鹿児島県の北部にある出水市は、温暖な気候に恵まれたところにあり、日本一を誇る観光スポットが市内に点在しています。自然の豊かさも魅力で、子育て支援や施設が整っている点も出水市の特色です。また、医療機関やスーパーなども市内の便利なところにあります。そんな出水市の町の魅力と住みやすさについて、理想の家で子育てをしたいと考えている20代～30代前半の夫婦に向けて、さまざまな視点から紹介します。
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鹿児島県出水市の人口や地勢などの概要を見てみよう
鹿児島県は、面積が広いため地域によって気候に大きな差があるのが特徴です。県北部は冬になると最低気温が氷点下1.2度まで下がることもある一方で、南部は1月に菜の花が咲くほどです。また、鹿児島県は温帯と亜熱帯にまたがる地域にあたりますが、屋久島には九州最高峰の山がそびえ、冬は雪で覆われることもあり多様な気候があるところです。しかし、県内全体では温暖な気候に恵まれており、自然の豊かさも魅力です。
そんな温暖な鹿児島県のなかで、出水市は県北部に位置しています。海に面していることもあり、冬は寒さが厳しくなる北部でも温暖な気候に恵まれています。平成27年国勢調査では、人口は5万3,758人、男性が2万4,984人、女性が2万8,774人、世帯数は2万2,508世帯が暮らしている街です。また、面積は329.98平方キロメートルで、熊本県とも接しています。街の中心部は出水平野にあり、南部は山が連なる地域で、北部は八代海（不知火海）に面しています。
とにかく日本一の多さが鹿児島県出水市の特色
出水市は、ツルの渡来地としても知られるところです。渡来数は日本一を誇り、約1万羽がはばたく景色は壮観で、国の天然記念物にも指定されています。特に、ツルが羽を休める干拓地は絶好の観察地となっています。干拓地の近くに「出水市ツル観察センター」があり、多くの観光客が訪れています。また、ツルに関連した観光スポットのひとつに「箱崎八幡神社」があります。見どころは、ツルの親子の舞いを浮き彫りにした大鈴で、日本一の大きさがあります。
同じくスケールの大きさを感じられるスポットとしては「東雲の里・あじさい峡」も名所です。約5万坪の広大な敷地に、あじさいが咲き誇る様は圧巻です。特に、自然の地形を活かした展望台から望む景色は必見です。そのほか、日本最古の禅寺と言われる「感応禅寺」や、一刀彫りで日本一の高さを誇るお地蔵様がある「八坂神社」も、出水市の観光スポットです。歴史や自然で数々の日本一があり、スケールの大きさに魅了される名所・史跡が多いのも出水市の特色です。
鹿児島県内でも犯罪件数の少ない出水市
子育てを考える人にとって、街の治安状況は気になるものですが、出水市は治安の良さでも魅力があります。鹿児島県警察本部がまとめた市町村別の犯罪発生実態によると、刑法犯や窃盗犯の犯罪件数は年間20件～30件あるものの、犯罪件数自体は少ないのが特徴です。犯罪・認知件数でも減少がみられるなど、県内でも治安が良い街のひとつです。
鹿児島県出水市が「住みたい田舎」1位になった！
出水市が「住みたい田舎」の1位に選ばれたのは、自然の豊かさに加えて日常の暮らしや医療施設の充実などさまざまな点で評価が高い点にあります。なかでも、医療では「出水総合医療センター」が地域の医療を担い、脳卒中センターや消化器疾患センターなど専門の診療科もあります。
出水市は、海・山があり、自然も豊富で歴史のある街です。そんな豊かな環境は、子育てを考えている人にとっても理想と言えるでしょう。日々の暮らしに欠かせない買い物でも、市内各所にスーパーなどの店舗があり、直売所を通じて新鮮な食材も手に入ります。また、地域ごとにクリニックなどの医療施設があり、休日・夜間の診療に対応している施設も多くあります。治安の面でも、犯罪件数が少なく、安心して暮らせる街であることも理由です。
また、出水市では「出水市移住定住支援サイト」を開設しています。実際に移住した人の体験談を見られるほか、空き家バンクの紹介や家賃補助、市内の不動産情報の提供も行っています。こうした取り組みもあり、住みたい田舎に選ばれています。
鹿児島県出水市の主要路線と駅
出水市の交通アクセスは「肥薩おれんじ鉄道」を主要路線に九州新幹線も通っています。市内の主要駅は、九州新幹線の発着駅である出水駅で、そのほかにも市内に4つの駅があります。「肥薩おれんじ鉄道」を利用した場合は、JR熊本駅から八代駅で乗り換えて約2時間です。鹿児島市内へは、川内駅で乗り換えて約1時間50分でJR鹿児島中央駅にアクセスできます。九州新幹線の利用では、博多駅まで約1時間11分、熊本駅までだと約32分、鹿児島中央駅では約25分です。車での移動の場合だと、九州自動車道の人吉ICより約1時間20分となります。飛行機での移動を考えた場合でも、鹿児島空港行きのシャトルバスが便利で、出水駅を経由しています。市役所や銀行など主要な施設も出水駅周辺に位置しており、アクセスに不自由さを感じることは少ないでしょう。
応援券を使って子育ての手間を軽減しよう！
出水市は、子育て・教育にも力を入れています。そのひとつが「子育て応援券」です。500円券40枚つづりで給付され、妊娠・子育て中の人を対象に、支援が必要なときや悩み・不安を相談したいときに、気軽に声をあげてもらおうとスタートした制度です。保育の預かりや産前産後の家事支援も受けられるほか、助産師による沐浴・育児相談などの保健サービスも利用することができます。また、保育所の数も多く、認定こども園や小規模保育所、事業所内保育所などさまざまな形態の保育所があります。一時預かりができる保育所も多く、子育て世代や共働きの世帯などにとっては心強い環境が充実しているのも特色です。加えて、幼稚園も公立が7カ所、私立が1カ所あり、教育環境も充実していると言えるでしょう。
地元グルメで舌鼓！家族で味わって
鶏肉・鶏卵の生産額で第2位を誇る出水市では、その食材を活かしたご当地グルメ「いずみ親子ステーキごはん」があります。いずみ親子ステーキごはんは、出水市を訪れた人へのおもてなしのメニューとして、市内の飲食店の有志が考案し、街の名物となっています。その中身も「鶏のまち」ならではの工夫がいっぱいです。鶏肉のステーキはその場で焼くほか、卵かけごはんにチキンサラダ、たまごスープと卵づくしの一品となっています。すべて出水産の食材で、新鮮な食材だからこそできるメニューが出水市の新たなグルメとして加わっています。
鹿児島県出水市の土地価格相場は？
出水市の土地価格の相場は、2018年の公示価格のデータによると、坪単価で7万7,272円です。この坪単価は、市内の中心部である出水駅の数字で、地域によって差もあります。土地価格は、新規開発の計画などで大きく変動することがありますが、出水市の場合は交通アクセスが関係しています。九州新幹線や肥薩おれんじ鉄道に近い地域ほど坪単価が高くなる傾向が見られます。注文住宅を建てる場合、土地価格の動向を掴んでおくことは重要です。特に、出水市など地方都市の場合は、交通アクセスの良さが土地の価格に反映されています。
住みたい田舎として評価されている鹿児島県出水市
日本一の渡来数を誇るツルの街として知られる出水市は、温暖な地域にあり、豊かな自然や歴史ある名所・名刹に触れることができます。そのほか、治安の良さや子育て支援など、若い世代を含めた住みやすい街づくりに積極的です。そんな数々の環境の良さや制度・施設の充実もあり、住みたい田舎に選ばれているのも出水市です。注文住宅の建築を考えている場合は、特に、環境面が気になることでしょう。自然にあふれたところで、子育てと暮らしを考えている人にとっては、出水市の環境は理想形とも言えます。
