一軒家を購入する際に重要なポイントのひとつが、子育てをしやすい環境です。まだ手のかかる小さな子どもがいる家庭の場合、子育てや買い物といった日常生活を円滑に行えることが理想的です。そのような理想の環境の条件がそろった地域といえるのが、青森県の八戸市です。今回は、これから子育てを控えている20代~30代前半の夫婦を対象に、青森県八戸市の住みやすさについて解説します。
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遺跡が多い城下町!青森県八戸市とは?
青森県八戸市は、青森県の南東部に位置する総人口約23万人の都市です。世帯数は1万7,972人(人口、世帯数ともに2018年3月31日現在)、総面積は305.56平方キロメートルとなっています。気候は、東北地方に属する青森県に位置しているため、ほかの地域に比べると冬の寒さは厳しく0度を記録することもあります。冬は晴天が多く日照時間が長く、降雪量・降雨量が少ないのが特徴です。そのため、ほかの東北・北陸地方の地域に比べると比較的過ごしやすい都市と言えます。八戸市の夏は、偏東風(通称・ヤマセ)の影響のため、夏でも涼しい環境で過ごすことができます。そして、1年を通して台風が接近・通過することが少ないのも八戸市の特徴です。
青森県八戸市は東北随一の水産・工業都市
八戸市は、臨海地域に大規模な漁港、商業港、工業港があり、臨海部の後方には工業地帯が広がっているのが特徴です。そのため、漁港や工業に関する優れた施設が集まる日本屈指の水産・工業都市として知られています。
海に面しているだけでなく、標高1159.4mの三ツ岳を最高峰に名久井岳や階上岳などの山々があり、美しい景観を形成しています。また、市内は、新井田川、奥入瀬川、馬淵川という3本の河川が流れており、海と山、川と自然に恵まれた環境が八戸市の特色と言えるでしょう。
八戸市は、恵まれた自然環境によりさまざまな農業が行われ、米や野菜、畜産、果物などの生産が盛んです。工業面では、高度技術産業やIT産業などが盛んであり、4,900億円を超える製造品の出荷額を誇っています。八戸市内には、世界有数のシェアや技術を誇る企業もあり、八戸から世界のマーケットへ供給されているのです。また、八戸市から車で約40分離れた地域である三沢市には、三沢航空自衛隊の三沢基地があります。
野生動物の目撃情報あり!青森県八戸市の治安や安全性
八戸市は多くの人口を抱えていながら、重犯罪が発生することのない治安の良い都市として知られています。治安が守られている理由のひとつが、八戸市の自治体が行っている八戸市安全・安心情報メール配信サービスである「ほっとスルメール」です。このメールサービスは、八戸市で起きた災害や犯罪に関する情報を、登録した人にいち早くメールで知らせてくれます。配信情報は、気象や火災、震災などに関する情報、大きな事件や防犯、交通安全情報などです。
このメールサービスでは、災害、犯罪情報に加え、サル、クマなどの野生動物の出没に関する情報も提供しています。八戸市は、自然に恵まれた地域のため野生動物も多く生息しており、日常生活で遭遇することもあります。よって、日々の生活でサルやクマの出没には注意が必要です。
東京まで3時間もかからず行ける!
八戸市内にある主要駅は、JR八戸線が走る八戸駅です。八戸市民の鉄道に関する主な交通手段は、JR八戸線になります。八戸線の駅は、全部で24駅です。始発の八戸駅から始まり、途中から青森県に隣接している岩手県に入り、終点駅である久慈駅までは1時間47分です。また、八戸駅は、青い森鉄道も走っており、市内には青い森鉄道の停車駅である陸奥市川駅、北高岩駅があります。青い森鉄道に乗れば、青森県の主要駅である青森駅に行くことが可能です。そして、八戸駅には、東北新幹線の停車駅でもあります。東北新幹線を利用した場合、八戸駅から東京への乗車時間は2時間42分です。新幹線を利用すれば、日本の主要都市にも楽に行くことができるのが、八戸市の特徴と言えます。
百貨店からスーパーまで買い物がしやすい
八戸市は、八戸駅の駅前を中心に百貨店や飲食店、各種専門店が多く、スーパーやコンビニも数多く営業しています。そのため、主婦や学生にとっても便利で住みやすい環境と言えるでしょう。そして、水産業が盛んである八戸市自慢の魚介類が堪能できるのが「八食センター」です。ここで販売されている魚介は宅配便で全国発送できるため、地元市民だけでなくお土産用に魚介を購入する多くの観光客で賑わっています。
さまざまな魚介類は、購入だけでなくその場で食べることも可能です。センター内にある「七厘村」に行けば、購入した魚介を炭火で焼いて食べることができます。魚介だけでなく、八戸市や青森県名物のお菓子や地酒も販売されており、観光客を大いに楽しませてくれる市場です。八戸市のどの地域からもバスが運行されアクセスが便利であることも、八食センターの売りとなっています。
子育てママ必見!青森県八戸市の保育料は安い
八戸市の特徴のひとつは、支援制度が充実していることです。子どもを持つ家庭を支援する制度もそろっているため、子育て中のママにも住みやすい環境と言えるでしょう。八戸市が実施している定住支援制度は、保育料の軽減です。子どもを持つ家庭は、国の基準額より保育料を軽減できる権利があります。また、延長保育や休日保育、病後保育なども実施しているのが八戸市の特徴です。
そして、八戸市では、高校卒業前の児童生徒を対象とした医療費の助成もしています。就学前の児童は通院と入院、小中高の児童は入院のみの医療費を助成します。ただし、助成制度を受けるには家庭の所得制限があるので、注意が必要です。また、両親がとも働きなどの理由で、家に家族がいない小学生を対象とした放課後児童クラブの運営なども行っています。それ以外で八戸市が実施している子ども支援は、乳幼児への絵本の無料プレゼント、3歳児~小学生へのブッククーポンの配布などです。
青森県八戸市のイベントいろいろ!東北の街で本格ジャズを楽しんで
八戸市が全国に誇るイベントが「南郷サマージャズフェスティバル」です。1990年からスタートしたこのイベントは、日本国内・海外の一流ジャズミュージシャンを招き、毎年夏に盛大に開催されています。会場の八戸市南郷カッコーの森エコーランドでは、屋台なども出店され南郷の特産品であるブルーベリーやそばを味わうことができます。毎年全国からジャズファンが集まる音楽の祭典が南郷サマージャズフェスティバルなのです。
また、八戸市では、日本を代表する伝統行事も行われています。ユネスコ無形文化遺産に登録されている「八戸三社大祭」は、豪華な山車27台が祭の開催期間中、八戸市の中心街を練り歩き、多くの見物客を楽しませてくれます。そして、国重要無形民族文化財に登録されている「八戸えんぶり」は、八戸市の冬の伝統行事です。農作業の田植えや種まきの動作を表現した独特の踊り、その合間に披露される子どもたちの祝福芸は、地元民や観光客の喝采を浴びています。
青森県八戸市の土地価格相場は?
2018年の青森県八戸市の公示地価は、坪単価は平均12万4,352円となっています。東京の2018年の坪単価が平均340万2,839円ですから、いかに八戸市の土地価格相場が日本の主要都市に比べて格安であるかがわかるというものでしょう。環境や治安も良く、さらに土地代も安い八戸市は、一軒家購入をするための地域としても適していると言えます。
自然もイベントも豊富な青森県八戸市で暮らそう
青森県八戸市は、本州最北端の県に属しながら気候もそれほど厳しくなく、穏やかで住みやすい環境なのが特色の都市です。海、山と自然に恵まれ治安もよく、各種行事やイベントも豊富な八戸市に住めば、日々を楽しく過ごせることでしょう。のびのびと子育てをしたいと考えている人は、土地代も安価であるため注文住宅の購入もしやすい八戸市で暮らしてみてはいかがでしょうか。