子どもたちの不慮の事故・発生場所を調べてみると・・・
平成20年の不慮の事故による死亡数を不慮の事故の種類別に構成割合でみると、窒息が24.7%で最も多い。
年齢別にみると、0~4歳においては家庭内の事故が
5~9歳においては、交通事故の割合が多くなっている。
幼少期においては、家庭内での事故の発生確率が高くなるため、“安心・安全”に配慮された住まいづくりが必要です。
また年齢が高くなってくると、「転落・転倒」の割合も増えてきます。
やはり高齢者にとっても同様の配慮は重要となってきます。
(厚生労働省 H20 不慮の事故統計調査資料より)
注:総数には年齢不詳も含む。
0~9歳においては家庭内の事故では、半数以上が転落・転倒と
(経済産業省 キッズデザインの輪 調査資料より)
子育てママにとっては、毎日のストレスを軽減することも重要です。
毎日繰り返される育児や家事のストレスを少しでも住まいの工夫で軽減してあげられれば、ママは大助かりですね。
ママのストレス度合いは、「少し感じている」とお答えの方がもっとも多く、57.4%でした。さらに36.7%のママは
「とても感じている」とお答えになられました。育児はもちろん、家事に仕事にママの毎日は忙しく、ストレスが たまっていくのでしょう。※小数点第2位は切り上げ
ミキハウス子育て総研調査(2008年4月)
有効回答数412名ご自宅においては、子どもたちがママと過ごす時間は多くなります。
その中でお子さまが豊かな情緒を育んでいくためには、ママとの関わり方 (コミュニケーションの取り方)は重要です。
また幼少期と小学校低学年、高学年へと育っていく中で、お子さまとママ との関わり方も変わってくるのです。
そのための工夫を住まいづくりにも取り入れていければよいですね。
現在、文部科学省では、学習指導要綱において、子どもたちの現状を踏まえ「生きる力」を育むという理念のもと、知識や技能の習得とともに「思考力」「判断力」「表現力」などの育成を重視しています。また、言語や理数の力などを育むための教育内容を充実させ、授業時間も増加させています。
この「生きる力」を育むためには、学校だけではなく、家庭や地域など社会全体で子どもたちへの教育に取り組むことが重視されています。
※学習指導要綱とは全国どこの学校で教育を受けても一定の教育水準を確保するために、各教科の目標や内容などを文部科学省が定めているもので、 教科書や学校での指導内容のもとになるものです。
「生きる力」それは、知・徳・体のバランスのとれた力のこと
「生きる力」は、社会・経済が、これまでの大量生産・大量消費の社会から、競争と技術革新が絶え間なく起こる 「知識基盤社会」への大きな変化に伴い、社会に「必要とされる人材」となるための基礎的な力です。
これからの社会に必要とされる力
課題を発見し解決する力
コミュニケーション能力「相手の意志を理解する力・自分の意志を伝える力」
物事を多様な観点から考察する力
様々な情報を整理する力
基礎的な知識・技能を習得し、それらを活用して自ら考え、判断し、表現することにより、さまざまな問題に積極的に対応し解決する力。
自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心、感動する心などの豊かな人間性。
たくましく生きるための健康や体力。
これからの教育には家庭の積極参加が求められますが、子どもに社会の常識と非常識、良いことと悪いこと、生活の知恵などを教えるのは教師だけの役目ではありません。むしろ親が教えるべきことも新しい学習指導要綱には多く含まれています。
家庭や地域で体験したこと、両親や祖父母・近所の人から聞いたことなどが予習や復習になることもあります。
文部科学省の「新しい学習指導要綱のポイント」には、以下のような記述があります。
みなさんのご家庭ではどうですか?
これは、「生きる力」を育むための素地で、このような習慣を身につけてくださいという文部科学省からのお願いです。これらが身についている子どもとそうでない子どもでは、学力に差がでるという文部科学省の見解もあります。