せっかく家を建てるのなら、快適で住みやすい環境を手にしたいですよね。そのためには、景観の良さや利便性が重要です。青森県は自然が豊かな一方で、交通機関などの設備も整ってきており、家を建てる場所としての注目が集まってきています。今回は、そんな青森県の中でも、特に住みやすいと評判で人気の高い地域をいくつか紹介します。
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青森県とはどんなところ?
青森県は本州最北端に位置する県で、県の南側には岩手県と秋田県が隣接しています。また、県の北側にある津軽海峡を挟んだ向こう側には北海道があります。県の西側には日本海、県の東側には太平洋と3方を海に囲まれている場所です。県庁所在地は県中央部にある青森市です。2015年の国勢調査では県の人口は日本の総人口の約1%にあたる約130万人で、県の面積は日本国土全体の約2.5%にあたる約9644平方キロメートルとなっています。
面積が全国8位の広さであるのに対し、人口は全国31位と平均よりも少ないため、人口密度の低い県であることがうかがえます。そのため、家を建てる際にも人口密度の高い都市部より、土地を広くとりやすい傾向にあることが魅力です。県内の市町村数は40で、そのうち市は10、町は22、村が8という構成です。県人口のおよそ52%が青森市、八戸市、弘前市に居住していることから、この3つの市が住む場所として人気のエリアであることがわかります。
青森県はここがすごい!有名な観光名所は?
青森県は県内全域が豪雪地帯に指定されており、なかには特別豪雪地帯に指定されている地域もあります。南部に行くほど内陸性気候のため寒さが厳しく、海に近い北部は海洋性気候のため寒さはそれほど厳しくないことが特徴です。青森県は大きく分けると県西部にある日本海側の「津軽地方」と、県東部にある太平洋側の「南部地方」の2つになります。この2つの地方では「津軽弁」「南部弁」など言葉の違いや、文化・風習の違いもあります。
青森県は「りんご」「にんにく」「ごぼう」の収穫量が全国で1位です。さらに、りんごだけでなく果物ではさくらんぼ、ぶどう、なしなどの生産が盛んです。
にんにくは田子町の「たっこにんにく」が特に有名で、人気の特産品となっています。果物や野菜以外では、青森県沖で水揚げされる「大間のまぐろ」の知名度が高く、市場でも高値で取引されるなど青森を代表する特産品です。また、青森県には自然が豊かなことから観光名所も多くあります。世界遺産に登録されている「白神山地」を始め、景勝地として知られる「十和田湖」など景色を楽しめる場所が人気です。
青森県内で住みたい市ナンバーワンの青森市の住みやすさは?
青森市は人口約28万人(2018年現在)と青森県の中で最も人口の多い市で、県庁所在地となっています。県の中心地にあるため利便性が高く、県内外へのアクセスがしやすいことが魅力です。青森市は冬季に降雪が多く、都道府県庁所在地都市では唯一、市域すべてが特別豪雪地域に指定されています。市の北側には陸奥湾、南側には八甲田山が面しているため海の幸と山の幸が豊富です。昔から本州と北海道をつなぐ役割も担っており、函館港と青森港の間ではフェリーが運航しています。また、「新青森駅」は東北新幹線の終点、北海道新幹線の起点となっています。市内には「青森空港」もあり、交通のアクセスも良いことから商業などのビジネスが盛んです。
青森ねぶた祭が有名で観光地としての一面もありますが、市の中心部では病院が多く医療設備が整っているため、住む場所としても安心できます。青森県の行政、交通、商業の中心である青森市では必要なものがすぐそろうため、都会的な環境を求める人に人気の都市です。
新幹線効果で利便性アップ!八戸市の住みやすさは?
八戸市は青森県東南部に位置しており、太平洋に面している中核都市です。かつて八戸藩の城下町として栄えた歴史があり、南部地方の中心として発展しています。人口も約23万人(2018年現在)と県内でも青森市に次いで多く、人口密度は青森県内1位となっています。市域は内陸部から海岸にわたるため、農業や漁業だけでなく工業、商業、観光業がバランス良く発展しているのも特徴です。日本でも有数の漁港である八戸港を有しており、新鮮な魚介類を楽しめるのが魅力といえます。
2002年には東北新幹線が「八戸駅」まで延伸開業したことで、東京駅まで最短2時間56分とアクセスも良好です。夏には八戸市の中心街で「八戸三社大祭」が開催されており、豪華絢爛な山車を見るため毎年100万人以上の観光客が訪れています。利便性も良くて人口の多い八戸市ですが、子育て支援にも力を入れており、2017年時点で待機児童の数はゼロです。幼い子どものいる家庭でも住みやすい地域といえるでしょう。
弘前藩の城下町!弘前市の住みやすさは?
弘前市は青森県の西部に位置しており、弘前藩の城下町として栄えてきました。その歴史から「津軽地方」の中心都市となっており、人口は約17万人(2018年現在)と県内3位の多さです。「日本一の桜とりんごのまち」とうたっているほど、弘前市では青森県の特産品である「りんご」にこだわる街づくりを目指しています。豊かな自然環境を活かした弘前公園の「弘前さくらまつり」や、毎年夏に開催される「弘前ねぷたまつり」も有名です。
市の中心部では、駅前と土手町、官公庁街という3つのエリアをつなぐように100円バスが運行しています。また、市内には国立大学である「弘前大学」もあり、子どもの教育面に関しても積極的な市です。弘前市では子育てをしながらでも女性が働きやすい環境づくりを目指していて、「弘前市女性活躍推進企業認定制度」を導入しています。市の中心部は都市機能が充実していますが、郊外には白神山地などの自然が豊かなため、子育てに適した環境がそろっています。
青森県でこれから人気の出そうな街は?
青森県の中心となっている3都市「青森市」「八戸市」「弘前市」について紹介してきましたが、それ以外にもこれから人気の出そうな魅力的な街があります。まず、紹介するのは「三沢市」です。三沢市は人口4万人に満たない(2018年現在)小さな市ですが、太平洋に面した位置にあり、安くて新鮮な海産物が手に入りやすくなっています。海が近いため、内陸部に比べると降雪量が少ないことが特徴です。市内には三沢空港(三沢飛行場)があり、東京や大阪に行く際には便利です。
次に「十和田市」を紹介します。十和田市は県の中央に近い内陸部に位置し、人口は約6万人(2018年現在)です。面積は青森県内で3番目に大きいため、八甲田山や十和田湖などの自然豊かなエリアから、生活設備の充実した中心街まで幅広いエリアがあります。中心街には図書館や文化センター、体育センター、市民交流プラザなど公共設備が整備されており、静かで大型商業施設やスーパーが多く生活には便利です。生活や子育てしやすい環境が整っているうえ、土地が安いため家を建てるのに向いていることも魅力です。
青森県の魅力を再確認!住みやすい街を見つけよう
青森県は雄大な自然が魅力である一方で、交通アクセスの良さやさまざまなビジネスが発展している都会的な一面も持っています。伝統を大切にした夏の3大祭り「八戸三社大祭」「青森ねぶた」「弘前ねぷた」にもみられるように、青森県は地域ごとによって違う特色があります。生活設備の充実したエリアを選べば、自然豊かな景観を味わいながらも、生活が不便で困るようなことはありません。
また、のびのびとした環境は子育てをするのにも向いており、子育て支援に力を入れている自治体も多い傾向です。全体的に土地の価格も安い傾向にあり、家を建てる際には敷地を広くとりやすいことも魅力です。青森県の各地域の良さをじっくりと比べて、自分や家族が快適に暮らせるような土地を選びましょう。