲覧することも可能ですので、一度確認しておくようにしましょう。
直接送迎も可能!長野県安曇野市の交通網
長野県安曇野市にはJRの路線が2つ通っています。安曇野市はもともと5町村が合併して誕生した市ですので、それぞれの生活圏に駅があるのです。1つは市の東部を走るJR篠ノ井線で、松本駅から長野駅までのあいだを運行しています。明科駅には名古屋駅と長野駅を結ぶ「ワイドビューしなの」という特急列車が1日に4本程度停車しますので、名古屋方面へ出かける際には便利です。もう1つのJRの路線は市の中央部を通るJR大糸線で、松本駅と白馬方面を結ぶ路線となっています。安曇野市で最も利用者数が多いのはJR大糸線の穂高駅です。穂高駅は本数こそ少ないものの「ワイドビューしなの」と「あずさ」という2つの特急の停車駅となっています。そのため、名古屋方面だけでなく東京方面へ出かけるときにも便利な駅です。
鉄道以外の公共交通機関としては、乗り合い式のデマンド交通である「あづみん」があります。自宅と目的地のあいだを直接送迎してくれる便利な乗り合いバスですが、事前に登録が必要です。料金は大人1回あたり300円なので、お手頃だと言えます。
自家用車は必須!長野県安曇野市の利便性
安曇野市内には松本市から長野市方面へ向かう国道19号と、国道19号から平瀬口で別れて豊科や穂高を経由して白馬方面へ向かう国道147号の2つの大きな道路があります。これらの幹線道路沿いには日用品店や家電用品店がありますので、生活に困るということはないでしょう。また、安曇野市はこの地域の主要都市である松本市の郊外にあたります。そのため、松本市からの買い物客を目当てに大型のショッピングセンターやホームセンターなどがいくつか出店していますので、利用すると便利です。
基本的に必要なものはすべて安曇野市内で購入できますが、なかには鉄道の駅から遠いお店もあります。そのため、車を持っていないと買い物に不便を感じることもあるでしょう。
大きくなるまで安心な長野県安曇野市の子育て環境
安曇野市では子育て環境の充実を図るべく、子育てガイドブックを発行して市役所が行っているさまざまな取組を周知しています。市役所が行っている取組のひとつに「子どもの年齢に応じた相談窓口の設置」が挙げられます。子どもを乳幼児期、小学校、中学校、高校などの4段階に分けて、それぞれ専用の相談窓口を設置しているのです。子どもの成長に合わせて親が抱える悩みは変わっていくものなので、とてもありがたいシステムだと言えるでしょう。また、共働きで近隣に頼れる親族がいない場合などに助かる取組として「ファミリーサポート」があります。ファミリーサポートでは保育園や学校等への送迎だけでなく、子どもの通院の付き添いなども行っています。登録費用は無料なので、気軽に利用してみるとよいでしょう。
安曇野市の子育てにかかわる特徴としては、自然豊かな公園がたくさんあることも挙げられます。公園以外にも自然豊かな環境が整っているので、子どもの遊ぶ場所はたくさんあると言えます。
長野県安曇野市の土地価格相場
2018年の公示地価を参考にした長野県安曇野市の土地価格の相場は1平米あたり平均2万5,000円程度です。これは坪単価にすると平均8万5,000円程度になります。長野県の地価平均ランキングでは77市町村のうち22位であり、比較的上位に位置する価格だと言えるでしょう。安曇野市のなかでも土地価格が高い地域は、穂高駅や豊科駅に近いエリアです。これらのエリアでは坪単価が10万円~15万円程度する場所もあります。穂高駅には特急列車が止まることや、豊科駅周辺には安曇野市役所や大手ショッピングセンターがあるため利便性が高いことなどが原因だと考えられます。安曇野市内の土地価格は、基本的にJR大糸線の駅に近ければ近いほど高い傾向です。
景観の美しい長野県安曇野市の観光スポット
安曇野市内には美術館が多いという特徴があります。安曇野市から白馬村までの区間には15以上もの美術館があることから「安曇野アートライン」と名付けられているぐらいです。そんなアートの街である安曇野市で代表的な美術館といわれるのが「安曇野アートヒルズミュージアム」と「安曇野ちひろ美術館」の2つです。安曇野アートヒルズミュージアムはガラス作品がメインの美術館で、実際のガラス製作体験ができることで人気があります。安曇野ちひろ美術館は絵本作家である「いわさきちひろ」の絵本原画などが飾られています。また、美術館の周囲にある安曇野ちひろ公園で遊ぶこともできるので、子供から大人まで楽しめるスポットとして有名です。
また、雄大な北アルプスを違った角度から楽しめるアクティビティとして人気を博しているのが「安曇野气船」です。ロープで固定された熱気球に乗って、およそ30mの高さから美しい北アルプスの山並みを眺めることができます。
北アルプスの自然を感じて暮らす長野県安曇野市
長野県安曇野市は北アルプスを眺められる絶好のロケーションが魅力の街です。車がないと多少不便さを感じることもあるかもしれませんが、それを補ってあまりある素晴らしい景色が待っています。子育て環境も充実しているので、のびのびと子供を育てたいという人には向いているエリアだと言えるでしょう。土地価格もそれほど高いわけではありませんので、注文住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
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