一戸建ての収納は、一般的に延床面積の10%が目安と言われています。
何かと物が増える子育て世代からは、それ以上の収納力が求められるのが現状。
しかし、いくら大容量でも、出し入れしにくい収納では意味がありません。
重要なのは、効率的で使い勝手のいい収納を十分に配置することです。
一般的には延床面積に対して10%程度だと言われる収納率。「Kiduki」の収納率は23.89%とそれを上回る大容量。なおかつ、効率を重視して設置されています。
※プラン「K-53SB-M」の場合。プランにより収納率は異なります。
無駄な動線を作らないためにも、キッチンはコンパクト&シンプルにするのが基本。合わせて、キッチン周りのいろいろなものが置ける「パントリー」は必需品です。勝手口につなげるなど、動線も考えれば、さらに家事効率が上がります。
玄関も工夫次第では生活が大きく変わります。「シューズインクローク」は、靴だけでなくコートをかけたり、趣味の道具を置くのにも使える土間のような場所。昔の物置を屋根の続く屋内に設けたような便利さがあります。お子さまの砂遊び道具や三輪車、野球やサッカーの道具などすっきり収納できます。
お風呂の脱衣所や、洗濯機置き場になることが多いリネンスペース。毎日使う場所なので、動線も考えながら収納を確保することが大切です。脱衣スペースに洗濯機置き場も集約し、洗面所スペースと仕切れるようにすると、来客時にも生活感が出にくく、少しの工夫で暮らしやすくなります。
寝室は一日の終わりにぐっすり休むための場所ですが、一日を始める場所でもあります。何かと時間がない朝、クローゼットへ向かう時に、ご夫婦でそれぞれ別の場所が用意されていたら助かると思いませんか?洗濯物の片付けもしやすく、とても便利です。
子どもの気配や変化に気付いてあげることができる様々な仕掛けを家の中に取り入れ、子育てから老後の人生までを見据えた、永く飽きのこないロングライフデザインが特徴の住まいです。効率的で使い勝手の良い収納を充分に備え、収納提案にも着目しています。
審査員評価コメント
住宅の収納を「効率的に隠すもの」と考えるのではなく、住宅内で「多様な場をつくるきっかけ」と捉え直した好例だと思います。階段の踊り場収納やウォークインクローゼットが、単なる収納ではなく居場所としてデザインされている点など、生活の豊かさが感じられます。こういった注文住宅的なアイデアが、充分スタディされた上で商品化住宅として実現している点も、高く評価できると思います。