理想の家を建てて子育てをしていきたいと考えたとき、都会では物価や地価が高すぎて、実現するのは困難です。特に20代や30代前半の若い世代は、ハードルが高いと感じることでしょう。しかし、比較的地価が安い地域でなら、マイホームを持つのもそれほど難しくありません。そこで、理想の住まいで子育てをしたいと考える20代~30代前半の夫婦ために、岡山県津山市の住みやすさを紹介します。
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内陸性気候の岡山県津山市の基本情報
岡山県の北東部に位置する岡山県津山市は、城下町の風情を残す町並みと多くの歴史的遺産を有する地域です。かつては吉備国の一部だったこともあり、各地に大型古墳が残っています。代表的なものは、津山市街地の西方に位置する美和山古墳群です。また、出雲街道の宿場町として栄えていた歴史から、旧出雲街道沿いの市街地では、現代に至るまで多くの商店が軒を連ねています。市域の北側は中国山地、南側は中部吉備高原に面しており、豊かな自然に囲まれた地域です。市内には吉井川が流れ、水源も豊富です。
総面積は約506平方キロメートル、総人口は10万1,632人と、岡山県北最大の面積と人口を誇ります(平成30年時点)。内陸性気候のため昼夜の温度差が大きいのが特徴です。夏の気温は30℃を超える一方で、冬は雪が降るなど四季ごとの気候の変化がはっきりとしています。
行政や教育の中心!岡山県津山市の特色
岡山県津山市は、行政や経済、教育、医療の分野で、岡山県北地域の中心エリアとなっています。かつて津山城の城下町だったこともあり、寺院や神社などを多く有しています。城下町の風情を色濃く残す情緒ある街並みが特徴で、観光スポットとして人気です。豊かな自然や歴史遺産を生かした観光業のほか、地場産業や農業、畜産業などの第1次産業も行われています。特に、津山市を含めた県北地域は、子牛の生産が盛んだった地域です。津山市で生まれ育った子牛が日本各地で取り引きされ、ブランド牛の素牛となってきました。津山市では子牛を全国に送り出すだけでなく、津山市産の「つやま和牛」のブランド化を目指しています。
また、津山市には内陸工業都市としての一面もあります。繊維工業や食品製造業などの地場産業のほか、電子部品や金属製品などを手がける企業や工場も集中しており、多くの雇用を生み出しているのです。
気になる治安は?岡山県津山市の安全性
岡山県津山市の犯罪件数は、県内の中心都市と比較すると、だいぶ少ないです。多い犯罪は万引きや自動車盗、車上ねらいなどの軽犯罪で、重犯罪は少ないことから、治安はそれほど悪くないと言えるでしょう。
ただし、地域によっては豪雨による浸水や地すべり、土石流などの自然災害が起きるおそれがあります。津山市は内陸部に位置するため、津波に巻き込まれる心配はほとんどありません。しかし、滝山や角ヶ仙などの山のふもとや、吉井川沿いの地域では、洪水や土砂災害に巻き込まれる可能性があります。災害リスクが大きい地域や避難経路を確認するためにも、ハザードマップは必ず確認しておきましょう。津山市のハザードマップは、津山市の公式サイトからダウンロードができます。市役所でもハザードマップを無料で配布しているので、手元に1冊確保しておくと安心です。
バスもタクシーなど岡山県津山市内の交通事情
岡山県津山市の主要な交通手段は、電車やバス、タクシーなどです。市内の主要駅は津山駅で、JR津山線とJR津山線姫新線、JR因美線が通っています。市内の移動には市内路線バスや市営阿波バス、タクシーを利用すると便利です。市内路線バスでは1日フリー乗車券も使えるので、市内の観光スポットを巡りたいときには重宝します。東京方面や京阪神方面へ出る場合は、高速バスに乗る方法もあります。マイカーを使えるのであれば、津山ICから中国自動車道へ乗れば、県外にも容易にアクセスできます。国道53号や国道179号、国道181号などの一般国道も通っているので、車での移動には便利です。
ただし、冬場は雪が積もる地域があるので、出発前に交通情報を確認して、通行規制が行われている道路がないか確認しましょう。車を使う機会が多い人は、雪が降り始める前にチェーンを詰んだり、スタッドレスタイヤに履き替えたりするのも忘れてはいけません。
コンパクトで生活しやすいのが岡山県津山市
岡山県津山市は生活圏がコンパクトにまとまっており、生活しやすいのが特徴です。スーパーマーケットやコンビニエンスストアはもちろん、ホームセンター、ドラッグストア、大型ショッピングセンターなど、あらゆる店舗が集中しています。そのため、移動する必要がほとんどなく、生活に必要な買い物は一通り可能です。
このように、生活に必要や施設が一カ所にまとまっている街づくりを、コンパクトシティと呼びます。商業施設だけでなく、医療施設や行政施設も市街地にあるので、買い物のついでに病院へ立ち寄ったり、役所で手続きを済ませたりといったことも可能です。市街地のスケールが小さいので、徒歩や自転車、バスで移動ができます。利便性を求める人は市街地の近くに住む、ゆとりのある住環境を求める人は郊外に住むといった選択ができるのも魅力です。
四季がハッキリしている岡山県津山市の子育て環境
家族で移住を検討している人や、共働きの世帯にとって気になるのが子育て環境です。岡山県津山市の中心部ではコンパクトシティ化が進んでいますが、市街地から離れた場所には多くの自然が残っています。一年を通して四季の移り変わりがはっきりしているため、子どもの情操教育にぴったりです。また、市内には保育所が28カ所、幼稚園は16カ所もあります。病児保育や一時預かり保育、休日保育を実施している保育園や幼稚園もあるので、共働きの家庭やひとり親家庭も安心です。
また、津山市では子どもに向けた医療制度や福祉制度も充実しています。2017年7月から、津山市では中学校卒業までの子どもが通院または入院する場合、診療分の自己負担分が入院・外来ともに無料となりました。対象となるのは津山市に住民登録しており、かつ健康保険に加入している中学校卒業までの子どもです。
岡山県津山市の土地価格相場
岡山県津山市で土地や物件を購入するのであれば、あらかじめ土地価格相場を知っておくと、予算が立てやすくなります。津山市の地価公示価格は平均2万9,000円ほど、坪単価は平均9万5,000円ほどです。ただし、津山市内でもエリアによって地価に大きな開きが見られます。たとえば、津山市で最も地価が高いのは大手町9番9です。地価は7万8,400円、坪単価は25万9,173円です(平成28年時点)。相場を大きく上回りますが、JR津山駅が近いため通勤や通学には便利です。一方、津山市内で最も地価が安い加茂町物見字細目832番は、最寄り駅が4,800メートルも離れています。移住した後で後悔しないためにも、予算だけでなく周辺環境も考慮したうえで、住む場所を決めましょう。
遊んで学べる岡山県津山市の観光スポット
岡山県津山市は歴史的な遺産と豊かな自然を数多く有することから、観光スポットとしても人気のある地域です。日本100名城にも選ばれた津山城は、建造物こそ取り壊されてしまったものの、残された石垣が当時の面影を忍ばせています。また、津山城跡鶴山公園は日本さくら名所100選にも選ばれているお花見スポットです。開花シーズンには多くの花見客で賑わいます。
ファミリー層や鉄道ファンに特に人気の観光スポットが、津山まなびの鉄道館です。日本でも数少ない扇形機関車庫や、国内で1台だけ製造されたディーゼル機関車「DE50-1」の実物を見ることができます。外で体を動かしたい人や、子どもと一緒に遊べるスポットを探している人には、勝北総合スポーツ公園がぴったりです。敷地内には野球場や流水プール、テニスコートなどが完備されており、思いきりスポーツを楽しむことができます。
行政や医療が発達している岡山県津山市で家を建てよう
行政や医療、産業が充実しているうえ、自然も多く残る岡山県津山市は、住みやすく子育てもしやすい環境がそろっています。IターンやUターンを考えるなら、ぜひ岡山県津山市で注文住宅の購入を検討してみましょう。