家を建てる場所を決める際に重視するものといえば、景観の良さや利便性の高さなどが挙げられます。そういった周囲の住環境が住みやすさにつながるからです。そこで、家を広島県内で家を購入しようと考えている人のために、特に人気の高い街をピックアップしていきます。また、それぞれの住環境についても解説をしていきます。
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広島県とはどんなところ?
広島県は中国地方の中央部南側に位置する瀬戸内海に面した県です。人口は約283万人で中国地方5県の中では1番の多さを誇ります。また、県の面積は8,479.63平方キロメートルで全国10位の広さであり、市町村の数は14市8区9町となっています。面積の4分の3を山地が占める山の多い県ですが、全体に起伏はゆるやかで山間部にも多くの人が住んでいるのが特徴です。ちなみに、県庁所在地の広島市は2015年時点で中国地方で唯一の100万都市です。同時に、岡山市と並ぶ政令指定都市でもあります。
広島県はここがすごい!有名な観光名所は?
広島県は全般的に温暖で降水量も少なく、過ごしやすい地域だといえます。ただし、県北は冬の冷え込みが厳しく積雪量も多めです。分類的には北部は日本海側気候、それ以外の地域は瀬戸内海気候に属します。ただ、同じ瀬戸内海気候でも地域によってその特徴は複雑に変わっていきます。たとえば、安芸地域は北西の季節風の影響を受けて冬季の雨や雪の日が比較的多いのに対し、備後沿岸部では冬でも晴れの日が多いといった具合です。
一方、観光名所としては世界遺産の厳島神社があります。広島湾に浮かぶ厳島の北東部に位置し、松島や天橋立と並んで日本三景の一つに数えられています。12世紀に平清盛による大規模造営によって今の形になったといわれていますが、その建造物群と背景の自然とが一体となった景観はまさに絶景です。特に、日没から深夜にかけてライトアップされた姿は幻想的で、言葉で言い表せないほどの美しさに満ちています。広島で暮らすのであればぜひ一度訪れてみることをおすすめします。
また、広島県は柑橘類が豊富なことでも有名です。オレンジやはっさくの収穫量は全国でも1、2位を争いますし、国産レモン発祥の地でもあります。しかし、それ以上に有名なのが牡蠣です。牡蠣の生産量は全国の半数以上を占め、しかも、肉厚で濃厚な味わいは他の追随を許さないほどです。他にも、広島県といえばお好み焼や紅葉饅頭なども広く知られており、とにかくおいしいものが豊富です。
福山藩の城下町!福山市の住みやすさは?
福山市は人口約47万人の都市です。広島市に次ぐ規模を誇っており、その起源は江戸時代初期までさかのぼります。当時、福島正則の改易によって新たに入封した水野勝成がその地に城下町を建設し、それが後の福山市になったというわけです。そうした歴史を有しているため、福山市には史跡が数多く残っています。なかでも有名なのが福山城です。JR福山駅を降りると目の前に現れる天守閣は、まさにこの街のシンボル的存在といえるでしょう。城に近づいて見上げるとその高さに圧倒されます。残念ながら、建物の多くは空襲で焼失してしまい、天守閣も戦後再建されたものです。しかし、国の重要文化財に指定されている伏見櫓など、その一部は奇跡的に残り、歴史の足跡を今に伝えています。
また、瀬戸内海に突き出た沼隈半島に位置する鞆の浦は、古くから日本経済発展の一端を担ってきた要港でした。そのため、歴史を感じさせる施設が数多く残されています。特に、夜の航海を安全に行うために1859年に建造された常夜燈は有名です。そして、福島市の発展は現代もなお続いています。広島県第2の都市ということで商業施設なども非常に充実しているのです。特に、スーパーの数が豊富なため、生活をするには非常に便利です。一方、福山駅にはJR西日本の山陽新幹線、山陽本線、福塩線などが乗り入れるので、市外や圏外へのアクセスにも優れています。駅を降りるとすぐにバスステーションがあり、それを使って郊外の住宅街や病院などにもいくことができます。
さらに、福山市は子育てにも適した地域です。幼稚園や保育園が充実しているので待機児童の問題もありません。そのうえ、2015年からは小中一貫教育を全面的に実施しているため、学習状況に応じたきめ細かい指導が期待できます。それに加えて、福山市には行楽にピッタリな公園が数多くあります。休みの日は家族で一緒にでかければ、子どもの情操教育にもプラスに働くのではないでしょうか。
広島市郊外のベッドタウン!広島市安佐南区の住みやすさは?
広島市の安佐南区は生活をするには非常によい場所です。一帯はベッドタウンになっており、周辺にはスーパーや大型ショッピングモール、コンビニなどが数多くあります。市の中心部からは少し離れていますが、アストラムラインという名の電車が走っているのでたとえ車がなくても大きな不便はないはずです。また、車を所有している人には運転しやすい広い道路があり、ストレスなしで移動することができます。街の人口は24万人ほどで広島市の中でも最も人が多いエリアです。新興住宅地であるため、自然が豊かで子どもを育てるには適した環境だといえるでしょう。さらに、小中学校や公園が多いという特徴もあります。そのうえ、病院もたくさんあり急病のときも安心です。
観光スポットとしては天然記念物にも指定されている正伝寺のクロガネモチや東野のモコック、毘沙門天を起点とした憩いの散歩道などがあります。ちなみに、正伝寺のクロガネモチとは豊臣秀吉の時代に植えられたとされる非常に大きな常緑高木です。東野のモッコクも400年ほど前に植えられたという言い伝えがあります。他にも、鎌倉時代末に安芸国の守護だった武田氏が築いたといわれる銀山城跡があり、桜の名所として有名です。
学園都市!東広島市の住みやすさは?
東広島市の人口は約19万人で地方都市としては珍しく人口増加率の高い地域です。これはベッドタウンや学園都市として発達してきたことが主な要因だと考えられています。交通機関としてはJR山陽本線や呉線などの鉄道が市外へのアクセスを担い、路面バスが市内の各所を結んでいます。気候は瀬戸内海気候ではあるものの、内陸部に位置しているために冬はかなり冷え込むのが特徴です。それに加えて、水が豊かなところから酒造りに適しており、西条区で作られている西条酒は全国的にも名を知られています。
また、観光名所としては篁山の山頂付近にある竹林寺、搾乳体験などができる上ノ原牧場 カドーレ、桜の名所として知られる鏡山公園などが挙げられます。さらに、18種類約600本のリンゴの木が栽培されている小石川観光りんご園のリンゴ狩りも見逃せません。水と空気のきれいな場所で秋の味覚を存分に楽しめるのが魅力です。
そのうえ、東広島市は幼稚園・保育所・認定こども園などといった具合に、ニーズに合わせた子育て支援施設も充実しています。それに、もし育児に対する不安などがある場合には相談・指導を行ってくれる地域子育て支援センターもあるので安心です。
広島県でこれから人気の出そうな街は?
福山市や安佐南区、東広島市などは広島県でも昔から人気の高いエリアですが、これから評判の上がっていきそうな街もあります。たとえば、三次市です。三次市は中国地方のほぼ中央に位置しており、高速道路のクロスポイントになっているという特徴があります。そのため、交通の便はよく、また、そのメリットを生かしての企業誘致に取り組んでいる点が大きなポイントです。将来的な発展が期待でき、地域子育て支援センターが7カ所あるなど、子育てにも適しています。おまけに、公園が多く自然も豊かです。
他にも、将来有望な街としては廿日市市や三原市などがあります。廿日市市はなんといってもアクセスの良さが魅力です。中心部から広島駅まではJRで20分ほどです。山陽自動車道も通り、広島空港や山口県の岩国錦帯橋空港にも気軽に行くことができます。それに、公園の数もたくさんあり自然も豊かです。保育園も充実しており、トータル的な住みやすさはかなり高いといえるでしょう。
一方、三原市は広島市南部に位置する街で、温暖な気候に恵まれています。さらに、広島空港、三原港、JR三原駅があるため、陸海空における交通の要にもなっています。加えて、広島空港の隣には広大な中央森林公園があり、家族で楽しく過ごせる場所にもことかきません。子育ての環境に関しては保育園までの送迎や託児などを行う育児援助サービスなどが充実しています。そのうえ、中学校卒業までの子どもを対象にした医療費の一部負担助成制度などがある点もうれしいところです。
広島県の住みやすい街で暮らそう
広島県は気候もよく、住みやすい街が数多くあります。ただ、重要なのは自分たちが生活環境に何を求めているかです。それをはっきりさせなければ、引越しをしたあとで失敗したということになりかねません。まず、この記事などを参考にしながら広島県における各地域の魅力をまとめ、そのうえで自分たちにとって本当に住みやすい街を探していきましょう。