彦根市は日本で最も大きな湖である琵琶湖を有する滋賀県にある市です。彦根市は県内でも特に北東エリアの中心となる市ですが、実際に彦根市で生活を始めるとなると、どんな環境なのかわからなければ不安かもしれません。そこで、理想の家を建てて子育てをしていきたいと考えている20代~30代前半の夫婦に向けて、彦根市がどんな市かを説明するとともに、日常生活での利便性があるのかどうか、子育て支援は整っているのかなど、さまざまな面から住みやすさを紹介します。
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琵琶湖の東北部にある滋賀県彦根市の基本情報
彦根市は滋賀県のなかでも琵琶湖の北東部に位置する中核都市です。2017年に国土地理院が公表した彦根市の面積は面積196.87平方kmで、そのうち琵琶湖部分が98.59平方kmを占めています。人口は2018年時点で11万2,923人です。彦根という名称は、天照大神の御子である活津彦根命(いきつひこねのみこと)が彦根山に祀られたことに由来しています。戦国時代には戦場となることも多かった彦根ですが、江戸時代になると彦根藩の城下町として栄えるようになりました。
彦根市は、夏は温まりにくく、冬は冷えすぎない琵琶湖に接しているため、気温の上下が少ないことが特徴的です。そのため、近隣で同じように海に面していない内陸の京都市内や岐阜県などに比べると、冬は暖かく夏は涼しく過ごすことができます。
エリアによって風景が変わる滋賀県彦根市の特色
彦根市の伝統工芸のひとつとして、通商産業大臣(現経済産業大臣)の認定を受けている彦根仏壇が有名です。彦根仏壇の起源は徳川時代中期までさかのぼります。もともと武器や武具を作っていた職人が、江戸時代に入って平和になったことで、武器や武具作りの技術を活かして仏壇づくりをするようになったといわれています。また、明治時代になって彦根市ではバルブの製造が始められ、彦根バルブと呼ばれるほど地場産業としてバルブの製造が盛んです。さらに、彦根市はもともと足袋の製造も盛んな地であったことからミシンを使える女性が多く、戦後になってインナーウェアの生産に技術が引き継がれました。
彦根市は、彦根城を中心として江戸時代の風情にあふれる街並みが残されていることが特徴的です。そのため、重要文化財も多く、彦根藩の城下町として栄えたころの面影を感じることができます。また、彦根市ではゆるキャラとして全国的にも知られるようになった「ひこにゃん」がいることでも有名です。彦根城の周辺のほか、毎日市内のどこかに出没するため、どこかで出会える楽しみがあるでしょう。
彦根市の西側は琵琶湖に面している一方で、北東には鈴鹿山系に連なる山々があります。中核都市として新興住宅地が広がる地域も多いですが、市街地から少し離れると田畑の広がる田園地帯もあり、地域によって特色がハッキリしているのも彦根市の特徴です。
滋賀県彦根市の治安は?災害の心配は?
滋賀県警察本部の発表によると、滋賀県の2017年度の犯罪率は61.5%であり、全国平均が71.5%であるのと比べると低くなっています。市町村別でみると、彦根市は71.6%で全国平均とほぼ同じです。また、2017年度の刑法犯認知件数808件は前年よりも238件減少しています。県内の平均に比べると犯罪率が高い傾向があるため、子どもの見守りや夜間の独り歩きに気をつけるなど、一般的な防犯意識を持っておく必要はあるでしょう。
彦根市内には琵琶湖に流れ込む川が複数流れており、南西の東近江市との境に愛知川があります。そして、北部の米原市方向に向かって宇曽川や犬上川、斧川があり、洪水ハザードマップが作成されています。なかには、浸水した際に想定される水深が2m以上5m未満に達するエリアもあるため、河川周辺の地域では大雨による洪水に注意しておくことが大切です。
京都や大阪にも出やすい!滋賀県彦根市の交通網
彦根市内にはJR東海道本線が通っており、主要駅は彦根駅です。東海道本線を走る新快速を利用すると、京都駅までは約46分、大阪駅にも約80分でアクセスできるため、近畿エリアの大都市に近いロケーションだと言えます。また、隣の米原市にある米原駅まで行くと東海道新幹線に乗車することもできるため、遠方に出かけるときにも便利です。
近江鉄道の近江本線と多賀線や路線バスも走っており、市内や近隣市町村への移動に使えます。近隣の甲良町、多賀町を含む彦根管内で運行する湖国バスの路線では、高校生を対象とした青春フリー定期券が発売されています。曜日や乗り降りする停留所の制限がなく、通学以外でも乗り放題で使える定期券です。青春フリー定期券を利用すれば、高校生の乗車料金が通常の通学定期券よりも安くなります。
滋賀県彦根市なら生活に必要な物は一通りそろう
彦根市には食料品を買うことのできるスーパーが複数あるほか、商店街や食料品をはじめ、複数店舗が集まっている大型スーパーもあります。また、コンビニエンスストアも各地に点在しているため、生活に必要な店は一通りそろっていると言えるでしょう。基本的には生活に困ることはありませんが、お店が駅近くではなく幹線道路沿いに立地していることもあるため、住む地域によっては車が必須になることもあります。飲食店は彦根駅周辺や幹線道路沿いなどのほか、琵琶湖周辺にも多いため、外食する場所にも困らないでしょう。
1人で悩まなくて大丈夫!滋賀県彦根市の子育て環境
彦根市では、「きらきらひろば」と「彦根乳児保育所」の2カ所に地域子育て支援センターを設置しており、子育てに関する悩みを保育士に相談することが可能です。また「すくすく教室」「のびのび教室」など、子育て中のパパやママが子どもと遊んだり、ほかの親御さんと交流したりしながら子育てについて学ぶことのできる教室を開催しています。
さらに、彦根市福祉センター別館2階集団健診室では、毎週水曜日に「さくらひろば」が開催され、子どもと保護者が自由に遊ぶことが可能です。地区公民館や文化センターなどで「わいわいひろば」も開かれており、乳幼児を遊ばせながら地域の人と交流することができます。なお、さくらひろばやわいわいひろばは参加費無料で事前の申し込みも必要ありません。
滋賀県彦根市の土地価格相場
彦根市の土地価格相場について、2018年の公示地価は平均が5万円程度で、坪単価の平均は16万7,000円程度です。もちろん、地価ランキングで最も高い彦根駅周辺の7万9,016円から、鳥居本の2万6,666円まで、エリアによって価格に差があります。変動率は-1.01%で、前年度と比較すると下落しました。
国宝を見に行こう!滋賀県彦根市の観光スポット
彦根市の観光スポットとしては、何と言っても琵琶湖です。湖岸は緑地として整備されている箇所も多いため、散策することができます。また、彦根港から琵琶湖の湖上を巡る遊覧船が出ているため、クルージングも楽しめます。
彦根市のシンボルである彦根城は国宝に指定されており、天守や太鼓門櫓、約450本の紅梅や白梅が咲く梅林など見どころが多数です。また、屋形船で内堀を巡ったり、人力車で周辺の観光をしたりすることもできます。さらに、彦根城では彦根市のマスコットであるひこにゃんが登場してパフォーマンスを見せてくれます。
彦根城のすぐ北東にある玄宮園(玄宮楽々園)と呼ばれる大名庭園は国指定の名勝であり、日本遺産にも認定されている彦根市で有名な観光スポットのひとつです。大池泉回遊式の庭園で、竹生島や近江八景など、滋賀県ならではの風景を模した造りになっています。玄宮園(玄宮楽々園)では、9月の虫の音を聞く会や11月のライトアップなど、四季折々に季節を感じられる催しが開かれています。
美しい景観のある街滋賀県彦根市に住もう!
彦根市は美しい景観が楽しめる琵琶湖や国宝彦根城など、日本を代表するスポットを有している市です。京都や大阪など近畿の大都市にもアクセス良好な交通の利便性や、買い物するのに不自由しない商業施設もあり、暮らしやすさもあります。子育て支援としてさまざまな取り組みも行っており、子育て世代が注文住宅で家を建てるにはおすすめの街です。