滋賀県は国内で最も大きな湖である琵琶湖を有している県です。そのなかでも、長浜市は湖北地方と呼ばれる琵琶湖の北東側、県の中でも北部に位置しています。これから長浜市で生活したり子育てをしたりしようと考えているなら、長浜市がどんな街なのか気になるはずです。そこで、20代～30代前半の夫婦を対象に、長浜市の特徴や住みやすさについて詳しく紹介します。
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歴史遺産の多い滋賀県長浜市の概要とは？
長浜市の総人口は2018年8月1日現在で11万8,699人、世帯数は4万5,581世帯です。2010年1月1日に合併して現在の市になりましたが、もともとは旧長浜市のほか、周囲にある東浅井郡の虎姫町や湖北町、伊香郡の西浅井町や余呉町、高月町、木之本町に分かれていました。合併後の面積は琵琶湖部分を含めて681.02平方キロメートル、陸地部分だけならば539.63平方キロメートルになります。広い面積を有しているため、地域によって気候などに特色があるのが長浜市です。
長浜市は、全体的に春から秋にかけては過ごしやすい気候で四季がはっきりしています。ただ、市の北部は福井県や岐阜県とも境を接しており、冬は降雪量が多いことが特徴的です。特に日本海からの雪雲が流れ込むエリアにある旧余呉町や旧西浅井町周辺は豪雪地帯としても知られています。
美しい景観が自慢！滋賀県長浜市の特色
長浜市は後に天下統一を成し遂げることになる羽柴秀吉が城持ち大名となり、城下町を整備した街です。また、市内には織田信長の妹であるお市が嫁いだ浅井長政の居城、小谷城もあります。さらに、石田三成の出生地や、羽柴秀吉と柴田勝家が戦った賤ヶ岳の戦いの古戦場など、戦国時代にまつわる歴史遺産が多く残されている土地柄です。
一方、長浜市は琵琶湖の東側に位置していることから、琵琶湖に沈む夕陽が美しいことでも知られています。「日本の夕陽百選」にも選ばれており、琵琶湖岸道路沿いには夕陽が美しく見えるスポットが点在しています。そのひとつの「湖北みずどりステーション」周辺には冬になると白鳥が飛来し、水鳥の観察もできる場所です。また、琵琶湖に浮かぶ竹生島も長浜市に含まれ、湖岸からは夕陽の光のなかにシルエットで浮かぶ竹生島の眺めを見ることもできます。長浜港からは竹生島を訪れることができる遊覧船も運航されています。
地域ぐるみで防犯対策！滋賀県長浜市の治安や安全性
長浜市内では、自動車窃盗やひったくりなどの犯罪報告はあるものの、重犯罪の発生は少ない地域です。防犯に関しては、市でも対策に力を入れており「長浜市安全・安心メール配信システム」を導入しています。「長浜市安全・安心メール配信システム」では、防犯情報はもちろん、防災に関する情報やクマ出没情報も配信されており、無料で誰でも登録することが可能です。また、子育て支援イベント情報や乳幼児健診・予防接種情報なども配信されるため、子育て世代のファミリーにとって有益な情報を得ることもできます。
市の取り組み以外でも、滋賀県警察では犯罪マップを公表しており、車上荒らしやひったくり、不審者情報がどの地域で発生しているかを知ることが可能です。発生地点図や分布図が掲載されているため、日常生活なかで気をつけるポイントを把握するのに役立ちます。
近隣主要都市にも行きやすい！滋賀県長浜市の路線と駅
長浜市の交通手段は、鉄道路線では湖東側をJR北陸本線が通っています。また、市の北部にあるJR近江塩津駅はJR北陸本線と湖西側を通るJR湖西線の分岐駅で、湖西線としては長浜市にもうひとつ永原駅があります。JR北陸本線はJR東海道線との分岐駅となる米原駅と福井県、石川県など北陸の都市とを結んでいる路線です。JR北陸本線では近江塩津駅のほか、北から余呉駅、木ノ本駅、高月町、河毛駅、虎姫駅、長浜駅、田村駅まで市内に8駅あります。長浜市のなかでも中心となる長浜駅から京都駅までは、米原駅まで北陸本線に乗車、米原駅から東海道新幹線を使うと約40分です。名古屋駅までは約50分、大阪駅までならば約1時間10分と、周辺の主要都市までアクセスしやすいでしょう。
一方、道路網としては長浜市内を南北に北陸自動車道が通っています。そのため、北陸方面へのアクセスは良好です。また、長浜市の南にある米原市まで北陸自動車道で南下すると名神高速道路に接続しています。北陸自動車道と名神高速道路を利用すると、京都や名古屋まで約1時間、大阪に約1時間20分、東京には約4時間30分です。
食料品に日用品に郷土料理に事欠かない！
長浜市内には滋賀県を中心に多数の店舗を展開している平和堂系列のスーパーが点在しています。特に平和堂は駅前などにお店を構えていることが多く、長浜駅前には「モンテクール長浜」、木ノ本駅近くには「平和堂木之本店」などがあります。また、自家用車での買い物に立ち寄りやすい主要道路沿いなどにも平和堂系列のスーパーであるフレンドマートや業務スーパー、ホームセンターなどが点在しており、日常生活での食料品や日用品の買い物には困りません。さらに、長浜市内には「道の駅 湖北みずどりステーション」や「道の駅 塩津海道あぢかまの里」などの道の駅もあるため、地元長浜の農産物など新鮮な食材を購入することもできるでしょう。
長浜市は、城下町や北国街道の宿場町として栄えたころの趣を残す街並みがあります。特に、JR長浜駅近くの「黒壁スクエア」では、レトロでありながらモダンな雰囲気を感じられる街作りが行われています。黒壁スクエアは郷土料理の味わえるお店やガラス細工を購入することができるガラス工房などがあり、街歩きをしながらショッピングや外食を楽しむことができるエリアです。
のびのび遊べる滋賀県長浜市の子育て環境
長浜市内にある公立（市立）の保育園は3カ所です。それ以外に、長浜市は私立の保育園と認定こども園が多いという点が特徴的です。公立（市立）の認定こども園は8カ所で、市町村合併前の旧市町のエリアをほぼカバーするように立地しています。また、私立の保育園は10カ所、私立認定こども園が3カ所あり、子育て世代のファミリーにとっては選択肢が多いです。
長浜市内には子どもが遊べる公園も多くあります。琵琶湖沿岸の長浜城に隣接する場所には「豊公園」があり、園内に約600本の桜が植えられている桜の名所でもあります。桜以外にも梅や藤など四季折々の花が咲き、児童遊園や長浜城歴史博物館、テニスコートなどのスポーツ施設も整えられている公園です。ほかにも、陸上競技場やプールを備えた「神照運動公園」、ローラーコースターをはじめとした大型遊具で遊ぶことができる「浅井文化スポーツ公園」もあります。また、大通寺の北東にある「大通寺公園」は庭園の趣が感じられる場所であり、街中にありながら落ち着きのある空間です。さらに、琵琶湖岸に広がる奥びわスポーツの森でも多目的広場やテニスコートなどスポーツができる設備が充実しているほか、遊具のある広場もあります。
長浜市では子育て支援にも力を入れており、市内各地で子育て中のママがほっと一息つけるようなカフェを設けていたり、子どもたちと一緒に参加できるイベントが開催されていたりします。地域で子育てを支えていこうという取り組みが多く、小さい子どものいる家庭には心強い味方になってくれるでしょう。
滋賀県長浜市は楽しいお祭盛りだくさん！
長浜市には古くから受け継がれてきた楽しいお祭りがたくさんあります。なかでも、4月に開催される「長浜曳山まつり」は日本三大山車祭のひとつに数えられています。始まりは羽柴秀吉に初めて男子が誕生した400年以上前で、舞台が備えられた曳山で子ども歌舞伎が催される珍しい祭りです。長浜曳山まつりでは、13基ある曳山の個性ある装飾も見どころのひとつです。
各集落で年頭行事として行われる「オコナイ」は湖北地方特有の祭りで、五穀豊穣や村内安全などを祈ります。集落によって祭りの細かいところには違いがあり、祭りを行いながら地域の絆を育んでいます。余呉町の上丹生地区で5年～6年に一度開催される祭りが「丹生茶わん祭」です。長浜市内でも余呉町の上丹生地区は平安時代に製陶業が盛んであったことから始まった祭りで、壺や皿、人形などをあしらった「山飾り」と呼ばれる飾りが珍しい祭りです。
滋賀県長浜市の土地価格相場は？
長浜市内の土地価格の相場としては、2018年の公示価格で坪単価が平均12万7,717円です。変動率は－1.25％で、2018時点では多少下落しています。もちろん、エリアによって相場は異なり、地価が最も高いエリアは長浜駅周辺で坪単価が22万2,238円です。木之本や高月では坪単価7万円台、虎姫や永原、河毛では5万円台になっています。余呉は坪単価3万3,553円で、最も低いのは近江塩津の2万9,917円です。
出生率の高さが住みやすさを証明している！
滋賀県は出生率が全国4位という結果であり、住みやすい県として有名です。長浜市は自然に恵まれた環境でありながら、大阪や京都などの近隣都市へのアクセスがよく、住みやすさがあります。子育て支援にも力を入れているため、注文住宅で新居を構えるには長浜市はおすすめの地域です。
