生涯のライフプランを見据えた賢い家の持ち方を！注文住宅だけでなく、規格住宅という選択肢を考えてみませんか？｜イエばな

コロナ禍以降、おうち時間が増えたことで、「家で快適に過ごせる環境がほしい」「テレワークが増えたので、きちんとした書斎がほしい」など、マイホーム購入への関心はさらに高まっています。住宅購入を進めるうえでは、ライフプランを踏まえたうえで「いくらまでなら住宅にかけられるのか」を整理し、無理のない資金計画を立てることが欠かせません。

特に、土地と建物をセットで購入する場合は、必要な総予算を把握しながら計画を進めましょう。

理想の間取りや仕様、デザインを反映しやすい注文住宅は魅力的ですが、選択肢が多いぶん、予算オーバーになりやすい点には注意が必要です。結果として、住宅購入そのものを諦めざるを得ないケースも見られます。

そこで選択肢に入れたいのが「規格住宅」です。規格住宅は、プランやデザイン、仕様がある程度決まっているため、費用の見通しが立てやすく、資金計画を組みやすいのが特徴です。

この記事では、規格住宅のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

規格(企画)住宅とは？

規格（企画）住宅は、ハウスメーカーや住宅フランチャイズ本部がそれまでの経験をもとに開発・設計した住宅商品のことをいいます。

基本的にプランや壁・窓の位置を変更することは出来ませんが、オプションとして提示されたキッチンや洗面、フローリングや内装ドアなどは、オプションとして設定されている仕様のなかであれば、住宅の設備やデザインを変更していくことができます。

注文住宅が「自分たちで自由に決めて建てる」ものと対照的に、規格（企画）住宅は決められたプランや仕様でコーディネートしていく住宅となります。ある程度の制約がある中での家づくりになりますが、気に入ったプランが敷地の建築条件に当てはまれば、注文住宅よりも安価に購入できることが特徴です。

規格（企画）住宅のメリット・デメリット

規格（企画）住宅のメリット

①　住宅の価格が比較的安い。

規格（企画）住宅の最大のメリットは価格面で比較的安く住宅が購入できるという点です。ハウスメーカーや住宅フランチャイズ本部が設計を行っているため、プランなども機能的に設計されています。また使われている住宅設備や外装材、サッシ、内部の建具なども規格化されている資材を優先採用しているため、価格を抑えた形で提供されているのです。

②　住宅購入までの打ち合わせ回数が少なくて済む。

規格（企画）住宅のメリットは、間取りやコンセプトが明確になっています。そのため、こういう家を建てたいという希望に合致していれば、住宅購入までの打ち合わせがスムーズに進めることができます。住宅会社がはじめから設計した中でのプランを選ぶため、契約までの打ち合わせ回数も減らすことができ、完成した後のギャップに悩まされることも少ないでしょう。

（注文住宅の場合、実際に建てた後に、イメージと違った・・・ということもあるようです。）

③　住宅購入のための資金計画が立てやすい。

規格（企画）住宅の場合は、住宅のプラン事の建物金額が明確になっています。また設備などのオプション金額も明快なので、住宅購入にかかる費用がわかりやすいこともメリットです。

住宅の購入には、建物費用（本体工事費＋オプションなど）＋住宅建築にかかる諸費用、またカーテンやエアコン、外構工事といった費用が掛かります。これに住宅ローンの融資に関する費用や登記などの手続き費用なども資金計画に入れておかなくてはなりません。土地を購入される場合には、土地代金と諸費用もかかってきます。

これらをすべて計算しながら資金計画を立てなくてはならないため、建物の金額が明快になっていることは大きなメリットになるのです。

注文住宅の場合は、プランや仕様を打ち合わせしながら住宅の金額を出していくため、想定よりも費用が多くかかってしまうこともあるようです。いずれにしろ、「いくらまで住宅の費用をだせるのか？」を最初から計画しておくことは重要です。