注文住宅で家を建てるなら、土地選びは大変重要です。選んだ土地が、その後の長い人生における生活拠点となるため、長期的な視点に立って慎重に検討する必要があるでしょう。土地そのものの質も大切ですが、景観の良さや生活の便利さなど、「周囲の住環境」も住みやすさに大きな影響を及ぼします。ここでは、ファミリー層にとって過ごしやすい宮城県の人気エリアについてみていきましょう。
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宮城県とはどんなところ?
宮城県は東北地方の南寄りに位置し、その面積は7,282.22平方キロメートルと全国16位の広さです。太平洋に面する長い海岸線を持ち、良質の漁場に恵まれていることから、塩釜漁港や石巻漁港、気仙沼港など、日本有数の漁港を複数抱えています。宮城県の東側には、仙台平野が広がり、古くから米どころとして名声を博してきました。なかでも、「ひとめぼれ」や「ササニシキ」といったブランド米は有名なので、名前を聞いたことのある人も多いことでしょう。一方、西側の山形県との境には、奥羽山脈が連なります。そのため、この一帯は起伏の多い土地柄で、秋保温泉や鳴子温泉、青根温泉などといった風光明媚な温泉が点在しています。温泉地へは県中心部からのアクセスもよく、思い立ったら気軽に利用できるのが、大きな特徴といえるでしょう。忘年会や研修を温泉地で行う企業も珍しくありません。
県内には市町村が35あり、そのうち市は14、郡は10、町は20、村が1という構成です。県の人口は全国31位の約230万人で、その約45%が県庁所在地でかつ政令指定都市の仙台市に集中しています。
宮城県はここがすごい!有名な観光名所は?
宮城県の気候は、東部と西部で大きく異なります。仙台市を中心とする東部エリアは、東北地方とは思えないほど温暖で、降雪量も少なく非常に暮らしやすい気候です。一方、西部には雪深い地域も多く、標高が高い地域では冬場の気温が氷点下となることも少なくありません。
宮城県内には近代的に整備された観光施設も多い一方で、自然や歴史を堪能できるスポットも豊富です。特に「杜の都」と称される仙台市は、都会すぎず田舎すぎない、ちょうどよいバランスの都市として愛されています。その中心部を通る定禅寺通りには、ケヤキの大木がずらりと立ち並び、森のなかに都市がある感覚のたたずまいです。そんな仙台市で開催される「仙台七夕まつり」や「SENDAI光のページェント」には、全国から多くの観光客が訪れます。
そもそも、宮城県はかつて伊達政宗公が治めた土地にあたり、県内各地にその史跡を数多く残しています。仙台市の青葉城址や仙台藩第二の城である白石城、政宗公を祀る瑞鳳殿や青葉神社など、見どころに事欠きません。また、全国的に有名な松島や蔵王の「おかま」をはじめ、栗駒山、鳴子峡など自然を満喫できるスポットも多いため、ハイキングや紅葉狩りを楽しむ観光客でにぎわう傾向です。冬場の観光スポットとしては、蔵王の樹氷が人気です。都市部から短期間でアクセスできるスキー場も少なくなく、スキーを満喫するカップルや家族連れで活気づきます。
観光施設もバラエティー豊富です。なかでも、「八木山動物園」や遊園地の「八木山ベニーランド」などがある八木山エリアは、仙台市民が親子連れで訪れる定番のスポットとなっています。このほか、「国営みちのく杜の湖畔公園 」や「ニッカウヰスキー 仙台工場」、「白石川堤一目千本桜」なども、宮城県の観光名所として外せません。
宮城県の特産物といえば、牛タンや笹かまぼこが有名です。加えて、県内の漁港で水揚げされる、ホヤやカキ、さんまなどの新鮮な魚介類も宮城県を代表する味覚といえます。このほか、油を使わないで作った「白石温麺」や香りのよい「仙台味噌」、仙台銘菓「萩の月」は、お土産などに重宝するでしょう。
交通の便が抜群!仙台市青葉区の住みやすさは?
仙台市は、県人口の半数近い約108万人が暮らす大都市です。20校ほどの大学が集まることから「学都仙台」とも呼ばれています。学生や研究者が多く暮らしており、国際色も豊かです。若者が多いため街に活気があり、県内で人口が増加している唯一のエリアとなっています。また、東京や関西に拠点を置く企業の支社が多いことから、転勤族が少なくありません。
仙台市には5つの区があり、「青葉区」と「太白区」、「泉区」と「若林区」、および「宮城野区」が含まれます。「青葉区」は東西に細長く、西側の山岳地一帯を「青葉区宮城地区」と呼んで区別しています。「青葉区」の東側は仙台市で最も栄えたエリアにあたり、行政や商業の中心地で人口は約31万と最多です。仙台駅を中心に商業施設が多く立ち並び、行政機関やデパート、ホテルや高層マンションなどが集中する東北一の都市部になっています。
仙台市内には、十文字型に東西線・南北線と呼ばれる地下鉄が通り、改札口を出ることなく市内の広範囲を自由に移動可能です。そのため、地下鉄沿線のエリアは特に人気が高く、地価は低くありません。このほか、東北新幹線や在来線、路線バスも走っており、仙台空港へのアクセスも良好で、交通の利便性は抜群です。ほとんどの手続きや買い物が区内で完結するため、忙しいファミリー層には住みやすいエリアといえるでしょう。
区内にある保育園や幼稚園の数は、公立・私立合わせて40を超えており、決して少なくありません。しかし、暮らしやすい便利な街だけに人気が高く競争率は高めです。仙台市では「仙台市すこやか子育てプラン」を進めており、子育て応援サイト「仙台市ママフレ」を運営するなど子育て支援に積極的です。子ども医療費助成は、小学校3年生までが無料となっています。それ以降は一部自己負担があるものの、中学3年生までが対象となっているのはうれしいところでしょう。
閑静な住宅街が広がる!仙台市大白区の住みやすさは?
太白区は、仙台市の最も南に位置し、人口は約23万人と2番目に多い区です。青葉区と同様に東西に長い地域で、西側には八木山などをはじめとした起伏の多い土地が広がっています。一方、区の東側に位置し、地下鉄南北線の南端にあたるのが、長町エリアです。「あすと長町」を中心に再開発が進められた土地で、仙台市の新副都心としてにぎわっています。「ララガーデン長町」や「ザ・モール 仙台長町」といった大型のショッピングモールが立ち並び、買い物に不自由しません。また、「仙台PIT」や「IKEA」 、「パティスリー」などの人気施設がオープンするなど、便利で住みやすい人気の街です。仙台市中心部まで地下鉄で10分ほどとアクセスも良好で、ベッドタウンとしての色彩も強めです。長町よりさらに南にあるのが富沢町で、土地区画整理が進められているエリアであり、今後の発展に期待が持てる街といえるでしょう。
地下鉄東西線の開通によりアクセスが良くなったことで注目されているのが、西部の八木山エリアです。丘陵地でありながら大規模住宅団地を多く抱える土地柄で、津波などの水害に強いことから人気を高めています。のびのびと子育てできそうな閑静な住宅街が広がる太白区は、ファミリー層にも相性がよく、注文住宅を建てる土地を探すのにはうってつけではないでしょうか。
子育てファミリーに人気!仙台市泉区の住みやすさは?
仙台市の北端に位置する泉ヶ岳のふもとに広がるのが、泉区です。1988年に仙台市に編入されたエリアで、人口は約21万人です。仙台市の元祖副都心というべき土地柄で、子育てファミリー層に大変人気が高くなっています。「イズミティ21」や「ユアテックスタジアム仙台」、「のびすく泉中央」といったスポーツ施設や複合施設が充実しているのが大きな特徴です。さらに、「セルバテラス」や「SELVA」、「アリオ仙台泉」などの商業施設もオープンし、北部の拠点としてめざましい発展を遂げています。
泉区の魅力は、便利なことだけではありません。豊かな自然にも恵まれ、公園や行楽地が多いため、子育てしやすいのが人気の秘密です。仙台市中心部に地下鉄で15分程度と交通アクセスが良いことから、通勤に便利なベッドタウンといえるでしょう。北部には大規模住宅地「泉パークタウン」があるほか、マンションや戸建て住宅の建設が進んでおり、ファミリー層が子育て仲間を見つけやすいエリアです。
宮城県でこれから人気の出そうな街は?
仙台市の東側に位置するのが宮城野区と若林区です。北側の宮城野区は、人口19万ほどで、仙台駅の東口から塩釜港までのエリアをカバーしています。東日本大震災では大きな被害を受け、復興が急がれる地域でもあります。区内に国道4号と国道45号が通り、宮城野貨物駅を抱えるほか、隣接する若林区に中央卸売市場があるため、非常に物流が盛んです。大きなトラックが多く走るエリアですが、子どもと一緒に楽しめる施設も少なくありません。なかでも、「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」や「仙台うみの杜水族館」は、子どもたちに大人気です。また、桜の名所として知られる「榴岡公園」には、毎年多くの仙台市民がお花見に集まります。塩釜港にほど近い巨大モール「三井アウトレットパーク仙台港」は、ショッピングだけでなく、フードコートやテーマパークとしても利用できるでしょう。
宮城野区の南に位置するのが若林区です。人口は約13万人ですが、これから最も人気が出そうな街といえます。2017年の住宅地地価上昇率ランキングに、複数の若林区の街がランクインしたことは、地元で大きな話題となりました。注目度が急上昇している理由は、地下鉄東西線の開通にあります。若林区は、東西線の東側にあたり、丘陵地が多い西側に比べて坂が少なく暮らしやすい土地として注目を集めているのです。若林区には、オフィスや卸問屋の並ぶ卸町や広大な田園エリア、住宅地エリアなどがあり、新たな街づくりも進められています。
宮城県の建築実例
建築実例1. 外の眺めも最高♪ こだわりある和モダンの家
現代の機能性と昔ながらの和のイメージを取り入れた和モダンのお家。
シンプルでコンパクトながら、立地を活かした眺めの良い空間づくりが特徴的です。
庭も広く、ウッドデッキもあるので、いろいろな楽しみ方の出来るお家です。
詳細情報:宮城県の建築実例「外の眺めも最高♪ こだわりある和モダンの家」
建築実例2. 遊び心満載のこだわりの家
お施主様のライフスタイルを重視したこだわりの家。遊び心も随所に取り入れた開放的な空間は、見どころ満載です。
宮城県の土地選びは住みやすさにこだわって探そう!
宮城県は東北の南部に位置し、都会と田舎の両面をあわせ持った子育てしやすい地域です。なかでも、県庁所在地の仙台市は非常に気候が温暖で暮らしやすい場所として人気といえます。バラエティー豊かな5つの区を抱えているので、多様なニーズにマッチするお気に入りのエリアを探しやすいでしょう。東北地方は、東京などに比べるとまだまだ地価も低く、手ごろな費用でマイホームが持てるのがメリットです。注文住宅の購入を検討しているなら、この記事がみなさまの土地探しの参考になれば幸いです。