東京は日本の政治・経済の中心地です。全国から人や物が集まる東京は、さまざまな意味で利便性の高い街が都内各所に点在しています。子どもから高齢者まで多種多彩な人が住む東京だからこそ、歴史的にも文化的にも魅力あふれる街や地域が多いのでしょう。ここでは、特に若いファミリー世帯ならどこのエリアが住みやすいのかという観点から、東京の街を紹介していきます。
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どこに住むか迷う!さまざまな顔を持つ東京都
東京都は1380万人近く(2018年4月現在)が暮らす、最も人口の多い自治体です。東京都は基礎自治体として23区、26市、5町、8村の区市町村で構成されています。大都市という一面から緑豊かな森や美しい海に囲まれた島々まで、それぞれ個性的で多様な表情を持っています。また、世界的に有名な観光地や都市が多いのも特徴です。ファミリー世帯が住むことを考えると、世界中の都市と比べても、仕事の面でも教育の面でもこれほど高密度で選択肢の多いエリアは、それほど多くはありません。もちろん、人気のエリアなのでさまざまな生活コストが高くなるのは仕方のないところです。特に、東京に住宅を建てるときに問題となるのが土地の価格です。ただし、エリアによってはコストパフォーマンスの良い場所が見つかる可能性もあります。
商店街が充実している阿佐ヶ谷
ファミリーで住むことを考えたときに、まずおすすめなのは阿佐ヶ谷エリアです。東京都杉並区の北東に位置する阿佐ヶ谷は、街の中央を東西に走るJR中央線の阿佐ケ谷駅からのアクセスが便利です。阿佐ヶ谷駅には平日であれば快速も停車しますので、都心に近い場所まで通勤・通学するときにも時間がそれほかかりません。たとえば、東京駅から阿佐ヶ谷駅まで快速に乗れば23分で着きます。街の構成としては、JR阿佐ヶ谷駅の北側が「阿佐谷北」、南側が「阿佐谷南」と呼ばれる2つの区域があります。阿佐ヶ谷は、高円寺と荻窪の間に位置していますが、それらのエリアよりも一般的に地価は安い傾向にあり、ファミリーで住宅を建てるにはおすすめのエリアなのです。日常生活の利便性についても、商店街が充実しており買い物がしやすいことが知られています。阿佐ヶ谷南には「阿佐ヶ谷パールセンター」と呼ばれる全長約700メートルのアーケード商店街があります。ここは毎年8月に日本三大七夕まつりのひとつとも評される「阿佐谷七夕まつり」が開催され、毎年70万人を超える来訪者を誇っています。
ファミリー世帯も安心の練馬駅周辺
東京都23区の北西部に位置する練馬区の中心にあるのが練馬駅です。練馬駅には、西武鉄道系の3路線(西武池袋線・西部豊島線・西部有楽町線)と都営地下鉄大江戸線が乗り入れています。西部有楽町線は2駅先の小竹向原(こたけむかいはら)駅で東京メトロの有楽町線と副都心線に乗り換えができるので、都心方面へのアクセスが非常に楽です。また、横浜中華街方面へも東横線とみなとみらい線が副都心線から直通で乗り入れていますので、中華街や「アンパンマン・ミュージアム」などへ行くには、乗り換え1回で済みます。練馬は、特に小さな子どもがいるファミリー世帯の住み替えエリアとして人気ですが、このようなアクセスの良さもその理由のひとつといえるでしょう。日常生活については、練馬駅周辺の商業施設や飲食店の充実度も見逃せません。たとえば、スーパー系では、駅直結の「西友練馬店」と「ライフココネリ練馬駅前店」があり、少し歩けば「業務スーパー練馬駅前店」と「オオゼキ練馬店」などが選べます。公共施設についても、駅周辺には「練馬区役所」や「練馬文化センター」などが集中しています。便利な駅周辺ですが、ちょっと離れると閑静な住宅街が広がり、子育て世代には住みやすい街といえるでしょう。
街の雰囲気が懐かしい駒込駅周辺
豊島区内にある駒込駅は、JR山手線、東京メトロ南北線が走っており、都内各所へのアクセスは非常に良いといえます。約30駅あるJR山手線の駅の中では、駒込駅は規模もそれほど大きくなく、乗降客数も多い方ではありません。都会にある駅の大混雑のイメージとは一線を画しています。ただし、駅周辺には日常的な買い物ができる場所が充実しています。近隣スーパーを挙げると、「マルエツ駒込中里一丁目店」「マルエツプチ駒込店」「エネルギースーパーたじま駒込店」「トップパルケ田端銀座店」などがあります。これらのスーパーには、朝7時から開店しているところや、24時間営業の店舗もあります。時間に余裕のない共働きファミリー世帯には特に便利でしょう。にぎやかな駅を少し離れると静かな住宅街となっており、街の雰囲気がレトロなのも人気のポイントです。小規模な個人商店が並ぶ商店街などでは、お店の方と下町ならではのアットホームな会話が楽しめます。
公園が多く子育てにピッタリの武蔵小山駅周辺
東急目黒線が走り、目黒駅まで急行で一駅の距離にあり、渋谷までは10分足らずというアクセスの良さが武蔵小山エリアの魅力です。同じように東急系で渋谷へのアクセスの良い東横線沿線と比べると、手頃な物価や土地の価格が子育て世代の移住先として注目を浴びています。生活必需品の入手についても、駅前に商店街があり通勤・通学帰りの買い物に困りません。このエリアは目黒区と品川区にまたがっているため、高級住宅街の上品さと町工場の庶民的な空気がバランスよく保たれている点も人気がある理由のひとつでしょう。子どもと遊べる場所も多く、緑の多い公園も充実しています。特に「林試の森(りんしのもり)公園」は東西に700m、南北に250mと広大な敷地を持ち、冒険広場、デイキャンプ広場やジャブジャブ池などの施設もあるため、子育てファミリー世帯であれば頻繁に利用することになるでしょう。ちなみに、公園外周の園路を一回りすると約45分で回れるので、幅広い年代の人が散歩やジョギングを楽しめる場所でもあります。
商業施設がひしめき合う赤羽駅周辺
東京23区の北端にある北区にある代表的なエリアが赤羽駅周辺です。赤羽駅はJRの駅であり、埼京線、湘南新宿ライン、宇都宮・高崎線、京浜東北線などが乗り入れています。特に埼京線は池袋、新宿、渋谷へ乗り換えなしで行けます。駅構内と駅周辺の商業施設や飲食店の充実ぶりも人気のポイントになっています。改札内の「エキュート赤羽」は乗り換えの合間に買い物をするときに便利です。高架下の「ビーンズ赤羽」は、飲食店や雑貨屋が約350メートルにわたって軒を連ねています。駅周辺は、スーパー業界では「赤羽戦争」と呼ばれたスーパー激戦区でも有名です。東口には「ダイエー赤羽店」と「西友赤羽店」があり、西口には「イトーヨーカドー赤羽店」があり、かつては首都圏スーパーの覇権をかけた熾烈な価格競争で買い物客を喜ばせました。
「住みたい街」吉祥寺を中心に発展武蔵野市
東京都の中央部に位置する武蔵野市は、住みたい街アンケートで人気の高い「吉祥寺」がある街として知られています。人口は約15万人で、多摩地区の交通の拠点となっており、人口密度は全国屈指の高さです。市内には松屋・大戸屋・すかいらーく・モンテローザ・ジョナサンなど大手飲食チェーンの本部が集積されており、特に、吉祥寺を中心に百貨店や飲食店が発展しています。亜細亜大学、成蹊大学などがあり、学生街としても知られる地域です。数々の人気アニメの隠れた聖地でもあることから、サブカルチャーの発信源ともいえるでしょう。一方で、都会のオアシスである井の頭公園があったり、東京農業を代表するうど生産の発祥地であったりと、自然豊かで伝統的な側面もあります。
吉祥寺駅にはJR中央線と京王井の頭線が乗り入れており、渋谷、新宿、八王子方面など、都内各所へのアクセスが充実しています。また、武蔵野市は全国で初めてコミュニティバスを開設した市でもあります。この「ムーバス」により、大通りから離れた住宅街でもバス路線が網羅されているので、ファミリー世帯にも心強いでしょう。ヒーローショーのある武蔵野桜まつりなど、子どもと楽しめるイベントも充実しています。
モノレールも乗り入れる首都交通の拠点立川市
人口約17万人を有する立川市は、東京中西部の一大交通拠点でもあります。主要駅である立川駅はJRの中央線、高尾東京間の中央本線、南武線、青梅線が乗り入れる大ターミナル駅です。また、市を縦断するように多摩モノレールが乗り入れており、京王線や西武線へのアクセスも充実しています。さらに、市内には路線バスの立川バス、コミュニティバスのくるりんバスがあり、市民の交通を細かくケアしています。
文化と自然が豊かなゆとりある環境も立川市の特徴です。2009年には東京地方裁判所の支部が八王子市から立川市に移転し、多摩地区の司法の重要な拠点となりました。また、新しい屋内競技「ミニテニス」発祥の地でもあり、毎年3月には5,000人規模の立川シティハーフマラソンが開催されるなど、スポーツの振興も盛んです。イチョウ並木が美しい昭和記念公園では夏季に9つのプールが解放され、子どもと一緒に楽しむことができるでしょう。国立音楽大学のキャンパスがあり、うどの一大生産地でもあるなど、利便とゆとりを兼ね備えた環境がファミリー世帯に人気です。
革新政策で高環境・高福祉の街へ三鷹市
東京都のほぼ中央に位置する三鷹市は、環境整備や福祉への取り組みに熱心な市として知られています。昭和31年に全国初の公立0歳児保育を開始し、昭和48年には全戸の下水道整備を完了するなど、その政策は常に革新的。三鷹市の人口はいまや20万人に届く勢いで増加中です。諸説ありますが、江戸時代に徳川将軍家の鷹狩りのための「鷹場」が3つあったことから、この地名がついたといわれています。太宰治や山本有三など、文豪が暮らした地としても知られる歴史の深い街です。
三鷹市が推進する「ウェルカム・ベビー・プロジェクト」も子育て世帯に心強い福祉サービスです。出産後には苗木や絵本などの記念品が贈呈され、その後も民生委員の訪問や相談窓口でママと赤ちゃんの健康をサポートします。また、SOHOやテレワークで働く人を支援する「SOHO CITY みたか構想」も子育てのしやすい環境に繋がるでしょう。キウイやうどなど名産品の多い街でもあります。ガイナックス本社やぴえろ本社、ジブリの森美術館があるなど、日本が誇るアニメの聖地です。また、国立天文台のイベントなど子どもと楽しめる見どころも豊富となっています。
東京都の建築実例
建築実例1. 狭小地3階建てのお家
K様邸は、狭小地・電車の線路近くに位置し、お建て替えのお客様です。狭小地の空間を余すことなくフル活用されました。
外観のブラックとは対照的に内装はホワイトが基調となり、デザイン性も高く、ご要望通りの『モダン×シンプル×アクセントの効いたお家』に仕上がっています。
詳細情報:東京都の建築実例「狭小地3階建てのお家」
建築実例2. 上質さと実用性を兼ね備えたホテルライクなお家
LDKのガラスドアやオープン階段、黒炭のキッチン、人工大理石の洗面台、トイレの手洗い器等、コンセプト通り【ホテルライク】に仕上がったお宅です。
お洒落さだけでなく、ALC外壁材×床暖房×高性能樹脂窓×吹付断熱を採用し、断熱性能や実用性も兼ね備えた設計となりました。
【ホテルライク】な設計が気になるお客様の参考に少しでもなれば幸いです。
詳細情報:東京都の建築実例「上質さと実用性を兼ね備えたホテルライクなお家」
建築実例3. 3階建て×収納豊富×インナーガレージのあるお家
U様邸は随所に収納を設け、いつでもすっきりした空間を保つことができます。収納の基本=『使う場所の近くに収納を設ける』がカタチになっています。
ご趣味の車いじりはビルトインガレージ、アマチュア無線には広めのバルコニーの設置などまさに夢を叶えられたお家でした。
以前お住まいのお宅からは性能も進化しているので、お客様にとって住み心地の良いお宅が完成しています。
詳細情報:東京都の建築実例「3階建て×収納豊富×インナーガレージのあるお家」
落ち着いた住宅街もある東京都
東京都にある各エリアは商業、交通、娯楽などすべての面において便利で、住みやすさも群を抜いています。また、エリアごとに異なる個性的な街の雰囲気がありバリエーションも豊富なので、ライフスタイルに合わせて街を自由に選べることができます。ただし、商業や娯楽施設の充実は、子育て世帯にとってはにぎやか過ぎることもあるでしょう。そのときは駅前商業エリアから距離を取り、公園の近くを選べば、利便性と居住性の両立も難しくはありません。土地や建物のプロに相談するなどして、ファミリー世帯が落ち着いて暮らせる場所探しから始めてみましょう。