家を建てるときは、景観の良さや便利さなど周囲の住環境が住みやすさにつながります。マイホームを持つ前に、仕事や学校への通勤通学、買い物などの利便性、子育てに適した環境かなどを検討して、住みやすい土地を選ぶことも大切です。ここでは、日本有数の観光地である鹿児島県内で、家を持つのに人気のある街について説明します。
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鹿児島県とはどんなところ?
鹿児島県は、九州地方に属し、日本の西南部に位置します。九州本土の南部地域と26の有人離島からなる県です。県の最北端にある長島町から最南端の与論町までの距離は約600キロメートルで、東経128度23分~131度12分、北緯27~32度にあります。世界の都市では、中国の上海やエジプトのカイロ、アメリカのヒューストンなどと同緯度です。東京から約960キロメートル、大阪市から約600キロメートル、韓国のソウルから約750キロメートル、中国の上海から約860キロメートルの距離にあります。
面積は9187平方キロメートルで、東京都の約4倍、全国では10番目、九州では一番大きい県です。2018年5月1日現在の鹿児島県の人口は161万6656人で、男性が75万9386人、女性が85万7270人、世帯数は72万8419人です。市町村別の人口では、県庁所在地の鹿児島市が最も多く、鹿児島郡三島村が最も少なくなっています。県内の市町村数は、19市20町4村です。
鹿児島県はここがすごい!有名な観光名所は?
鹿児島県は南北の距離が非常に長いため、地域によって気候が大きく異なります。県北部の伊佐市は内陸盆地であるため、冬の気温は低く1月の平均気温は4.4度、最低平均気温は氷点下1.2度で、山形県酒田市とほぼ同じです。2016年1月25日には、気象庁の観測史上最低の氷点下15.2度を記録しました。県本土南部にある指宿市の1月の最低平均気温は8.6度で、冬でも菜の花が咲くような温暖な気候です。九州最高峰の山がある屋久島は、亜熱帯から冷温帯までの気候が混在しています。平地の年間平均気温は19.4度、標高1936メートルの宮之浦岳の年間平均気温は約7度です。南西諸島に属する吐噶喇列島や奄美群島の気候は、暖流の黒潮の影響もあり1年を通して温暖で、降水量が多くなっています。
鹿児島県には、数多くの特産品があり、「鹿児島ラーメン」「かるかん」「シロクマ」などが有名です。鹿児島県は面積が広く、豊かな自然に恵まれているため、多くの観光名所があります。年間の延べ宿泊者数は約687万人で、日本でも有数の観光地です。韓国、台湾、中国などの東アジア諸国と近距離にあるため、海外からの観光客も年々、増加しています。
名物は桜島?鹿児島市の住みやすさは?
2017年8月1日現在の鹿児島市の推計人口は59万7798人で、男性が27万8236人、女性が31万9562人、世帯数は27万3310人です。
鹿児島市には、九州新幹線の南の始点、終点になっている鹿児島中央駅があります。鹿児島港は、種子島や屋久島、奄美群島、沖縄などへの船の便の発着点になっています。市内中心部から鹿児島空港までは、リムジンバスが運行しており、所要時間は約50分です。道路は、九州縦貫自動車道、南九州西回り自動車道、東九州自動車道などの高速交通網が整備されています。市内での移動手段は、鉄道、路面電車、路線バス、フェリーなどです。
鹿児島市は、雄大な桜島と錦江湾を望める自然景観が有名。気候は、1年を通して温暖で、市内各所に数多くの温泉があります。
公園も多く、規模が大きなものとしては、「中央公園」「鹿児島ふれあいスポーツランド」「健康の森公園」などがあります。南北46キロメートルにわたるウォーターフロントにも、観光やレクリエーション機能の整備が進行中です。子どもの遊びやペットの散歩、ランニングなどができる「ウォーターフロントパーク」、外国客船が訪れる「マリンポートかごしま」などが整備されています。
代表的な観光名所は、「仙巌園」「桜島」「城山展望台」「維新ふるさと館」などです。医療施設の数は、病院94、一般診療所469、歯科380で、人口10万人あたりの施設数は、いずれも全国平均より高くなっており、医療施設は充実しています。
2018年4月1日現在の保育所等定員は1万2969人で、利用待機児童数は161人です。市内ほとんどの地域で待機児童はありませんが、松元地区、谷山地区で発生しています。幼稚園は、私立幼稚園24、認定こども園(幼稚園型)14、認定こども園(幼保連携型)33、市立幼稚園4、国立幼稚園1で、認可外保育施設は62施設です。子育て支援施設としては、「すこやか子育て交流館」などの施設が市内5カ所、児童館が4カ所あります。
国立公園の雄大な自然が魅力!霧島市の住みやすさは?
霧島市の2018年6月1日現在の人口は、男性6万1046人、女性6万5211人、合計12万6257人で、世帯数は6万1023世帯です。霧島市は、鹿児島県本土の中央部に位置し、北部には国立公園の霧島山があり、南部は錦江湾に接する平野部になっています。霧島山系から錦江湾にそそぐ天降川が流れており、流域の平野部は広大な田園地帯で、山麓から平野部にかけて温泉が多いことも特徴です。
市の医療施設は、病院15、一般診療所86、歯科医院60です。認可保育園46施設、認可外保育施設14施設で、5つの公立幼稚園があります。観光名所には、国立公園の霧島連山や「霧島神宮」「鹿児島神宮」、日本有数の人気を誇る温泉が盛りだくさん。アクセスは、車で鹿児島市まで約40分、福岡市まで約210分です。市内に鹿児島空港があり、福岡空港まで約40分、大阪空港まで約70分、羽田空港まで約100分の所要時間になっています。市内での交通手段は、主に路線バスです。
日本で最初に世界遺産に登録!屋久島有する熊毛郡の住みやすさは?
熊毛郡は鹿児島県の大隅諸島にあり、種子島の中種子町、南種子町、屋久島と口永良部島の屋久島町で構成されています。中種子町の2018年5月末現在の人口は、男性3838人、女性4218人、合計8056人で、世帯数は4297世帯です。中種子町は、県本土の大隅半島の南端から南へ約40キロメートルのところに位置しています。北には西之表市、南には南種子町があり、東は太平洋、西は東シナ海です。町の北部は、ほとんどが山林地帯で、中央部と南部は耕地が多くなっています。保育施設としては、「中央保育所」「野間幼稚園」「チャイルドハウス」があります。多くの観光名所があり、「長浜海岸」「雄龍雌龍の岩」「メヒルギ自生地群」などが有名です。
南種子町の2018年5月末現在の人口は、男性2847人、女性2896人、合計5743人、世帯数は2998世帯です。南種子町は種子島の南端にあり、起伏の多い丘陵地帯で、中央部や西部には河川が多く、流域は水田地帯が広がっています。保育施設には、「町立あおぞら保育園」「中央認定こども園」があります。観光名所では、「種子島宇宙センター」「千座の岩屋」「河内温泉センター」などが有名です。
中種子町、南種子町のアクセスは、西之表港から鹿児島南埠頭まで高速船で約95分、西之表港から鹿児島谷山港までフェリーで約4時間。鹿児島空港と種子島空港間は、約30分です。
屋久島町の2018年4月末現在の人口は、男性6240人、女性6465人、合計1万2705人で、世帯数は6722世帯です。屋久島町は、鹿児島市から約135キロメートル、鹿児島県本土から約60キロメートルの南方海上に位置します。屋久島は、九州最高峰の宮之浦岳をはじめとする山々が連なり、ほとんどが山岳地帯です。口永良部島は、標高626メートルの活火山「新岳」が活動を続け、海岸周辺の随所に温泉があります。屋久島町には、保育園が3施設、認定こども園が3施設、託児所が1施設整備されています。屋久島は1993年に世界遺産に登録され、世界的に有名な観光スポットです。
「縄文杉」「白谷雲水峡」「宮之浦岳」など多くの観光名所があります。アクセスは、航空便で屋久島から福岡まで最短70分、屋久島から伊丹空港まで最短80分、屋久島から鹿児島空港まで最短35分です。船便では、屋久島から鹿児島まで高速船で最短105分、フェリーで最短4時間になっています。屋久島と口永良部島間は、フェリーが運行しており所要時間は約100分です。
鹿児島県でこれから人気の出そうな街は?
鹿屋市の2018年5月1日現在の人口は、男性4万8994人、女性5万3353人、合計10万2347人で、世帯数は4万5553世帯です。鹿屋市は大隅半島の中央に位置し、大隅地域の交通や産業、経済、文化の中心地になっています。北部は高隅山系で、北東部は山岳地帯です。その南側から市中央部にかけては、平野が広がっています。市西部は錦江湾に面し、南部は山林地帯です。市には、認可保育園22、小規模保育施設4、事業所内保育施設3、家庭内保育施設2、認定こども園20などが整備されています。
児童福祉施設としては、「地域子育て支援センター」など7つの施設があります。アクセスは、鹿児島空港まで空港バスで約100分、鹿児島市まで車で約96分です。フェリーを利用した場合は、鹿児島市まで約75分で、市内の交通手段は主に路線バスになります。市には、多くの公園が整備されており、「霧島ヶ丘公園」「鹿屋中央公園」「ひまわり公園」「吾平自然公園」などが代表的な公園です。
出水市の2018年6月1日現在の人口は、男性2万5224人、女性2万8501人、合計5万3725人で、世帯数は2万5148世帯です。出水市は鹿児島県の北西部に位置し、阿久根市、薩摩川内市、さつま町、伊佐市、熊本県水俣市に隣接しています。市の北西部は、八代海(不知火海)に面した地域です。市には、公立の保育所が4施設、私立の保育所が15施設あります。小規模保育施設は2施設、事業所内保育は1施設です。幼稚園は、市立が7施設、私立が1施設あり教育環境も充実しているといえるでしょう。アクセスは、鹿児島市まで車で約40分、鹿児島空港まで空港バスで約80分です。鉄道では、肥薩おれんじ鉄道や新幹線が通っており、市内交通は、主に路線バスです。公園は、都市公園28カ所、一般公園14カ所、農村公園42カ所、その他の公園2カ所が整備されています。
奄美市の2018年5月31日現在の人口は、男性2万661人、女性2万2700人、合計4万3361人で、世帯数は2万3628世帯です。奄美市は、鹿児島県本土から約380キロメートルの南西海上にある奄美大島の北部に位置します。市の北部は平地が多く、南部は大半が山岳地帯です。市には、認可保育園12施設、地域型保育等7施設、へき地保育所9施設、認可外保育施設9施設、市立幼稚園4施設があります。アクセスは、奄美空港から鹿児島空港まで約50分、福岡空港まで約80分、伊丹空港まで約90分、羽田空港まで約130分です。船便は、神戸、大阪、鹿児島市からフェリーが運行しています。市内の交通手段は、主に路線バスです。公園は、運動公園や多くの都市公園が整備されています。
鹿児島の住まい選びは土地選びが大切!
鹿児島県は南北に長く、面積も広いのが特徴です。そのため、地域によって気候などが大きく異なります。しかし、県内全域が比較的温暖で1年を通して過ごしやすく、豊かな自然に恵まれているといえるでしょう。病院や保育所、公園、公共交通なども整備されているため、子育てや生活にも適した環境です。鹿児島は魅力のあふれる地域が盛りだくさんのため、ぜひ土地探しの際は参考にしてみてください。